公開記念舞台挨拶
日時:6月21日(日)
会場:キネカ大森
登壇:大迫茂生青島心花柳のぞみ藤井アキト寒川亘揮ナカモトユウ

6月21日、キネカ大森にて、映画『福山市に帰ってみた』の公開を記念した舞台挨拶が行われた。本作は、予告編の再生回数が570万回を超える地方創生PR映画を手がけた制作陣による新作で、地域を舞台にしたバイオレンス・スリラー作品として注目を集めている。

当日は、主演の大迫茂生をはじめ、青島心花柳のぞみ藤井アキト寒川亘揮、そしてナカモトユウが登壇。会場を埋め尽くした観客の前で、作品の見どころや、刺激的な脚本を初めて読んだ際の印象、さらに俳優陣それぞれをイメージして作られたキャラクターについて語り合い、終始和やかな雰囲気に包まれた。

攻めた脚本と撮影の裏側「前作以上にパワーアップ」

「地方PR作品でありながら、バイオレンスとコメディを前面に押し出した異色作ですが、脚本や撮影の印象は?」というMCの問いかけに対し、大迫茂生は、「前作よりもさらに攻めた内容になっていて驚いた。福山の魅力を伝えられているかは観た人の判断に委ねたいが、キャスト・スタッフ一同、全力で作品づくりに臨んだ」と笑顔で語った。

一方、ナカモトユウ監督は、本作が前作の好評を受けて制作された続編であると紹介。ヒロイン役の青島心は、ギャル役ならではの個性的な設定に加え、アクションや喫煙シーンなど見どころの多い役どころだったことを振り返った。また、完成された前作の世界観に参加することに不安もあったというが、事前に十分なコミュニケーションを重ねながら脚本をブラッシュアップし、本番に臨んだことを明かした。さらに、花柳のぞみは、柔和な雰囲気を持ちながらも終盤で意外な一面を見せる役柄について、「前回に続いて今回もクセの強い人物を演じることになった」と苦笑交じりにコメント。これに対し、ナカモトユウ監督は、短期間の準備でも高い完成度で応えてくれる頼もしい存在だとして、厚い信頼を寄せていることを明かした。

岡山県出身の藤井アキトは福山での撮影を喜んだものの、実際は車や家の中のシーンばかりで福山に行かなくても撮れるのではと戸惑ったエピソードを披露し会場を沸かせた。

また、花柳のぞみは、一見穏やかで親しみやすい人物でありながら、物語後半で大きく変貌を遂げるキャラクターを演じたことについて触れ、「前回の監督作品に続いて、今回もなかなか強烈な役どころだった」と笑いながら振り返った。一方で、ナカモトユウ監督は、限られた準備期間の中でも安心して役を託せる俳優だと信頼を寄せ、その演技力を高く評価していた。

全キャラクターが当て書き!個性爆発の役作りと現場の素顔
本作に登場するキャラクターは、キャストそれぞれの個性や魅力を反映した“当て書き”によって生み出されたという。撮影を振り返り、大迫茂生は、これまで演じてきた暴力的な役柄との差別化を意識しながら人物像を構築したことを明かし、「さすがに過激すぎる」と感じたセリフについては脚本段階で調整してもらえたと笑顔で語った。

また、青島心は、自身が経験してきた少林寺拳法の要素が役柄に取り入れられていたことや、キャラクターとの共通点が多かったことから、自然体で演じることができたとコメント。「地元に戻ってきたような安心感があった」と、リラックスした状態で撮影に臨めたことを振り返った。

一方、花柳のぞみは、車内で口を開けて熟睡するシーンを例に挙げながら、「演技をしているという感覚よりも、みんなで楽しく過ごしている時間に近かった」と撮影を回想。和気あいあいとした現場の雰囲気の中で、作品づくりを存分に楽しんだ様子を見せた。

藤井アキトは、「極悪人でありながら可愛らしさも表現してほしい」という監督からのオーダーに頭を悩ませたエピソードを披露。一方で、自撮りシーンでは自身の提案が採用されたことを明かし、作品づくりに貢献できた手応えを語った。

さらに、寒川亘揮は、剣道経験を活かした演技に加え、音声の後録り作業でもサポート役を務めたという。キャストとスタッフの垣根を越えて協力し合う姿からは、仲間同士で作り上げるインディペンデント映画ならではのアットホームな舞台裏がうかがえた。

イベントの締めくくりには、キャスト陣が観客へ向けてメッセージを送った。青島心は、「これまで携わってきた作品の中でも特に面白いと感じている作品です。気分が落ち込んだ時に観て、思い切り笑って元気になってもらえたらうれしい」と笑顔でアピールした。

続いて大迫茂生は、会場を埋め尽くした観客への感謝を伝えながら、「1作目を制作した当時は、まさか続編を作ることになるとは想像もしていませんでした」と感慨深げにコメント。さらに、「皆さんの応援次第では、3作目につながる可能性もあります。作品をご覧になった率直な感想を、ぜひSNSなどで発信していただけたら」と呼びかけ、シリーズのさらなる展開への期待をにじませながら舞台挨拶を締めくくった。

短編映画「福山市長に1日密着してみた」のチームが製作した最新作

配給:フューレック
6月19日(金)より、キネカ大森 他、全国順次公開