韓国映画『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』新生活を応援する”言葉の処方箋”特集&場面写真解禁
韓国映画で初めて、第74回ベルリン国際映画祭「Generation Kplus」部門の最優秀作品賞にあたるクリスタル・ベア賞を受賞した本作。どんな時でもポジティブな主人公イニョンを演じたのは、『ソウォン/願い』(13)で映画デビューを飾り、『新感染半島 ファイナル・ステージ』(20)や『犬どろぼう完全計画』(14)など、現在弱冠20歳にして数々の作品に出演し映画ファンを魅了し続けるイ・レ。そして、“魔女”と呼ばれる完璧主義かつ冷徹な先生ソラ役には、『毒戦 BELIEVER』(17)での狂気的な演技が話題となったベテラン俳優チン・ソヨン。さらに、イニョンを陰ながら支える町の薬局で働く薬剤師ドンウクには、ドラマ「私の解放日誌」(22)や映画『犯罪都市 THE ROUNDUP』(22)、『恋愛の抜けたロマンス』(21)などのソック。また、イニョンを敵対視している芸術団のエース、ナリにチョン・スビン、イニョンの唯一の友人ドユンにイ・ジョンハが出演した。
メガホンをとったのは、ドラマ「恋愛体質〜30歳になれば大丈夫」(19)や「私が死ぬ一週間前」などで知られるキム・ヘヨン監督。本作が長編監督デビュー作となり、2025年青龍映画賞で新人監督賞を受賞した。長編2作目となる『今夜、世界からこの恋が消えても』(22)も韓国で公開されるなど、今後の活躍が期待される新鋭だ。
作中、「癒やし」の象徴ともいえる場所が、傷ついた主人公イニョンがいつも立ち寄る、薬剤師ドンウクが営む薬局だ。そこでは、彼女の心を優しく包み込む温かな時間が流れ、イニョンが少しずつ癒されていく姿が描かれている。今回は、そんな薬局のシーンや、イニョンを中心に広がる「癒やし」に注目。明日もきっと「大丈夫!」になる“3つの処方箋”と称して、ヘヨン監督の言葉も交えながら紐解いていく。
1つ目の処方箋は「失敗しても『大丈夫!』」。常に完璧を求め、自分にも他人にも厳しかったソラだが、イニョンとの出会いを通じ、彼女自身も完璧さがすべてではないことに気づいていく。ヘヨン監督は「失敗しても大丈夫。つらい時はお互いに寄りかかって休んだあと、また歩みだせばいい。完璧さが人生を支配しなければいい。私たちは皆、必死に一生懸命生きているけれど、少しずつ自分に寛容になってもいいと伝えたかったんです」と語っている。その想いは、本作の群舞のシーンにも重なる。一人の完璧な踊り手ではなく、欠けた部分を持つ一人ひとりが支え合いながら一つの舞台を作り上げていく。それはまさに不完全な私たちが、共に生きていく姿そのものだ。
2つ目の処方箋は「おいしいご飯を食べれば『大丈夫!』」。いつも食事を大切にするイニョンは、「優しい心は炭水化物から生まれます」と野菜ジュースやサプリメントばかりの味気ない生活を送るソラに声をかける。おいしいものを食べて、心も身体も元気になること。そんな当たり前ながらも、大切なメッセージはもちろん、このセリフには他者への優しさ溢れる気遣いが込められている。ヘヨン監督は「食べることは、生きることそのもの。食にまつわるセリフの一つひとつに、相手への深い関心と、その人を想い、心配する気持ちを込めています」と語っている。
3つ目の処方箋は「時には誰かに寄りかかっても『大丈夫!』」。悩みは一人で抱え込まず、時には誰かに心を預け、甘えることも大切だ。薬剤師のドンウクは、イニョンがつらいとき、無理に前を向かせようとするのではなく、軽い冗談を言ったり、彼女が泣きたい時にはその時間を黙って分かち合う。「自分一人ではなく、周りの人たちとお互いに癒やし、励まし合いながら生きているということを感じてほしい」とヘヨン監督。一人ですべてを受け止め、解決することは難しい。だからこそ、「誰かに寄りかかる」安心感を、自分自身へ、そして新生活で踏ん張る大切な誰かにも、与えてあげてほしい。
『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』
出演:イ・レ、チン・ソヨン、チョン・スビン、イ・ジョンハ、ソン・ソック
監督:キム・へヨン
2023年/韓国/カラー/スコープ/5.1ch/原題:괜찮아 괜찮아 괜찮아!/英題:IT’S OKAY!/102分/字幕翻訳:根本理恵
提供:KDDI
配給:日活/KDDI
(C) 2023 TWOMEN FILM ALL RIGHTS RESERVED.
@daijoubu_eiga





