俳優の松谷鷹也が「第50回報知映画賞」新人賞を受賞し、15日に都内で行われた授賞式に登壇した。

本作は、元阪神タイガースの故・横田慎太郎さんのエッセイ『奇跡のバックホーム』と、家族と共に闘い続けた横田さんの人生の軌跡を描いたノンフィクション『栄光のバックホーム』を基に映画化された作品です。映画では、松谷さんが横田さんを演じています。

秋山純監督が花束プレゼンターとして登場し、会場に向けて「きっと横田慎太郎さんもどこかで見守ってくれていると思います」と語りかけました。松谷さんは、以前秋山監督のスタッフとして働いており、また元高校球児でもあることから、監督の熱い推薦を受けて主役に抜擢されました。秋山監督は「アシスタントとして5年間一緒に働いてくれて本当にありがとう。今日はもうクビです(笑)。今後は振り返らずに俳優として一歩一歩歩んでいってほしい。近い将来、僕ではない監督の作品でライバルとしてここに立つ日が来ることを願っています」と、松谷さんにエールを送る場面がありました。

この言葉に感動した松谷さんは、受賞スピーチの中で「第50回という記念すべき年に新人賞をいただけて本当に嬉しいです」と感謝の気持ちを表明しました。また、製作総指揮を務めた幻冬舎の見城徹社長、秋山監督、そしてキャストやスタッフにも感謝の言葉を述べ、「この新人賞に恥じないように、これからも日々成長しながら頑張っていきたい」と語りました。その際、松谷さんは何度も目頭を押さえながら、心からの感謝の気持ちを伝えていました。

なお、この新人賞は、1976年に創設されたスポーツ新聞主催の映画賞で、2024年12月1日から2025年11月30日までに国内で公開された新作の中から選ばれます。新人賞の受賞者は、原則として本格デビューから3年以内の俳優または監督が対象となります。

■受賞一覧

作品賞・邦画部門:『国宝』
作品賞・海外部門:『エミリア・ペレス』
アニメ作品賞 :『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』

主演男優賞:吉沢亮(『国宝』の演技に対して)
主演女優賞:北川景子(『ナイトフラワー』の演技に対して)
助演男優賞: 佐藤二朗(『爆弾』の演技に対して)
助演女優賞:森田望智(『ナイトフラワー』の演技に対して)
監督賞: 李相日監督(『国宝』の演出に対して)

新人賞:松谷鷹也(『栄光のバックホーム』の演技に対して)

BS10プレミアム賞:『国宝』