第98回アカデミー賞®脚本賞及び国際長編映画賞にノミネート! 第78回カンヌ国際映画祭にてパルムドール(最高賞)も受賞し、本作で世界三大映画祭すべての最高賞を制覇、史上4人目の快挙となったイランの巨匠ジャファル・パナヒ監督の最新作『シンプル・アクシデント/偶然』<5月8日(金)公開>。

自分が拘束した男は本当に復讐相手なのか――この度、1万人以上の犯罪者を分析してきた犯罪心理学者・出口保行が、本作を題材に<嘘と真実の見分け方>を徹底解説する特別映像を解禁!

映画『シンプル・アクシデント/偶然』は、不当に投獄され人生を奪われた主人公ワヒドが、偶然出会った<義足の男>を、かつて自分を苦しめた看守だと確信し拘束することから始まるサスペンス。彼が男を看守だと断定した決め手は<義足を引きずる足音>。しかし男は「人違いだ」と完全否定! 拘束時に目隠しをされていたワヒドは看守の顔を知らず、真実を確かめるため、同じ過去を背負う仲間たちのもとを訪ねていく――。

今回解禁された映像では、1万人以上の犯罪者を分析してきた犯罪心理学者・出口保行が、本作を題材に<嘘と真実の見分け方>を徹底解説。本来、人の真偽を見極めるうえで重要なのは“目線”だと語る出口は、“音の記憶”だけを頼りに男を拘束したワヒドの行動に触れ、「声や動作だけで真偽を判断するのは非常に難しい」と指摘する。

さらに、登場人物たちが視界を奪われたまま、それぞれの方法で真実へ近づこうとする構図について「心理学的にも非常に秀逸」と高く評価。出口自身が重大犯罪者を収容する刑務所で目の当たりにした、“聴覚”が極限状態で及ぼす影響にも言及する。加えて、声だけで真偽を見抜く際に有効だという“発言を繰り返させる”テクニックや、自分が信じたい情報だけを受け入れてしまう“確証バイアス”の危うさも紹介。

果たして、人は思い込みを越えて真実に辿り着けるのか――。スリリングな物語の裏側に潜む、パナヒ監督の鋭いメッセージにも迫る内容となっている。

 

<出口保行 プロフィール>
1985年東京学芸大学大学院教育学研究科発達心理学講座修了と同時に、国家公務員心理職として法務省に入省。以後全国の少年鑑別所、刑務所、拘置所で犯罪者を心理学的に分析する資質鑑別に従事。心理分析した犯罪者は1万人を超える。その他、法務省矯正局、(財)矯正協会附属中央研究所出向、法務省法務大臣官房秘書課国際室勤務等を経て、2007年法務省法務総合研究所研究部室長研究官を最後に退官し、東京未来大学こども心理学部教授に着任。2013年からは同学部長、2024年からは副学長を務める。内閣府、法務省、警視庁、各都道府県庁、各都道府県警察本部等の主催する講演会における実績多数。「攻める防犯」という独自の防犯理論を展開。現在、フジテレビ「全力!脱力タイムズ」にレギュラー出演しているほか、各局報道・情報番組において犯罪解説等を行っている。

『シンプル・アクシデント/偶然』(英題:It Was Just an Accident)

監督・脚本:ジャファル・パナヒ
出演:ワヒド・モバシェリ、マルヤム・アフシャリ、エブラヒム・アジジ、ハディス・パクバテン、マジッド・パナヒ、モハマッド・アリ・エリヤ
2025年/フランス・イラン・ルクセンブルグ/ペルシャ語/103分/日本語字幕:大西公子/字幕監修:ショーレ・ゴルパリアン

日本公開:2026年5月8日(金)、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国公開
配給:セテラ・インターナショナル
協力:ユニフランス
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