日時:2026年 9月3日(木)
場所:神楽座
登壇:前田敦子

有村架純×石田ひかり×姫野花春をトリプル主演に迎え、沖田修一監督・長編 映画デビュー20周年となるアニバーサリーイヤーに贈る完全オリジナル新作『さとこはいつも』は、9月18日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開となります。

第31回釜山国際 映画祭のコンペティション部門にも正式出品される本作、公開に先駆けての試写会でも絶賛の感想が拡散され期待が高まる中、本作を大絶賛!

2016年の映画『モヒカン故郷に帰る』で沖田組にも参加した経験がある前田敦子が<さとこ>たちへの愛を伝えるためにサプライズ登壇!“さとこ”ならぬ“あつこ”が作品になぞらえて自身の人生観や本作の魅力を振り返りました。

『さとこはいつも』
映画上映後、余韻に浸る観客の前に前田がサプライズで登壇。会場から大きな拍手がわき起こる中、「“さとこ”じゃなくてすみません、“あつこ”です(笑)」と映画にかけてあいさつした前田に、場内も大いに沸いた。自身が出演していない邦画作品のイベントに登壇することについて「こういうのは珍しいですよね」と語りつつも、「とても素敵な作品なので、今日は呼んでいただけてうれしいです!好き放題しゃべっていいと言われているので、最後まで楽しんで帰ってください」と付け加えた。
『さとこはいつも』
前田が沖田組に参加したのは、2016年公開の映画『モヒカン故郷に帰る』でのこと。あれからおよそ10年、当時演じた妊婦のヒロイン・由佳について「とても世間知らずな女の子の役でしたね」と懐かしそうに振り返った。一足先に本作を鑑賞し、非常に感銘を受けたという前田は、「沖田さんがこんなに女性の心情をかわいらしく描くなんてと、ちょっとびっくりしました。これって沖田さんが書いたんですか? と思うくらい。沖田さんの中にすごくかわいい方がいるんだろうな、と思いました(笑)」と絶賛。
三世代の“さとこ”の物語がメビウスの輪のように絡み合いながら、少しずつリンクしていくという本作の構成に「これはさっきも(楽屋で)盛り上がったんですけど、3人って同じ時空の中に生きてるの?って感じませんでしたか? 2人目の沙都子(有村架純)が出てきた時には、1人目の聡子(姫野花春)が大人になったのかなと思ったら、3人目の里子(石田ひかり)はどっちにもいるじゃんって思ったし……」と観客に語りかけ、すっかり前のめりになって作品に魅了されている様子の前田。その熱い考察に、客席からも深くうなずく姿が見られた。
そしてさらに「(3人の関係性が)それに対してはまったく明かされなく終わっていくんですけど、それなのに観ていても違和感がないんですよね。そこが面白い」と興奮気味に語る前田に対し、MCが「監督のインタビューを読んだところによると、3人(の人物)にも見えるし、1人(の人物)にも見えるという形にしているそうですね」と補足説明。すると前田は、さらに「そこらへんの仕掛けが上手なので、2回、3回と観ると、ここに置いてあったもの(小道具)が、実は別の“さとこ”さんの場面にも置いてあるといった仕掛けもあったりするんですよね」と明かした。
そんな中、話題は姫野花春演じる15歳の聡子について。「なんてキュートなんだろうと思いました。(ネブライザーが)あんなに似合う人なかなかいないと思って。あれをつけながら妄想にふける姿もかわいいですよね。ああいうの沖田さんが絶対に好きなんだろうなと思いました。
初恋する瞬間もかわいすぎませんか? ネブライザーをつけて、本当にかわいいの。きっと沖田さんがいろいろ演出をされている中で、それをそのまま吸収して聡子ちゃんが完成していったんだろうなっていうのが、目に浮かびました」とあふれる思いが止まらない様子でコメント。実際に自身が沖田監督の演出を受けた当時を「演出している時も、とにかくワクワクしてくれているんだろうなというのが伝わる監督ですね」と振り返った。また、沖田監督ならではの演出術について「ちゃんといい感じに“ファンタジー”にしてくれるんですよね。例えば不倫の話が出ても嫌みに感じないし。(本妻と対峙(たいじ)して)刺されるところなんかも本当ならドロドロじゃないですか。(笑)
 ホラー 映画みたいに妻が立っているところも、有村さんの驚き方がすごくかわいくて。思わず笑っちゃうというか。こんなリアルな感じの作品が増えている中で、こんなにもファンタジーのモチーフを入れてくる監督もなかなかいないんじゃないかなと。現代に本当に必要な監督だなと思います!」と、その独自の世界観にすっかり魅了されている様子。さらに「今までの作品もそういう要素が含まれてて。おじさんが主役だろうが、おばさんが主役だろうが、みんなかわいいんですよ。キャラクターに奥行きがあるんですよね。こんな世界観が本当にあるかもしれないと思わせてくれるというか、ファンタジーだけど、ちゃんと成立しているというか。そこが素晴らしいなと思いました」と称賛を惜しまない。
その後も「『さとこはいつも』についてならいくらでも話せる!」ということで、映画配給会社勤務の沙都子が抱える“ものづくり”に対しての実情や葛藤などのリアルさ、そして映画を観た後だからこそ話せるネタバレトークなどでMCとともに大盛り上がりとなった。
『さとこはいつも』
そんな中で、前田が寄せた「“あつこはいつも”だったら、私はどんな人生を描くかなと思った」という応援コメントにちなみ、「『あつこはいつも』という物語を作るなら、どんなジャンルで、どんな書き出しになる?」という質問が。前田は、「やっぱり楽しく書きたいから、石田さんが演じた55歳の飯島里子さんみたいに、ちょっとファンタジーにしたいかなと思います。自分の初恋を鳥に置き換えて書くというのはすごくすてきだなと思いましたし、ああいう風に書くなら、誰に見せてもすごくかわいい話だねと言ってもらえる。もし自分の人生を残すならそういう風にしたいなと思います(笑)」と返答。

さらに「あつこはいつも……」という書き出しで自分の人生を振り返るとしたらどういう風に?という質問には、「今の自分をちょっとかわいらしく、面白く言うなら『あつこはいつも、いつタイ料理を食べられるか悩んでいる』というところから始めたいです」と発表。「私の人生の中で、タイ料理を食べるタイミングってすごく難しいなと思っていて。タイ料理を食べたいんですけど、ニンニクの匂いとかで人にちょっと迷惑をかけることがあるかもしれないと思ったりして。『毎日食べたらニンニクもそんなに気にならないのかな?』『撮影の前日はやめておこうかな』『顔がむくんでもなぁ』といった葛藤がずっとあるけど、大好きな食べ物として私の中にずっと居続けるのがタイ料理なんです」と笑いながら明かした。

大盛況のイベントもいよいよ終了の時間に。最後のコメントを求められた前田は、「今日は皆さんとこの作品のお話をするのをすごく楽しみにしていたので、面白かったよとぜひ広めていただきたいです。わたしはこの 映画には出ていないんですけど、今日は楽しい時間をいただいてありがとうございました!」と呼びかけ、会場からは温かい拍手が送られた。

「誰でも一冊なら、自分の本が書けるんだって。自分の物語。」
沖田作品が描く温かさを備えつつ、そこに “毒を一滴垂らしたニンマリ感”がマーブル模様のように練りこまれた本作。人生のままならなさと格闘する「さとこ」たちが、時にドタバタ騒ぎ、時に身勝手な論理で突っ走り、時にシレっとやり過ごしたりしながら、“自分の物語を書く”ことで“自分を解放”し、そして“自分の人生の決着”をつけていく。それぞれの奮闘に噴き出しつつ快哉していると、いつしか勇気が湧き上がってくる『さとこはいつも』。【自由で みっともなくて 愛おしい】トリプルコンボ!な人生賛歌に仕上がった。
『さとこはいつも』

有村架純
石田ひかり  姫野花春
黒田大輔 宮部純子 泉有乃 大月美里果 小川冬晴
青木柚 川瀬陽太 島田桃依 中井友望 中村優子
細田佳央太 鳴海唯 髙田万作 古舘寛治
吉田羊 オダギリジョー 筒井道隆

監督・脚本 沖田修一
音楽 柴田聡子
主題歌 折坂悠太 「シミレ(feat.柴田聡子)」
製作幹事 アミューズクリエイティブスタジオ
配給 ハピネットファントム・スタジオ 制作プロダクション オフィス・シロウズ
助成 文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画製作支援事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会
©2026 「さとこはいつも」製作委員会

公式サイト:https://happinet-phantom.com/satoko/

公式X(旧Twitter):@satoko_movie

公式Instagram:@satoko_movie