ジャパンプレミア
日時:6月3日
会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ
登壇:ク・ギョファン、キム・ドヨン監督 、前田敦子

映画『サヨナラの引力』(7月3日公開)。本作のジャパンプレミアイベントが6月3日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、来日を果たしたク・ギョファン、キム・ドヨン監督が出席。花束プレゼンターとして俳優の前田敦子が駆けつけ、2人の来日をお祝いした。

主人公・ウノを演じたク・ギョファンは、「皆さんの前に立った瞬間、まるで自分の地元の映画館にいるような親しみと温かさを感じました。これほど熱心に迎えていただき、本当に感謝しています」と語り、笑顔を見せた。

また、ドヨン監督 も「天候が優れない中にもかかわらず、多くの皆さんが劇場へ足を運んでくださり、大変うれしく思います」とコメント。さらに、「映画の冒頭に雨のシーンがありますが、その場面を思わせるような状況の中で作品を観に来ていただけたことに深く感動しています」と語り、謝意を表した。

日本で初めて『サヨナラの引力』が上映されることについて、ク・ギョファンは作品への思いを語った。

ク・ギョファンは、「映画を制作する際には、自分たちの物語として大切に育てながら作り上げています。しかし、その作品が劇場で上映される瞬間からは、観客の皆さん一人ひとりの物語になっていくものだと思います」とコメント。さらに、「エンドロールが流れた後は、それぞれの感じ方や経験を重ねながら、本作を完成させていただければうれしいです」と観客への期待を寄せた。

ドヨンは、ク・ギョファンについて「インディペンデント映画の頃から注目していた俳優で、その独自の感性や表現力に大きな魅力を感じていました」と語り、共演が実現したことへの喜びを明かした。

さらに、ムン・ガヨンとの共演についても、「二人が生み出す空気感や相性の良さに大きな期待を寄せていました。この組み合わせだからこそ表現できる世界観があり、理想的なキャスティングになったと感じています」と評価した。

これに対し、ク・ギョファンも「演出家として卓越した才能を持つだけでなく、俳優としても長年憧れてきた存在です。いつか一緒に作品づくりができればと思っていたので、今回その願いが叶い大変光栄でした」とコメントした。

ク・ギョファンは、「優れた演出家としての視点と、俳優としての経験に裏打ちされた演技指導の両方を受けられる貴重な機会だと感じました」と説明。「脚本を読んだ時は本当にうれしく、この作品に参加できることを大変光栄に思いました」と振り返った。

また、共演したムン・ガヨンへの敬意も語り、「以前から尊敬していたドヨン監督とムン・ガヨンさんと同じ作品に携われたことは、私にとって特別な出来事でした」とコメント。

さらに、「憧れの監督と素晴らしい俳優の方とご一緒できるという、まるで二つの幸運が同時に訪れたような経験でした。この作品は私にとって大切な贈り物のような存在です」と語り、喜びをにじませた。

舞台あいさつの中盤には、白いドレス姿の前田敦子がサプライズゲストとして登壇し、ク・ギョファンドヨンに花束を贈呈した。

前田は、「今日は観客の皆さんと一緒に客席で作品を鑑賞したいと思うほど、この日を楽しみにしていました」と語り「どの作品でも強い存在感を放つ俳優で、以前からずっと注目していました。こうして日本に来ていただけて本当にうれしいです」と歓迎の言葉を送った。

さらに、「久しぶりにこんなに緊張しています」と笑顔を見せながら話し、憧れの俳優を前にした率直な心境を明かした。

前田の熱いコメントを受けたク・ギョファンは、「この様子は記録されていますよね?ぜひ後で映像を見せてください」と冗談交じりに応じ、会場の笑いを誘った。

また、前田敦子は、ドヨンの過去作品にも親しんでいることを明かし、「今回の作品も登場人物たちの繊細な感情が丁寧に映し出されていて、とても印象的でした。いつも質の高い作品を届けてくださるので、毎回楽しみにしています」と監督への敬意を語った。

さらに、公開に先駆けて本作を鑑賞した前田は、予告編にも登場するバスでの再会シーンについて、「特に心に残った場面の一つでした」と絶賛。その流れから、自身の実体験にも触れた。

前田は、「少しプライベートな話になりますが、作品のシーンを見て自身の体験を思い出しました」と語り、自らのエピソードを披露した。

前田によると、かつて仕事を終えて帰宅する際に利用した飛行機で、偶然にも以前交際していた相手と同じ便になったことがあったという。「その方は奥さまと一緒に搭乗されていたため、映画のような再会にはなりませんでしたが、お互いに言葉を交わすことなく、そのまま時間が過ぎていきました」と振り返った。

また、「ごく短い出来事ではありましたが、今でも心に残っている思い出の一つです」と述べ、本作の再会を描いたシーンと重なる自身の体験を披露。率直なエピソードに会場は大いに盛り上がり、観客の関心を集めていた。

前田の思いがけないエピソードに、ク・ギョファンドヨンは驚きの表情を見せた。特にドヨン監督は、その体験が作品の内容と重なることに強い関心を示し、「ぜひ前田さんを主人公にした作品を撮ってみたいですね」とユーモアを交えてコメント。会場を笑いに包みながら、日本版リメイクを思わせるアイデアに期待をのぞかせた。

イベントの締めくくりには、前田敦子が作品の魅力をアピール。「登場人物たちの感情の動きや物語の余韻を最後までじっくり味わっていただきたい作品です」と語り、「俳優陣の素晴らしい演技に加え、それぞれの人生経験と重ね合わせながら鑑賞することで、より深く心に残る作品になると思います」と見どころを紹介した。

さらに、「多くの方にこの作品の魅力を感じていただければうれしいです。ぜひ劇場で楽しんでください」と呼びかけ、観客へメッセージを送った。

ドヨン監督は、「韓国での舞台あいさつでも、作品に込めた思いが観客の皆さんに伝わることを願っているとお話ししました」と振り返り、「今回、その気持ちが日本の皆さんにも届いたように感じており、大変うれしく思います」とコメント。さらに、「日常のふとした瞬間に、この作品のワンシーンや登場人物のことを思い出していただけたなら、これ以上ない喜びです」と作品への思いを語った。

続いて、主演のク・ギョファンも観客に向けて呼びかけた。「この物語は、観客の皆さん一人ひとりのものでもあります。作品を通じてウノやジョンウォンの感情に寄り添いながら、それぞれの視点で物語を受け取っていただければうれしいです」と述べ、作品への共感を促した。

さらに、「ただし、映画を観終わった後に誰かへ連絡しなければならない、というわけではありませんので安心してください」とユーモアを交えながらコメント。会場の笑いを誘いつつ、最後まで観客との温かな交流を楽しんでいた。

監督:キム・ドヨン『82年生まれ、キム・ジヨン』

出演:ク・ギョファン『脱走』『キル・ボクスン』「寄生獣 ーザ・グレイー」、ムン・ガヨン「瑞草洞<ソチョドン>」「女神降臨」

2025年/韓国/韓国語・英語/115分/ユニビジウム/5.1ch/カラー・モノクロ/原題:만약에 우리/英題:ONCE WE WERE US/字幕翻訳:福留友子

提供:KDDI 配給:日活/KDDI

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