ホウ・シャオシェン監督作『冬冬の夏休み デジタルリマスター版』が、8月1日より新宿武蔵野館、渋谷ホワイト シネクイント、Strangerにて公開されることが決定した。
日本の現代映画作家にも大きな影響を与えた台湾ニューシネマの旗手、ホウ・シャオシェン監督初期の代表作である本作は、少年と少女が過ごすひと夏の時間を描いた人間ドラマ。都市・台北から祖父母の暮らす田舎へとやってきた兄妹、冬冬(トントン)と婷婷(ティンティン)。日々の暮らしの中で交わされる大人たちの会話、近所の友達との交流、目の前で起きるささやかな出来事を通して、2人は世界の在り方を垣間見る。台湾中部の銅鑼を舞台に、懐かしくも美しい田園風景が映し出される。
台北で暮らす小学校を卒業した少年、冬冬と幼い妹の婷婷。母の入院をきっかけに、2人は夏休みの間、厳格な祖父の住む田舎の家へと預けられ、祖父母とともに暮らすことになる。冬冬は、近所の同世代の子どもたちとすぐに打ち解け、遊びながらのびのびと日々を過ごす。一方、婷婷はふとしたきっかけで寒子という若い女性と出会い、交流を重ねていく。陽射しに包まれた風景の中、周囲の大人たちの会話に耳を傾けながら、ふたりの夏の日々が静かに過ぎていく。
『牯嶺街少年殺人事件』『ヤンヤン 夏の思い出』を手がけたエドワード・ヤンが俳優として出演。主人公・冬冬の父親役を演じたほか、劇中音楽の選曲も手がけている。脚本は『悲情城市』をはじめ数々のホウ・シャオシェン作品を支えてきたチュー・ティエンウェン、撮影は『台北ストーリー』『風櫃の少年』などの撮影を手がけたチェン・クンホウが担当した。
あわせて、虫とりに行く少年たちや麦わら帽子を被った婷婷の姿を切り取った場面写真も公開された。
『冬冬の夏休み デジタルリマスター版』
8月1日(金)より、新宿武蔵野館、渋谷ホワイト シネクイント、Strangerほか全国順次公開
出演:ワン・チークアン、リー・シュジェン、エドワード・ヤン、グー・ジュン、メイ・ファン、ティン・ナイチュ、チャン・ホン
監督:ホウ・シャオシェン
原作:チュー・ティエンウェン
脚本:チュー・ティエンウェン、ホウ・シャオシェン
撮影:チェン・クンホウ
編集:リァオ・チンソン
音楽:エドワード・ヤン、トゥー・トゥーチー
製作:チャン・ホアクン
配給:Stranger
1984年/98分/台湾/ビスタ/原題:冬冬的暇期/カラー
©CITY FILMS LTD.
公式サイト::https://tungtung-movie.jp/
公式X(旧Twitter):@tungtung_movie