舞台挨拶
日時: 9月9日(木)
場所:  TOHOシネマズ日比谷 SC1
登壇:有村架純、石田ひかり、姫野花春、青木柚、吉田羊、筒井道隆

沖田修一監督の長編デビュー20周年を記念した最新作『さとこはいつも』の東京先行上映会が9日、TOHOシネマズ日比谷で行われた。上映後には舞台挨拶も実施され、会場にはトリプル主演を務める有村架純、石田ひかり、姫野花春のほか、青木柚、吉田羊、筒井道隆ら出演者が登壇した。

物語の中心となるのは、世代も境遇も異なる3人の「さとこ」。それぞれが自らの人生と向き合い、それを一つの物語として書き始めていく過程を描いた作品となっている。

有村は、「ようやく『さとこはいつも』を、まず皆様にご覧いただいたということで、とても嬉しく思います」と公開を迎えた喜びを語った。

また、「沖田監督は以前から私もファンでして、この出演が決まったときは本当に嬉しくて、胸が高鳴るようなワクワクを覚えたのを覚えています」と心境を振り返った。

続いて登場した石田は、筒井のエスコートでステージに上がった。司会者から「2人は学生時代に知り合い結婚。伝説のドラマが思い出されます」と紹介されると、会場からは驚きの声が上がった。

2人はドラマ『あすなろ白書』で共演しており、同作は当時、社会現象を巻き起こした人気作。石田と筒井にとっては同ドラマ以来、実に33年ぶりとなる共演が実現した。

自身の役柄について石田は、「学生結婚をして3人の男の子を育て上げ、小説家になりたかった夢をふと思い出す役」と説明。そのうえで、「私も娘たちにお弁当を16年間作ってきて、その人生がちょうど終わったぐらいのタイミングだったので、監督は私にあて書きをしてくださったんじゃないかと思うくらい」と、役柄との重なりについて語った。

石田は、「ものすごく自分と重なるところが多かった」と振り返り、これまでの経験を重ねながら自然に役へ入り込めたことを明かした。さらに、夫役を務める筒井についても「そして目の前にはこの人(筒井)がいますから。本当に居心地が良かった」と語り、長年の関係性が演技にも良い影響を与えたことをうかがわせた。

一方、久々に石田と共演した筒井は、その印象を尋ねられると「嬉しかったですよ」と率直な心境を披露。これを受け、石田は筒井の演技について「筒井くんって本当に独特なお芝居のアプローチをされる方で、昔からそうだったんですけれども、より磨きがかかって、より筒井道隆になっていましたね」とコメントした。

トークパートでは、それぞれのキャストが役柄と向き合う中で生まれた工夫や、撮影現場での知られざるエピソードが披露された。

吉田羊は、沖田監督から「実は作家志望で、すでに1冊本を出しており、作中では2冊目の『王将』という本の構想を練っている」という細かなバックストーリーが伝えられていたという。

また、不倫相手の妻と対峙する場面に臨んだ有村架純は、撮影時のユニークな舞台裏を披露。台本に記されていた「痛い」という言葉を手がかりに演技を組み立てたことに加え、共演したオダギリジョーの予想外のアドリブに思わず笑いそうになったといい、「パニックになっている感じがおかしくて、笑いをこらえるのが大変でした」と撮影時を振り返った。

本作は、釜山国際映画祭のコンペティション部門への選出が決定している。イベントでは、同映画祭から寄せられた作品へのコメントも紹介された。

有村は、「年齢や置かれた状況に関わらず、自分自身の物語を書き始めるのに遅すぎることも早すぎることも決してないのだということを力強く伝える1本です」と評価されたことを受け、有村は「とても心強いですし、沖田監督がどれほどの方々に愛されているのかということを改めて実感します」と喜びを語った。

さらに、撮影現場で共有されていた監督への信頼にも触れ、「キャストやスタッフの皆さんも沖田監督のことが大好きで、そうした空気の中で撮影が進んでいって、やっぱりそういう空気はちゃんと画に映っていくんだなと」と回想。その作品が完成し、海外の映画祭を通じて多くの人へ届けられることについても、「そしてそれがまた、色々な方にこうやって届いていくんだなというのを改めて感じました」と感慨深げに語った。

有村架純・石田ひかり・姫野花春トリプル主演「さとこはいつも」 本作は映画『南極料理人』や『さかなのこ』などの沖田修一監督が手掛けた完全オリジナル脚本による人間物語。年齢も、育った環境も異なる3人の「さとこ」たちが、交差することでさまざまな感情を宿していく姿を描く。

『さとこはいつも』

有村架純
石田ひかり  姫野花春
黒田大輔 宮部純子 泉有乃 大月美里果 小川冬晴
青木柚 川瀬陽太 島田桃依 中井友望 中村優子
細田佳央太 鳴海唯 髙田万作 古舘寛治
吉田羊 オダギリジョー 筒井道隆

監督・脚本 沖田修一
音楽 柴田聡子
主題歌 折坂悠太 「シミレ(feat.柴田聡子)」
製作幹事 アミューズクリエイティブスタジオ
配給 ハピネットファントム・スタジオ 制作プロダクション オフィス・シロウズ
助成 文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画製作支援事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会
©2026 「さとこはいつも」製作委員会

公式サイト:https://happinet-phantom.com/satoko/

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