映画『丹波哲郎の大霊界/死んだらどうなる』(1989)が4Kデジタルリマスター版で復活し、第39回東京国際映画祭の日本映画クラシックス部門にて、10月27日にワールドプレミア上映されることが発表された。併せて、村上隆によるポスタービジュアルが解禁されたほか、今回の復活を働きかけた三池崇史、主演の丹波義隆、村上からのコメントが到着した。

映画『丹波哲郎の大霊界/死んだらどうなる』村上隆描き下ろしポスタービジュアル映画『丹波哲郎の大霊界/死んだらどうなる』村上隆描き下ろしポスタービジュアル(C)1989 TAM・G

 没後20年を迎える丹波哲郎が原作・企画・原案・脚本・総監督・出演の1人6役を務めた本作は、「人は死んだらどうなるのか?」という普遍的な問いに対し、壮大なビジュアルと独自のアプローチで迫った唯一無二のエンターテインメント作品。キャストには、主演の丹波義隆をはじめ、若山富三郎、前田吟、千葉真一ら昭和の名優たちが集結した。

1989年に公開され、当時社会現象を巻き起こす大ヒットを記録し、今なお根強いカルトファンを持つ本作が、この度4Kデジタルリマスター版で復活、37年ぶりにスクリーンに蘇ることが決定した。精霊界や天界層を描いた極彩色のビジュアルや、当時の最高峰特撮技術を結集したヴィジュアル・エフェクトが、最新の4Kデジタル修復技術によって緻密に再現。さらに音声も5.1chにアップグレードされ、より鮮烈かつ幻想的な体験が堪能できる仕上がりとなった。

復活のきっかけは、映画監督の三池崇史の熱意。長年、倉庫の奥深くで保管されていた本作のオリジナルネガプリントが、解体・処分される直前の危機に瀕している――。その報せを聞きつけた三池が「昭和の異色超大作である本作をこのまま失わせるわけにはいかない」と立ち上がり、すぐさま関係各所へ強く働きかけたことで事態は一変。絶望視されていたフィルムの救出と、奇跡的な4Kリマスタープロジェクトが始動することとなった。

三池は「日本インディーズ映画の金字塔『大霊界』。丹波哲郎の愛が生者の不安と邪気を払う! 死ぬ前に見るべし!」と語っている。

映画界の熱意によって文字通り「死の淵から蘇った」本作が、丹波哲郎没後20年となる2026年、第39回東京国際映画祭の日本映画クラシックス部門にて、10月27日にワールドプレミア上映される。当日は上映終了後にゲストを招いたトークセッションも予定。

本作の4Kリマスター化にあたり、世界的アーティストの村上隆が、メインポスタービジュアルを特別に描き下ろし。丹波が描いた独自の霊界観と、村上のポップかつ圧倒的なビジュアル世界が融合した、唯一無二のポスターが完成した。

村上は本作について「涙が止まらない事必至!」と表現し、「量子力学と般若心経の『空』界隈が大好きな私と『大霊界』との波動が共鳴して、気がついたら絵画作品が出来ていました」と振り返る。

本作の主演を飾った丹波哲郎監督の息子である丹波義隆は、「父の二十一回忌にあたる今年に、東京国際映画祭という晴れやかな舞台で再上映されることを心より嬉しく思う」と、長い時を経てスクリーンで上映されることの喜びを語った。

※村上隆と丹波義隆のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■村上隆(メインポスタービジュアル担当)

量子力学と般若心経の『空』界隈が大好きな私と『大霊界』との波動が共鳴して、気がついたら絵画作品が出来ていました。この世はホログラムなのだ!理論をカットの狭間に発見し、涙が止まらない事必至!(あくまで私的感想です)

■丹波義隆(主演)

奇しくも父の二十一回忌にあたる今年、東京国際映画祭という華やかな舞台で、父の情熱の結晶である『丹波哲郎の大霊界 /死んだらどうなる』が、37年の時を経て再び4Kでスクリーンに蘇ることを心より嬉しく思うのと同時に関係者の皆さまに感謝でいっぱいです。ありがとうございました。