初日舞台挨拶
日付:7月24日(金)
場所:キノシネマ新宿
登壇:吉原壮眞、野口雄大監督、無人島ツアーのスタッフ 総勢22名

キノシネマ新宿で行われた初日舞台挨拶では、野口監督をはじめ、無人島ツアーのスタッフ、参加者たち総勢22名が登壇した。来場の観客には、車椅子で来られた方も多くみられた。
今回のツアーの企画者でもあり、医療的ケア児の娘さんを持つ、加藤さくらさんの進行でトークが進められた。
野口監督からは、当初は障害のある子どもたちと家族が参加する無人島ツアーを記録するだけの予定だったが、子どもたちが海で見せた笑顔や、参加者同士の温かな関係に心を動かされ、多くの人に届けたいと思い映画化したと説明。タイトルの「My Blue」には、一人ひとりが持つ「純真さ」や「原点に帰る」という意味を込めたという。
ツアーの共同主催者である高橋歩さんは、障害のある人を一方的に「助ける」のではなく、参加者全員が一緒に楽しむことを大切にしたと語った。スタッフも自費で参加し、手伝う側も大きな喜びや充実感を得たことから、ツアーは一度で終わらず、京都や沖縄など新たな活動へと広がっていると語った。

医療スタッフとして参加した医師の山本英世先生は、ツアーを通じて医療者としての原点を取り戻し、家族や職場との関係にも良い変化があったと振り返った。娘からも、人のために全力で行動する父の姿が「かっこよかった」と評価された。また、「命を守りながら冒険する」という理念のもと、医療従事者が継続的に活動を支えていることも語られた。

壮眞くんと母親の吉原純代さんは、無人島ツアーをきっかけに、 映画出演や舞台挨拶、ラジオ出演など、新たな挑戦が次々と生まれたと説明。周囲から「無人島に行けたのだからできる」と背中を押され、世界が広がっていると語った。壮眞くんが最も楽しかった思い出として選んだのは、ツアー後にマッチョなスタッフたちと一緒に入った風呂で、親以外の大人と過ごす時間の大切さも語られた。
会場では、キノシネマが全上映回でインクルーシブ上映を実施することも発表。車椅子席の増設や照明への配慮など、誰もが鑑賞しやすい環境が整えられると説明した。
最後に野口監督は、本作は障害の有無を超えて、人が互いに支え合い、楽しみながら可能性を広げていく姿を描いた作品だと強調。公開初週の動員が今後の上映拡大につながるとして、観客に口コミや再鑑賞を呼びかけた。舞台挨拶後にはフォトセッションが行われ、会場全体が温かな雰囲気に包まれた。

上映後には、野口監督自ら限定ポストカードの配布。大あ勢の観客が監督に直接熱い感想を伝えていた。

7月24日(金)よりキノシネマ新宿ほか全国順次公開

人工呼吸器を装着する医療的ケアが必要な少年が、
電気も水もない無人島へ挑む姿を追ったドキュメンタリーです。
それは、決して安全とは言えない環境で、一歩間違えれば命に関わる現実と
向き合う旅でもありました。飛行機に乗ることすら困難な少年が、
無人島へ向かう小さな漁船に、車椅子ごと運び込まれるその瞬間、
一歩間違えれば海へ落ちてしまう――そんな張り詰めた空気が、その場を支配していました。
それでも彼らは、ただ「やりたい」という想いを信じ、全力で生きることを選びます。

『Return to My Blue』

出演:吉原壮眞、吉原純代、加藤真心、加藤さくら、山本英世監督・プロデューサー:野口雄大 プロデューサー:中臺孝樹
ラインプロデューサー:小宮誠 アソシエイトプロデューサー:松井佳敬/小林由佳
撮影:勝野楓太/松永昂大/野口雄大/中臺孝樹/堀田弘明
編集・カラリスト:堀田弘明 整音:郡弘道 音楽:KAITO MORI/美音/アルベルト・ピッツォ
アートディレクター:塚本哲也 コピーライター:上田浩和 字幕:坂口智佳
PRプロデューサー:尾上玲円奈 自由人:高橋歩
配給:ギグリーボックス 制作プロダクション:スタジオなあに 上映時間:39分
©スタジオなあに