映画『どこよりも遠い場所にいる君へ』スペシャルトークイベント
映画『どこよりも遠い場所にいる君へ』
スペシャルトークイベント@隠岐島前高等学校
■日 程:9月5日(土)
■会 場:島根県立隠岐島前高等学校
■登壇者:石橋陽彩さん(月ヶ瀬和希役)、和田純一監 MC:向井プロデューサー(松竹)
この度、作品のモデルとなった島根県・隠岐島前高等学校にて、スペシャルトークイベントを開催!イベント当日は同校の文化祭が行われる中、主人公・月ヶ瀬和希を演じた石橋陽彩さんと和田純一監督が登壇。本作にとって特別な場所を舞台に、生徒たちを前に作品への想いや隠岐での思い出を語りました。さらに高津役を務める玉木宏から届いたスペシャル動画メッセージも上映! 生徒から石橋さん、和田監督へ直接質問するQ&Aも行われ、この日限りの特別なイベントとなりました。
イベント冒頭、本作のプロデューサーを務める松竹・向井プロデューサーがMCとして登場。本作が、ある秘密を抱える男子高校生・月ヶ瀬和希と、“神隠しの入り江”で倒れていた1974年から来たという謎の少女・七緒の出逢いから始まる物語であることを紹介すると、「作品のモデルとなっている場所が、まさにみなさんが通っているこの隠岐島前高等学校です」と、この場所でイベントを開催する特別な意味を説明。迎えられた主人公・月ヶ瀬和希役の石橋陽彩さんと、本作を手掛けた和田純一監督は生徒たちの大きな拍手に包まれながら登場しました。
まず石橋さんは「皆さん、こんにちは。映画『どこよりも遠い場所にいる君へ』主人公の和希役を演じさせていただきました。声優をやっています石橋です。よろしくお願いします。この作品には隠岐島前高等学校をモデル
にした学校が出てくるんですけど、そのまんまだな!って思いました。それに、実際に生徒の皆さんの元気あふれる楽しい雰囲気が伝わってきて、和希たちもここに通ったんだな、高校時代やり直したいなあって思いましたね。」と挨拶。
続いて和田監督も「こんにちは監督の和田純一と申します。本日はよろしくお願いします。原作の小説を読んだ時から丘の上にある高校にしようっていうのをずっと思っていたんです。Googleマップで見た時、こんなに良い高校はないなと思って、ロケハンで来させてもらった時に、屋上からたくさん写真を撮ったのを思い出しました。」
と作品のモデルとなった隠岐島前高等学校の生徒を前に語りました。
トークでは、まず作品について深掘り。原作を初めて読んだ際の印象や、和田監督が主人公・和希役に石橋さんを抜擢した理由、石橋さんが和希を演じるうえで苦労したことなど、制作の裏側を明しました。
石橋さんを和希役に抜擢した理由について聞かれると、和田監督は「佇まいが和希っぽいというか、もちろん演技も台本を読み込んできて、和希感を出してくれているとは思ったんですけど、なんだか影を抱えてそうだなあとか、王子様っぽいな、みたいな…この作品ではあまり声を作って欲しくなくて、心の内じゃないですけれど全部ぶつけてもらいたい、主人公はその方がいいかなと思って選ばせていただきました。」と答え石橋さんが「嬉しい。僕に王子様感を感じてくださって…」と恐縮すると和田監督は「王子様もありますよ。王子様あります!」と全肯定し、集まった生徒からは大きな拍手が起こるなど、会場は大きく盛り上がりました。
そんな石橋さんは和希を演じるうえで苦労したことを「僕自身も和希のようなマイナスな面は持っていると思っていて、そこはリンクするところがあるなと感じています。でもしっかりと前を向いていて、苦しいけど泣けない、というような感情を素直に出せないっていうのをお芝居として消化するのが難しかったです。感情を出さずに泣いたりとか、感情を出さずに今の気持ちを息にしたりとか…難しかったと思いました。」と語りました。
さらに話題は作品と深いつながりを持つ隠岐へ。映画制作にあたり実際に隠岐を訪れ、ロケハンを行った和田監督は、「コアになるスタッフとロケハンに来ました。美術を描かれる方とは『この景色のこの雰囲気出たらいいですね』という話をしたり、音響関係の方も一緒に取材に来て、島の風の音とか、蝉の音とか波の音とか収録していたので、本当に島を中心にして色々繋がったし、島に作らせてもらったなと思っています。なので、島を中心にしてキャラクターを見てもらいたいし、ストーリーも楽しんでもらいたいなと思っています。ありがとうございます。」と感謝を伝えました。
一方、イベント前日に隠岐入りし、島内を巡ったという石橋さん。実際に島を訪れ、映画の世界と重なった場所を聞かれると「実際、僕も隠岐の島を観光させていただいたんですけど、もう、作品まんまでしたね。神隠しの入り江のモデルになったところは雰囲気がそのまんまというか…本当に不思議なことが起こりそうな雰囲気がすごかったです。海もとても綺麗でした。」と興奮気味に語りました。
そしてイベント中盤、MCから「ここである方から動画のメッセージが届いております!」とのサプライズが。
スクリーンに映し出されたのは、本作で物語のカギを握る高津役を演じた玉木宏さん!イベントに駆けつけることが叶わなかった玉木さんですが、実は隠岐とは深い縁があるそうで、自身のルーツを告白。さらに隠岐の魅力について「本土では感じられないような圧巻の景色」と語り、「たくさんの人にも知ってもらいたい」と故郷への想いを吐露。最後には「家族や大切な友達、そういう自分にとって本当に思い出のある方と一緒に見ると、よりこの作品のメッセージが皆さんの心に届くのではないかと思います」と呼びかけ、スペシャルメッセージを締めくくりました。
突然のスペシャルメッセージに会場からは喜びの声と大きな拍手が。映像を見た石橋さんと和田監督も玉木さんとのアフレコを振り返り、「玉木さんが演じられるお芝居がすごく自然に耳に入ってくるといいますか、すごく繊細なお芝居をされる方だなっていう風に思いましたし、実際に掛け合わせていただけて、本当にありがたかったです。僕も玉木さんのお芝居を聞いて、さらに頑張らなきゃって引き出してもらえたので、一緒にお芝居できてすごく良かったなって思います。」と収録時のエピソードを披露しました。
隠岐島前高等学校の生徒からのQ&Aコーナーへ移ると「この高校の生徒になってやってみたいこととか、放課後こんなことしたいとかありますか?」「七緒と和希がが出会ったことで、キャラクターの心境の変化があると思うんですけど、そういう変化の表現ってどういう工夫をしていますか?」などの質問が飛び出しました。
最後に石橋さんは「改めまして本日はこんなにもたくさんの方に集まっていただき、本当に嬉しく思います。今の一瞬だけちょっと高校生に戻れた気がしました。皆さんも高校生活が終わって、大学に進学したり就職したり、本当にいろんな道があると思うんですけど、絶対に言えることは『この3年間、この一瞬一瞬を楽しんでほしい』っていうことです。その楽しむ中の一つとして映画『どこよりも遠い場所にいる君へ』を見ていただけたら嬉しいなと思います。本日はありがとうございました。」和田監督は「隠岐の島に来て、帰ってきたなあ…くらいすごく感慨深いです。本土の方に行く際にはぜひ映画館で見ていただけたらとても嬉しいです。本日はありがとうございました。」とメッセージを贈りました。
そしてイベント終了直後、会場に集まった隠岐島前高等学校の生徒の皆さんから、海士町に古くから伝わる民謡「キンニャモニャ」を踊るというサプライズが披露され、作品のモデルとなった特別な場所で、映画を作り上げたキャスト・スタッフと、現在この場所で青春を送る高校生たちが時間をともにする、特別なひとときとなりました。
©阿部暁子/集英社・『どこよりも遠い場所にいる君へ』製作委員会





