初日舞台挨拶
日付:7月11日(土)
場所:K’s cinema
登壇:水谷豊監督 菜葉菜 河相我聞 趣里 橋本淳

『Piccola felicità(ピッコラ・フェリチタ)~小さな幸せ~』は、全国各地での上映会を経て、7月11日(土)より東京のK’s cinemaにて公開されました。

この度、7月11日(土)に東京のK’s cinemaにて初日舞台挨拶が行われ
満席の会場からは割れんばかりの拍手と、「豊さん!」という歓声がわき起こり、その様子に笑顔を見せた水谷豊監督は「サンキュ!」と恒例のあいさつを行った。
ピッコラ・フェリチタ_初日舞台挨拶
「公開初日にお越しくださいましてありがとうございます。この映画は僕の企画、監督、脚本、プロデュース、主演という肩書きが並んでいるんですが、これは決してよくばったわけじゃないんです。自主制作なので、僕がやらざるを得なかったんです」と明かす水谷豊監督は、「急きょ決まった企画で、短期間で撮り上げなければならない映画でした。しかも劇場で公開されるのかも分からないという状況だったので、この作品が初日を迎えるということ、大変うれしく思います」と晴れやかな顔を見せた。

水谷豊監督の言葉通り、撮影中は実際に劇場で公開されるのか分からないという状況だったということもあり、出演オファーを受けたキャストの事務所からは「これは映画ですか?配信ですか?」と困惑の声が上がったという。それでも水谷豊監督は「ただ撮ります」と宣言。結果としてそれに賛同したキャストたちが集結することとなり、「よく参加してくださったなと思いますし、出てくださった方には感謝しております」と感謝の思いを寄せた。

また、本作には水谷豊監督も出演しているが、「僕としては珍しく犯人を逮捕しない、普通のおじさんの役」と明かし、会場を沸かせると、「実は僕自身は出る予定じゃなかったんです。キャスティングが最後まで決まらなかったときに予算表が回ってきて……。そうだ、毎日現場にいて、そこそこ芝居ができるやつが一人いるじゃないかと思って……もっとお金があれば他の俳優がやっていたと思います」とユーモアたっぷりに語り、会場からは温かい笑い声が漏れた。

水谷監督作への出演が『ボレロ』に続き2作目となる河相は、浮気性なキャラクターという本作の役柄を踏まえて、
ピッコラ・フェリチタ_初日舞台挨拶
「この役は僕をイメージして書いてくださったと聞いて、涙が出そうになりました」と冗談めかし、会場は大笑い。劇中では、彼の不注意によってアトリエが火に包まれる、というシーンがあったが、この過酷なシーンの撮影について「衣装合わせの段階で火をつけるからとは聞いていましたが、まさかあそこまで火だるまになるなんて思わなくて。しかもこれが撮影初日だったんですけど、これが本当に楽しくて。撮影も深夜までかかったけど、心に残るシーンになりました」と振り返る。
だが河相自身、この日は非常に高揚感に包まれていたようで、この日は歩いて帰ったという。「本当に気分が高揚していて。もしここで死んだとしても、俳優としてここで死ねるならば、と思うくらいいいシーンになったなという空気感があったので。堪能したくなったのかも」と充実感をにじませた。

そんな河相と夫婦役を演じた菜葉菜は、本作の撮影に並々ならぬ意欲で参加していたようで、
ピッコラ・フェリチタ_初日舞台挨拶
「水谷監督は、河相さんのお芝居を見て『おもしろかった』と笑っていたんですけど、それを見て、だんだん役者としての負けず嫌いに火がついて。『わたしも水谷監督を笑わせたい! 水谷豊を笑わせたい!』と悔しくて仕方なかったんです。でもあるシーンで、監督がカットをかける前に笑ってしまったところがあって。心の中で『見たか河相合我聞!』と。役者魂に火をつけてくれた先輩でした」と明かし、会場は大笑いとなった。

物語の鍵を握る重要な役どころを演じた趣里は、橋本との共演も多く、
ピッコラ・フェリチタ_初日舞台挨拶
「安心安全の橋本淳」と全幅の信頼を寄せている様子。一方の橋本も「(演出で指示を出すときに)水谷さんが実演してくださって、贅沢な経験でした。そんな水谷さんの芝居をトレースしながらも、自分のスパイスも入れる、というのはなかなか経験できなかったことですし。あとは趣里ちゃんとのラブシーンがあったんですけど、(カメラの後ろで)パパが見ているという複雑な日々で。冷静にならないようにしていました」と苦笑い。
ピッコラ・フェリチタ_初日舞台挨拶
だが当の水谷豊監督は「よくやれましたね」と橋本をちゃかしてみせて、会場は大笑いとなった。

映画、テレビ番組制作

 映画のタイトル『ピッコラ・フェリチタ』は、イタリア語で「小さな幸せ」を意味するということを踏まえ、登壇者には「自身の小さな幸せとは?」という質問が投げかけられた。

まずは橋本が「家にワンコがいるんですけど、その子と一緒に横になりながらテレビを見ることがしあわせ。起きたときも寝る時も、今日も一緒にいられたと思うことが小さなしあわせです」と語ると、
ピッコラ・フェリチタ_
趣里も「現在ドラマの撮影中で。ベイビーがいるもんですから、セリフ覚えが大変なんですが、そんな中で難しいセリフがすぐ頭に入った瞬間は小さなよろこびです」とコメント。その言葉に水谷豊監督が「気になさってる方がいるかもしれませんが、映画の中で(水谷演じる佐藤の)孫の写真が出てきますが、あれは(実際の)僕の孫の写真ではありません」と念を押すと、会場はドッと沸いた。

さらに河相が「俳優というのはお仕事をいただいてはじめて成立するものなので。やはり問題を起こしただけで消えてしまいますからね。今年も無事に一年を終えられたなと実感できることが小さなしあわせですね」としみじみコメントすると、登壇者たちは大爆笑となった。
ピッコラ・フェリチタ_初日舞台挨拶
そして菜葉菜は「これは大きなしあわせになりますが、映画がいっぱい作られる中で、こうして無事に作品が公開され、お客様に観ていただけること。これは実はものすごいことで、ありがたいことだなと思います。当たり前なことではないんだなというありがたさを感じています」と語ると、水谷豊監督も「冒頭でもいいましたが、この映画は公開できるか分からなかったんですが、今日、このようなことが起きているわけで。映画のタイトルは『ピッコラ・フェリチタ』ですが、大きなしあわせを感じています」と締めくくった。

そんな大盛り上がりのイベントもいよいよ終盤。
最後のコメントを求められた水谷豊監督は「僕はこの世界に入って60年ほど経ちますが、皆さんと過ごすこのひとときは、何年やっても何ものにも代えがたい時間です。今日、この場を味わうことができたことに心から感謝しています。本当にありがとうございました」とあいさつ。
ピッコラ・フェリチタ_初日舞台挨拶
会場からは大きな歓声と、「豊さん!」「趣里さん!」といった声援が送られ、大盛り上がりのうちにイベントを締めくくった。

7月11日(土) より新宿K’s cinemaほか、順次公開予定

ピッコラ・フェリチタ物語・・・ 
60代、40代、30代の予測不能な男女3組の物語が交錯する

佐藤は25年間働いたレストランを定年退職する。8年前に離婚し、娘にも会えず独りきりの生活を続けていた彼は、人生はもう終わったと思っていた――だが、小さな奇跡が思いがけない喜びをもたらす。
画家の父の影に苦しむ富士夫は、酒と女に溺れる日々。油絵教室を営みながらも自信を持てず、妻のミキとは別居中。離婚は避けられないと思われたが、冨士夫の最後の告白がすべてを変えていく。
ホテル「ピッコラ・フェリチタ」で働く礼央は、カフェで出会った葵に一目惚れ。ふたりはすぐに恋に落ちる――葵を家まで送った礼央は、彼女の秘密を知ってしまい……愛は崩れ去ろうとしていた。
しかし最後には、登場人物たちが心をひとつにし、傷ついた心を希望へと変える奇跡が訪れる。

ピッコラ・フェリチタ

出演:水谷 豊、池谷のぶえ、菜 葉 菜、河相我聞、趣里、橋本 淳
企画・監督・脚本・プロデュース:水谷 豊
撮影監督:会田正裕
音楽:山元よしき
製作ブロダクション:TRYSOME BROS.
配給:TRYSOME BROS.
配給協力:東映エージエンシー
©️TrysomeBros.