映画『5秒で完全犯罪を生成する方法』前夜祭イベント
公開前夜祭イベント
日時: 9月10日(木)
場所: TOHOシネマズ 新宿
登壇:重岡大毅、原菜乃華、田中みな実、伊藤歩、九十九黄助、近藤亮太監督
9月10日(木)、映画『5秒で完全犯罪を生成する方法』の公開を記念した前夜祭イベントが開催された。当日は主演の重岡大毅をはじめ、原菜乃華、田中みな実、伊藤歩、九十九黄助、近藤亮太監督が登壇。公開を間近に控えた心境や撮影現場でのエピソードなどを語ったほか、重岡が役作りの一環として撮影前から書き続けていたという“秘蔵ノート”もステージ上で初披露され、会場は大きな盛り上がりを見せた。
客席を前にした近藤監督は、公開を迎える喜びをかみしめるように、「撮影を行ったのは今年の1月から2月にかけてでした。通常なら、撮影を終えてから公開までかなり長い時間をかけることも多いのですが、今回は完成した作品をこうして短い期間で皆さんに見ていただけることになりました。今日この場で反応を直接感じられることも含めて、本当にありがたく思っています」と感慨を込めて語った。
本作は、生成AIによって提示された“完全犯罪”の筋書きをきっかけに、兄妹が予想もしない事件へ巻き込まれていくサスペンスミステリー。物語が進むにつれて状況が次々と変化し、最後には意外な結末が待ち受ける一方、そこに至るまでの人物たちの心の動きも丁寧に描かれている。
そのうえで、「撮影に入る前には、まずキャラクターそれぞれの人生についてキャストの皆さんと話し合いました。事件が起こる以前はどんな生活を送っていたのか、事件を境に何を考え、どんな行動を取るのか。そうした背景を自分自身で考えてもらい、その人物像を共有しながら撮影を進めました」と役作りの過程を明かした。
さらに、「すべてを事前に説明するのではなく、役によって伝える情報を変えるなど、それぞれのキャラクターに合わせてコミュニケーションの方法も工夫しました。重岡さんをはじめとするキャストの皆さんと、その人物ならどう動くのかを探りながら撮影していったことが、作品につながっていると思います」と振り返った。
近藤亮太監督トップ女優・七希を演じた田中は、人物像を形作るうえで想像力を働かせたという。「七希については、過去や育ってきた環境など、あえて語られていない部分がかなり多かったので、台本から読み取れる情報をもとに、自分なりに人物像を膨らませていきました。私が感じたのは、とても孤独を抱えている人だということ。初海兄妹に対して敵対する場面もあれば、協力するような場面もありますが、どちらか一方の立場にいるわけではなく、あくまで自分自身の目的やメリットを優先して動いている人物として捉えました」と役へのアプローチを明かした。
田中みな実そんな田中と重岡の間には、撮影現場での思わぬエピソードも。航と七希が廃墟で対峙する場面のリハーサルについて、田中が「鉄パイプを使った動きの確認をしていたとき、重岡さんに背中をかなり強く叩かれまして。想像以上に痛かったです」と振り返ると、重岡はすかさず「そこだけ聞くと僕が一方的に暴力を振るったみたいじゃないですか!」と慌てて訂正。
「実際は、田中さんから『どのくらいの強さなのか、一度思い切りやってみてほしい』と言われていたんです。それに、その場面では僕も田中さんから何度も攻撃を受けていましたから」と事情を説明し、テンポの良いやり取りで会場を沸かせた。
一方、この日がイベント初登場となった刑事役の伊藤と九十九からは、撮影現場の穏やかな一面も披露された。2人は撮影の合間に編み物について話したり、劇中で使用する警察手帳をスムーズに取り出すための練習を繰り返したりしていたという。緊迫感のある作品とは対照的な、ほのぼのとした現場の様子が明かされ、会場には和やかな笑いが広がった。
九十九黄助
原菜乃華そしてイベントの終盤には、主演として作品をけん引した重岡が、撮影前から役柄と向き合う中で書き留めていた“秘密のノート”がステージ上で初公開された。これまで共演者やスタッフにも見せていなかったというノートには、重岡が役作りや撮影に臨む過程で抱いたさまざまな思いや考えが記されており、会場の注目を集めた。
スクリーンに重岡が書きためたノートが映し出されると、本人は思わず「えっ、ちょっと待ってください! 本当に出すんですか!?」と慌てた様子。近藤監督から「この独特な字は、なかなか味がありますね」と声が上がるなど、「これは人に見せるためのノートじゃないですよね」「毎日の記録がびっしりで、まるで宿泊先の記録帳みたい」といったコメントが次々と飛び出し、会場は笑いに包まれた。
しかし、そこに記されていたのは、単なる日記ではなかった。ノートには、航という人物の内面を掘り下げるための考察に加え、台本上では描かれていない事件の前後の行動や感情、さらに「自分ならどうするのか」と自身に問いかけるような言葉まで、さまざまな書き込みが残されていた。
その内容を目にした伊藤は、「これだけの量を書き続けていたこと自体、重岡さんがどれほど航という役に向き合っていたのかの証だと思います。俳優として、その姿勢に心を打たれました」と感嘆。終始笑いを誘ったノートだったが、ページを追うごとに、重岡が撮影前から役柄を深く掘り下げ、航の人物像を懸命に追究していたことが浮かび上がる貴重な一冊となった。
伊藤歩最後まで自身のノートを公開されたことに照れた様子を見せ、額に汗を浮かべていた重岡。そんな中、イベントの最後にマイクを握ると、重岡は、「今日は本当にいろいろな意味で印象に残る一日になりました。まさか自分が大切に書きためてきたものまで皆さんに見ていただくことになるとは思いませんでしたが、結果的には、あのノートを書き続けてきてよかったと思っています」と笑顔を見せた。
さらに、「生成AIによって、いろいろなものが生み出せる時代になっていますが、今日ここで皆さんと過ごした時間まで作り出すことはできません。自分が役と向き合いながら積み重ねてきたものも含めて、そうした“人にしか生み出せないもの”が少しでも伝わっていたらうれしいです」と作品に込めた思いを語った。
© 2026 Gaga Corporation/Storm Labels Inc./Studio i3『5 秒で完全犯罪を生成する方法』
出演:重岡大毅、原菜乃華、田中みな実、伊藤歩、黒田大輔、森岡龍、九十九黄助、石丸幹二
原案・脚本・プロデュース:岡田道尚
監督:近藤亮太
製作幹事:ギャガ、ストームレーベルズ
制作プロダクション:アークエンタテインメント
製作:「5秒で完全犯罪を生成する方法」製作委員会
日本公開:2026年9月11日(金)より全国公開!
配給:ギャガ
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