坂口健太郎×中野量太『私はあなたを知らない、』公開決定&ティザービジュアル解禁
坂口健太郎が主演を務める中野量太監督最新作『私はあなたを知らない、』が、今夏公開されることが決定。ティザービジュアル、坂口と中野監督のコメントが解禁された。
中野監督が、『湯を沸かすほどの熱い愛』以来10年ぶりの完全オリジナル脚本で描く本作は、人を愛すること、そして罪と贖罪、赦しをテーマにしたヒューマンサスペンス。フランスのPyramide Productionsとの共同製作となり、すでにフランスでの配給も決定。ワールドセールスはGoodfellasが手掛ける。
主演は、日本のみならず、アジアをはじめグローバルに活躍を続ける俳優・坂口健太郎。中野監督と初タッグとなる本作で彼が演じるのは、ただ粛々と働き、自分の中で決めたルーティンだけで生活をし、たった一人のその環境を寂しいとも感じずに生きてきた、天涯孤独の西山夕平。彼は職場で、新しいパート職員・紗月と出会い、生きる喜びを得て毎日が輝いていく。そんなある日、夕平は紗月から自分の5歳の娘を紹介される。彼女は実はシングルマザーだった。紗月と彼女の娘との生活が、狂おしく家族を渇望していた夕平の心を解放していくのだが…。
坂口は、本作への出演にあたり髪を短くカットし、イメージをガラリと変えた姿で孤独な青年期から40代までを全身全霊で熱演。台本を読んだ当時を振り返り「複雑ですごく難しいなと思いましたが、それと同時にとても愛おしいストーリーだと思いました」とコメント。続けて「夕平がした選択は肯定できるものではないけれど、そこに至るまでの彼の心の動きや気持ちは理解できる気がしたし、すごく人間らしい。それを丁寧に描いた作品だと感じました」と分析した。
中野監督については「監督の演出は楽しかったです。一緒に夕平を作り上げていきましたし、今のどうかな?と思ったときはすぐに相談していました」と信頼をにじませる。そして「監督が夢中で撮影していた姿を見ていたので、すごくステキなものが撮れていると思います。完成を心待ちにしています。監督へのハードルを上げているということではないですが(笑)」と期待を寄せた。
独自の視点と感性で、既成概念にとらわれない“家族の形”を描き続けている中野監督。初の商業長編映画『湯を沸かすほどの熱い愛』は日本アカデミー賞ほか国内賞レースを席巻、続く『浅田家!』は国内のみならずフランスでも大ヒットを記録、海外でも高い評価を受けている。
中野監督は「自分の映画で、初めて、人を殺めるシーンを書きました。殺人を肯定するつもりは一切ありませんが、そこに至るまでの人の複雑な感情、そうせざるを得なかった人間らしさ、を描きたいと思いました。世界中で紛争が絶えず憎しみの連鎖がやまないこの時代に、人を赦すこと、を描かなければと思いました」と力を込める。そして「この映画を一言で説明するのは難しかったのですが、脚本を読んだ友人が言ってくれた言葉がズバリで、【今まで見たことがない愛情深いユーモアあるサスペンス】まさに、そういう映画を僕は撮りたかったのです」と思いを語った。
ティザービジュアルは、「天涯孤独になった私に、13年前、半年間だけ、父親みたいな人がいた。私を、本当の娘のように、狂おしいほど愛してくれていたという。私は会いに行く。母を殺めて服役中のその人に――」というリード文に加え、坂口演じる西山夕平が、万国旗がはためく芝生に色とりどりのカラーコーンが散らばっている保育園らしき場所にたたずむ姿を収めたもの。真正面を見据え、何かを訴えかけているような坂口の表情が印象的なビジュアルとなっている。

坂口健太郎、中野量太監督のコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■坂口健太郎(西山夕平役)
最初に台本を読んだ時は、複雑ですごく難しいなと思いましたが、それと同時にとても愛おしいストーリーだと思いました。
夕平がした選択は肯定できるものではないけれど、そこに至るまでの彼の心の動きや気持ちは理解できる気がしたし、すごく人間らしい。だけど、彼の中の方向がちょっとだけずれてしまう瞬間が点在していて、どこかで掛け違いが起きてしまったんだろうなと。愛に救われた男だと思うけど、最後は愛にとらわれてしまった瞬間があったんだろうなと、それを丁寧に描いた作品だと感じました。
中野監督の演出は楽しかったです。一緒に夕平を作り上げていきましたし、今のどうかな? と思ったときはすぐに相談していました。監督が夢中で撮影していた姿を見ていたので、すごくステキなものが撮れていると思います。完成を心待ちにしています。監督へのハードルを上げているということではないですが(笑)。
愛情は国とか言語、人種を超えるものだと思います。夕平が犯してしまった罪はあるけれど、そこに至るまでの感情は、多くの人たちに理解してもらえるだろうし、様々な国の人々に響く作品だと思っています。彼の選択と彼が生きてきた軌跡を見てくれたらこの映画は成功なんじゃないかなと。

■中野量太(原案・脚本・監督)
映画作りに正解はなくて、時代とか普遍とか、色々なことを考えながら、書いては直し、考えては迷い、いつも作っています。でも、映画を観た人に心から楽しんでもらいたい、その思いだけは頑なに変わりません。僕にとって、10年ぶりの完全オリジナル作品である今作のテーマは、人を愛すること、そして、人を赦すこと、だと考えています。
自分の映画で、初めて、人を殺めるシーンを書きました。殺人を肯定するつもりは一切ありませんが、そこに至るまでの人の複雑な感情、そうせざるを得なかった人間らしさ、を描きたいと思いました。世界中で紛争が絶えず憎しみの連鎖がやまないこの時代に、人を赦すこと、を描かなければと思いました。
この映画を一言で説明するのは難しかったのですが、脚本を読んだ友人が言ってくれた言葉がズバリで、【今まで見たことがない愛情深いユーモアあるサスペンス】まさに、そういう映画を僕は撮りたかったのです。
主演である孤独な青年役は、柔らかさと強さ、屈託のない笑顔と憂い、相反するものを持ち合わせている稀有な俳優だと感じていた、坂口健太郎さんにお願いしました。現場では、オリジナル作品の無限の自由さを楽しみつつ、坂口さんとは常にお互いの意見を交わし合いながら、主人公のキャラクターを作り上げていきました。その分、今までの現場の中で、最も多くのテイクを重ねたと思います。
クランクアップの日まで、坂口さんと作り上げた主人公と一緒に、笑って泣いて苦しんで、毎日、興奮しながら撮っている自分がいました。現在、完成に向けて、最後の段階に入っています。一つ言えることは、今までに見たことがない俳優・坂口健太郎が、この映画の中にいます。






