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映画おーい、応為主演・長澤まさみが演じる応為を取り巻く人物として寺島しのぶ、大谷亮平、篠井英介、奥野瑛太ら実力派キャストの出演が決定!

葛飾北斎の娘であり、数少ない女性の絵師として活躍した葛飾応為の物語を描く『おーい、応為』(10月17日公開)。本作の新たな出演キャストが明らかになった。

江戸時代、破天荒な絵師、葛飾北斎と、彼の娘であり弟子でもあった葛飾応為。「美人画では父を凌ぐ」と言われた才を持ち北斎の右腕として、そして数少ない女性の絵師として、人生を描き抜いた。茶も入れられず、針仕事もできないが、親ゆずりの画才と豪胆さで、男社会を駆け抜けていく。自分の心に正直に自由に生きた彼女が、最後にたどり着いた幸せとは?監督、脚本を手がけるのは、『日日是好日』(18)、『星の子』(20)などで人間の奥行きを繊細に描いてきた大森立嗣。

主人公の応為を演じるのは、『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)で脚光を浴びて以来、日本映画界を牽引し続けてきた長澤まさみ。『MOTHER マザー』(20)以来となる大森監督との再タッグにして、長澤にとって本作は初の時代劇主演作となる。さらに、葛飾北斎役で永瀬正敏、北斎の門下生で美人画を描く渓斎英泉(善次郎)役で高橋海人も名を連ねている。応為の母であり北斎の妻ことを演じるのは、国内外の映画祭で数々の賞を受賞し、近年も『あちらにいる鬼』(22)、『国宝』(25)などの話題作で圧倒的な存在感を放ち続ける寺島しのぶ。病を抱える娘、お猶と町外れで慎ましく暮らしながら、時に応為が訪れては心情を打ち明ける、強く優しい母親という役どころ。どこか飄々としながらも、時に鋭く娘を見抜く、揺るがぬ優しさをあわせ持つ“こと”という人物を演じ切っている。寺島にとって本作は、大森立嗣が助監督を務めた2003年公開の主演作『赤目四十八瀧心中未遂』以来、約20年ぶりの再タッグ。長澤ともNetflix映画『パレード』(24)以来、2回目の共演となる。寺島は京都での撮影はあっという間だったと明かし、「大森監督の迷いの無い演出、長澤まさみさんとの2回目の共演、またうまくいってない夫婦を永瀬正敏さんと演じ、若松組でご一緒したスタッフの方々との撮影はとても楽しかったです」と語り、座組への深い信頼をにじませた。

葛飾北斎の門弟で売れっ子の絵師、初五郎(魚屋北渓)を演じるのは、韓国と日本を股にかけて活躍する大谷亮平。韓国で俳優としてキャリアを築いたのち、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で注目を集め、NHK連続テレビ小説「まんぷく」、「ゴールデンカムイ」シリーズなど話題作に出演し、幅広い表現力で注目を集めてきた。本作では、誠実で穏やかな佇まいを持ちつつも、どこかつかみどころのない男、初五郎を演じ、その姿は応為にとっても自然と心を惹かれる存在として映っていく。大谷は「撮影からある程度期間が経ったとはいえ、初五郎という役をなにを考えどう演じたかさえ忘れてしまうほどに現場ではその瞬間に身を委ねていたように思います」と当時を振り返り、「目の前の風景をボーっと眺め、聞こえてくる自然豊かな音を味わいながら、そんな感じでゆったりと、潤沢な時間でした」とも語っている。

また、撮影について「どう演じるかということや、そのほかにもいろいろお話させていただきましたが、とても興味深い内容のものが多く、今回監督の世界観に少しでも入れていただいたことはとても意義のある体験でした」と大森監督との現場について貴重な時間だったと説明している。そして、応為たちの近所に暮らす元吉を演じるのは、女形として舞台を中心に活躍し、テレビや映画でも独自の存在感を放ってきた篠井英介。柔らかな所作と繊細な言葉遣いが印象的で三味線を弾きながら端唄を歌う元吉は、応為の心の揺らぎを受け止める存在であり、町の中でもひときわ異彩を放つ役どころ。篠井は「日本の古典が大好きなのでこのお役うれしい限りです。日本舞踊はお名取りな私ですがお三味線は先生が匙を投げるほどダメなので苦労しました(笑)。長澤まさみさんが素敵過ぎて緊張しました。私のお役がちょっとした映画のアクセントになっていたら本当に幸せです!」と、自身の役の見どころ、そして長澤との共演についてユーモア交えた暖かいコメントを寄せた。

また、陸奥津軽家藩主、津軽越中守の使いとして、北斎に屏風画の依頼に何度も足を運ぶ津軽の侍を演じるのは、Netflix配信ドラマ「さよならのつづき」やNHK連続テレビ小説「あんぱん」などで注目を集める奥野瑛太。幅広い作品でバイプレイヤーとして着実にキャリアを重ねてきた実力派俳優が、本作では命じられた任務にひたむきに向き合う熱血漢をまっすぐに演じ、「お栄と父、応為と北斎。どこをどう切り取っても確かに存在する生活と生き様にずっと興奮しておりました」と長澤、永瀬との現場での時間について振り返っている。

長澤まさみ×大森立嗣監督が新たに紡ぎ出す、知られざる天才絵師、応為の姿に光を当てる『おーい、応為』。個性豊かな実力派キャストが加わったその世界を、ぜひスクリーンで楽しんでほしい。

●寺島しのぶ(こと役)

「京都での3日間の撮影。あっという間に終わってしまいました。大森監督の迷いの無い演出、長澤まさみさんとの2回目の共演、またうまくいってない夫婦を永瀬正敏さんと演じ、若松組でご一緒したスタッフの方々との撮影はとても楽しかったです」

●大谷亮平(初五郎役)

「撮影からある程度期間が経ったとはいえ、初五郎という役をなにを考えどう演じたかさえ忘れてしまうほどに現場ではその瞬間に身を委ねていたように思います。目の前の風景をボーっと眺め、聞こえてくる自然豊かな音を味わいながら、そんな感じでゆったりと、潤沢な時間でした。大森監督とは役をどう演じるかということや、そのほかにもいろいろお話させていただきましたが、とても興味深い内容のものが多く、今回監督の世界観に少しでも入れていただいた事はとても意義のある体験でした」

●篠井英介(元吉役)

「公開おめでとうございます!待ってました!私は長屋の端唄、小唄のお師匠さん。日本の古典が大好きなのでこのお役うれしい限りです。日本舞踊はお名取りな私ですがお三味線は先生が匙を投げるほどダメなので苦労しました(笑)。長澤まさみさんが素敵過ぎて緊張しました。私のお役がちょっとした映画のアクセントになっていたら本当に幸せです!」

●奥野瑛太(津軽の侍役)

「殿の命により葛飾北斎に屏風絵を依頼する津軽の侍を演じました。大森組で時代劇!これだけでも楽しみで仕方なかったんですが、時代劇特有の言葉遣いに加えけっこうな津軽訛り。永瀬さん演じる北斎と長澤さん演じる応為のただならぬ迫力に自ずと吃ってしまって、いま喋ってるこれが果たして正しい津軽弁なのかわからなくなってしまいました。それくらい真に迫ったお2人の情熱と絵描きとしての姿にただただ圧倒されました。お栄と父、応為と北斎。どこをどう切り取っても確かに存在する生活と生き様にずっと興奮しておりました」

監督・脚本:大森立嗣
キャスト:長澤まさみ 永瀬正敏
原作:​飯島虚心 『葛飾北斎伝』(岩波文庫刊)
杉浦日向子 『百日紅』(筑摩書房刊)より「木瓜」「野分」
配給:東京テアトル、ヨアケ
©︎2025「おーい、応為」製作委員会
映画公式サイト:https://oioui.com
映画SNS:[X] https://x.com/oioui_movie
映画SNS:[Instagram] https://www.instagram.com/oioui.movie
2025年10月17日(金)全国ロードショー
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