2026年の“日本ブータン外交関係樹立40周年”記念事業として、映画「ブータン 山の教室」の3月13日からのリバイバル上映が決定、パオ・チョニン・ドルジ監督からの喜びと感謝のコメントが届いた。

ブータン 山の教室」は、ヒマラヤ山脈、標高4800メートルにある秘境ルナナ村に響くブータン民謡。都会から来た若い先生と、村の人たちと子どもたちの心の交流を描いた感動作。 2021年、日本では全国100館以上で公開しコロナ禍でありながら大ヒット。さらに2022年、ブータン映画として初めて、第94回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされ、最終5作品の一本として「ドライブ・マイ・カー」と賞を争った。

若い教員ウゲンは、ある日教官に呼び出されブータンで最も僻地にあるルナナ村の学校に行くように伝えられる。「オーストラリアに行きミュージシャンになりたい」という夢を抱きながらも、渋々ルナナ村に行くことに。1週間以上かけ巡りついた村には、「勉強したい」と真っすぐな瞳で彼の到着を待つ子どもたちがいた。電気もトイレットペーパーもない土地での生活に不安を拭えなかったウゲンだが、村の人々と過ごすうちに自分の居場所を見つけていく。

2005年に行われた国勢調査で国民の97%が「幸せ」と答えたことなどから“幸せな国”と呼ばれるようになったブータン。その北部にある標高4800メートルの村ルナナは、ヒマラヤ山脈の氷河沿いにあり、実際8日間のトレッキングでしかたどり着けない集落だ。その地で、大自然とともにある日常に幸せを見つけ生きる大人たち、そして親の仕事の手伝いをしながらも、“学ぶこと”に純粋な好奇心を向ける子どもたち。

ブータン出身のパオ・チョニン・ドルジ監督の初監督作品である本作は、現代を生きる私たちが忘れかけてしまった、シンプルながらも尊い暮らしを豊かな自然の映像美とともに描き出し、本当の幸せとは何かを問いかける。日本公開時、コロナ禍でありながら、今はなき岩波ホールを皮切りに一年にわたりロングラン上映され、多くの観客に愛された本作は、映画館での上映だけでなく、学校や公共施設での上映依頼が現在も絶えず、感動の輪は日本全国に広がり続けている。

「ブータン 山の教室」
「ブータン 山の教室」

3月13日から、YEBISU GARDEN CINEMA、アップリンク吉祥寺ほかにて上映。

▼パオ・チョニン・ドルジ(監督・脚本)コメント
「ブータン 山の教室」はヒマラヤ山脈の小さな村で制作されました。非常に小さな映画でしたが、日本の配給会社ドマが世界で最初にこの物語を信じた会社の一つで、日本での劇場公開の場を与えてくれました。その信念に心から感謝しております。ご存知の通り、この作品は驚くべき旅を続けました。世界中を巡り、ブータン初のアカデミー賞ノミネート作品としてオスカーの舞台に立ち、日本でも大成功を収めました。
日本と私たちブータンは、物語と観客という聖なる絆で結ばれていると感じています。そして観客がいなければ、観客の支えがなければ、アーティストは存在しない、と。つまりアーティストは、観客からの支援とインスピレーションによって創作できるのです。そのことを心から感謝しています。
また、今年はブータンと日本が外交関係樹立40周年を迎え、その記念事業として「ブータン 山の教室」を日本の観客に向けて再び公開することになり、大変嬉しく思っています。私たちの映画がこの記念事業の一端を担えることを、心から光栄に感じています。日本の皆様にはぜひ劇場でこの映画をご覧いただきたい。映画は劇場で鑑賞すべきだからです。またこの機会にお伝えしたいのは、私たちが作る映画よりも人々の命の方が大切だということ。そしてこの作品に関わった全員が今も健在で、より深い絆で結ばれていることを。共に成長し、これからも共に映画を作り続けます。
皆様の応援に心から感謝しています。どうかこの映画を楽しんでください。ありがとうございました。
▼上映劇場情報
3/13(金) YEBISU GARDEN CINEMA、アップリンク吉祥寺
3/14(土) 塩尻・東座
3/20(金) テアトル梅田、静岡シネ・ギャラリー、小山シネマロブレ
3/27(金) 京都シネマ、宮崎キネマ館、シネマパレット
4/10(金) シネマプラザハウス1954
5/1(金) 伏見ミリオン座
5/22(金) 宇都宮ヒカリ座
フォーラム仙台、八丁座、KBCシネマ1・2 ほかにて全国順次再上映
詳細は公式サイト(bhutanclassroom.com)で告知する。