アニメ監督・アニメーターの錦織敦史と、アニメーション制作スタジオCloverWorksのタッグによるオリジナルアニメーションとして、日本が世界に誇る映画の祭典、東京国際映画祭アニメーション部門への正式出品を果たした、映画『GROTESQQQUE-グロテスク-』(11月6日(金)公開)。10月27日(火)に、丸の内ピカデリーにて、舞台挨拶が開催され、作品を手掛けた錦織敦史監督と、市ノ瀬加那、南沙良、井上和(乃木坂46)、中西アルノ(乃木坂46)、一ノ瀬美空(乃木坂46)、冨里奈央(乃木坂46)が登壇。会場に集まったファンが見守る中、それぞれ一言挨拶をし、舞台挨拶がスタートした。

まずは本作の監督、脚本、キャラクター原案を手がけた錦織への質問。

全く異なる世界観、舞台設定の3つのアニメーションで構成される本作の企画着想時のアイデアについて聞かれ、錦織は「ビジュアル中心のエンタメ要素が強めな作品だとやれるかなという話をしたのが始まりです。本当は中編くらいの1本の作品でやりたかったんですが、アイデアがありすぎて1本にはできなくて。であれば、3本の短編を繋ぎ合わせて1本にする形式であれば面白いものにできるんじゃないかということが、この作品の始まりです。」と振り返り、「元々やりたかったことということで、3本全てにはっきり色を出したくて。中でも3本目の『ノクターン~このグロテスクな夜に~』は、なかなかこれまで出してこれなかった要素が詰まっているので、それが今回実現できたのは嬉しかったですね。」と充実の表情で語った。

声優、俳優、アイドルとジャンルの垣根を超えた豪華なキャスティングのポイントやキャスト陣に期待したことを聞かれ、錦織は、「まず第一に、僕の大好きなものを詰め込んだ作品なので、これまで自分と関わりがあった人であったり、自分自身が好きで応援してきた人たちにお声かけをしていきました。本日いらっしゃる皆さんも、僕からお声がけしています」と力強く語り、「市ノ瀬さんは、『ダーリン・イン・ザ・フランキス』で、ほぼ初メインキャラクターを務めて活躍してくれたんですが、今回またご一緒したいなと。同じく、國蔵謙人役の星野さんも元々ご縁があったのですが、なかなか一緒にお仕事する機会というのがなくて。そして今回が星野さんにピッタリな謙人というキャラクターがいて良い機会だなと思い、オファーをさせていただきました」と振り返った。

そして南については、「南さんは、僕が初めて映画で南さんを見た時に衝撃を受けまして。ずっとその記憶が残っていたんですが、影がありながらもまっすぐな南さんの声の塩梅がまさにステラに合っているなと思って。今回南さんにぜひ出てほしいなという想いでお声かけしました」と回顧し、井上、中西、一ノ瀬、冨里の4人については、「乃木坂46の皆さんは、5期生の皆さんをずっと応援させていただいていて。かつ今回は疑似家族のような絆が描かれる話ですし、5期生の皆さんもそういった部分をお持ちかなと思いピッタリかなと。実際に、お芝居の生っぽさも新鮮さも出していただいて、どちらの要素もフィルムに華を添えてくれたと思います。」とこだわりを明かした。錦織からの称賛の言葉を贈られたキャスト陣も、それぞれが顔をほころばせながら喜びの心境を漂わせていた。

続いてはキャスト陣への質問へ。キャラクターを演じる上でのこだわりや意識したこととして、『エリィアンズ』でエリー役を務めた市ノ瀬は、「私の演じるエリー役は、とても活発で次に何を起こしてくれるのか想像もできない個性的な子なんですが、宇宙人という設定上、人間より遥かに強かったり、感情の面も本音の部分と人間を真似している部分の演じ分けが、結構難しさもありました。そして注目ポイントとしては、髪が伸びたりなどエリーは見た目がコロコロ変わることが多いんですが、まさにそういった時はエリーの感情が動いている時なので、ぜひ注目してほしいですね」とポップでキャッチーな見どころを力説。

 

『夜露死駆★少女』のステラ役・南は「普段のお芝居でも私は、役と自分の共通点を探すところから始めるんですが、自分の推しや好きなことが原動力になるステラの一面はまさに私にも通ずる部分でした」と演じた役について話し、そして物語においては「戦闘シーンの迫力がすごいんですが、可愛い女の子が戦うシーンは、そこでしか得られない栄養素があると思うので、そこはぜひご覧いただきたいです」と自分なりの言葉で作品をアピールした。

そして『ノクターン~このグロテスクな夜に~』に出演するメンバーへ。アヤメ役の井上は、「アヤメは本心に迫った時に逆に離れてしまうような掴みにくい女の子なので、そういった部分は重点的に意識しました。そしてこの『ノクターン』という作品はとにかく美しさに溢れていて。映像描写ももちろんのこと、友達でも家族でもない4人のまさに疑似家族のような関係性を見届けていただきたいです」と語り、シオン役の中西は「シオンは、ちょっと無自覚で魔性な魅力を持っていると言いますか。意識せずとも人を依存させてしまう女の子なのかなと。また、錦織監督が乃木坂46を好きでいてくださって、乃木坂46のファンの方にとって嬉しい要素があったりするかもしれないので、そこも楽しみにしていただきたいです!」とにっこり。

またモモ役の一ノ瀬は、「モモは4人の中で感情の波も大きく、子供っぽいんですが、憎めない愛らしさがキャラクターに乗っかるといいなと思い演じていました。3作品全体の話になりますが、心温まる部分があるかと思えば背中がゾクっとするような、空気感の緩急がはっきりしていると感じるので、そういった部分も特徴の1つだと思いますね。」と自身の視点を明かし、カンナ役の冨里は「演じたカンナはすごくしっかりしたお姉さん的な女の子ですが、この作品の“グロテスク”について考えた時に、普段は表に出さない苦しさや葛藤などを(井上、中西、一ノ瀬とともに、)4人で伝えることがこの作品の魅力だなと思って。カンナのセリフ1つ1つにしても、4人の掛け合いについても、どれも繊細に大切にすることを意識して挑みました」と同グループの仲間と作り上げた物語をしみじみと振り返っていた。

そしてこれから作品を鑑賞する大勢のファンに向けて、錦織敦史監督より締めのメッセージが寄せられた。「アニメーションもそうですし、音楽やキャスト陣など、本当に素晴らしいお仕事をしてくださっています。そして「好き」がギュッと詰まっていますので、皆さんにどこか1つでも届くといいと思っていますね。エンタテインメントでお腹いっぱいになれる作品だと思いますので、ぜひ楽しんで行ってください」(錦織)と堂々とした表情で作品への想いを語った。最後にフォトセッションも実施され、割れんばかりの拍手喝采に包まれる中で、イベントは幕を閉じた。

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