映画「はじまりのさよなら」東京先行プレミア上映会
映画「はじまりのさよなら」の先行プレミア上映会が4日、東京都内で開かれ、主演を務める大倉琉人が登壇。共演の久保田紗友、原田琥之佑(16)、深水元基とともに、公開を控えた作品への思いを語った。
大倉が演じるのは、声変わりを迎えた少年。親友に対するほのかな恋心や、家族との関係に悩みながら成長していく主人公を繊細に表現した。自身初の主演映画となる本作は、10月に韓国で行われた釜山国際映画祭の「ビジョン・アジア」部門に選出。さらに、アジア映画の新たな可能性を切り開く作品に贈られる「フェイス・オブ・ザ・フューチャー賞」に輝いた。
海外の観客に作品の思いがどこまで伝わるのか、言葉の壁に不安もあったと振り返る大倉。しかし、現地での評価と受賞を受け、「音楽や、言葉を発しない場面での表情など、映像ならではの伝わる力を感じられる作品。今回、皆さんにもその魅力が届いたらうれしいです」と期待を込めた。
作品のテーマに関連して「印象に残っている初めての挑戦」を尋ねられると、大倉は撮影中のエピソードを披露。休憩時間に原田がセットに置かれたピアノを弾く姿を目にし、その見事な演奏に刺激を受けたという。「自分もピアノが弾けたら格好いいなと思って、楽器を購入しました。自分から音楽を始めてみようと思ったのは初めてでした」と、ピアノを手にした経緯を説明。原田の影響がきっかけだったと伝えると、原田も「それはめちゃくちゃうれしい!」と笑顔を見せていた。
久保田は、東京へ移り住んだ経験を挙げた。「地元が札幌なんですけど、慣れ親しんだ地元を離れて新しい環境に飛び込むことは、当時の私にとって大きな決断でした」と振り返る。さらに、上京後はさまざまな価値観を持つ人々と出会い、交友関係が広がったことで考え方にも変化があったという。「それまで一人で悩んでいたことも、友達から『それって意外と普通のことだよ』と言ってもらえて、気持ちが楽になりました。あのときの決断が、今の自分につながっていると思います」と語った。
大倉は、作品の見どころについて「変声期という誰もが経験する成長の一過程を描いているので、登場人物の出来事を自分自身にも重ね合わせながら鑑賞してもらえたら、より心に響くものがあると思います」とコメント。作品を通じて観客に共感してもらえることへの喜びをにじませた。
一方、久保田は「思春期に味わった苦しさやうれしさ、何気ない日常の中にあった感情を、今も大切に心に留めておきたい」と自身の思いを語り、「当時の自分に思いを巡らせながら、ゆっくりと息を整えて、穏やかな気持ちで作品を楽しんでいただけたら」とメッセージを送った。

タイトル:はじまりのさよなら
公開日:2026 年 11 月 20 日(金)kino cinéma 新宿ほか全国ロードショー
出演:大倉琉人 久保田紗友 原田琥之佑 笠原秀幸 深水元基 板谷由夏ほか
監督:隈本遼平 脚本:灯敦生
音楽:柳沢亮太(SUPER BEAVER) 河野圭
主題歌:sumika
配給:TO ブックス
制作プロダクション:AOI Pro.
製作:映画「はじまりのさよなら」製作委員会
©2026 映画「はじまりのさよなら」製作委員会








