「第39回東京国際映画祭」『過怠』舞台挨拶
舞台挨拶
日程:10月29日(木)
会場:東京・ヒューリックホール東京
登壇:唐田えりか、知英、山本英監督
唐田えりか、知英、山本英監督が29日、「第39回東京国際映画祭」の会期中に都内で開催された映画『過怠』の舞台挨拶・質疑応答に出席した。
本作で唐田と知英が演じるのは、25年前に起きた受精卵の取り違えによって、人生が大きく変わっていく2人の女性。イベントでは、作品のテーマにちなみ、それぞれの家族に対する考え方や、役を演じる中で感じたことなどを語った。
会場には自身の家族も来場していたという唐田。「家族がここにいるので、ちょっと答えづらいですね」と照れた様子を見せながらも、「私にとって家族は絶対的な味方で、最期まで一緒に人生を歩んでいく仲間のような存在です」と自身の思いを明かした。また、劇中で家族との関係に葛藤する役柄を踏まえ、自分ならどう向き合うかと尋ねられると、「私はきっと言葉にすると思います。自分の気持ちを伝えたからといって、家族が壊れてしまうわけではないと思うので」と回答。家族への揺るぎない信頼をのぞかせた。
一方、知英は「今日は家族が来ていないので、気楽に話せます」と笑いを誘った。続けて、韓国のことわざを紹介しながら、「一緒にいられる時間を大切にしてほしい、という意味の言葉があります。この映画を通じて親の愛情や温かさを改めて感じたので、韓国にある実家に帰って、両親に会いたくなりました」と心境を吐露。さらに、「血のつながりがなくても、国籍が違っても、同じ環境で過ごすことで家族になれる力は本当に大きいと思います。だからこそ、身近にいる人を大切にすることが何より重要なのではないかと感じました」と、作品を通して得た思いを丁寧に語った。
最後に、韓国での撮影エピソードを尋ねられると、山本は「知英さんと海辺を歩いていた際、『この先に日本がありますね』と話していたことが心に残っています」と回想。
知英は「韓国にいながら日本人の役を演じていることに、何だか不思議な感覚がありました(笑)」と当時の心境を明かした。唐田も「韓国の事務所(BHエンターテインメント)にも所属しているので、韓国を訪れる機会は多いのですが、今回の撮影で訪れた襄陽(ヤンヤン)郡では、これまで知らなかった韓国の新たな魅力に触れることができました」と語った。
本作は、25年前に起きた受精卵の取り違えをきっかけに、日本人として育った菜々子(知英)と、韓国人として成長したジヒョン(唐田えりか)の2人が、自身のルーツやこれまでの人生と向き合っていく姿を描く。

唐田えりか 知英
原作:谷村志穂「過怠」(光文社 刊)
監督:山本 英
脚本:鈴木すみれ
音楽:岡田拓郎
制作プロダクション:NJcreation
配給:NAKACHIKA/フライフリーエンターテイメント
©2027 映画「過怠」製作委員会
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