有村架純×石田ひかり×姫野花春をトリプル主演に迎え、沖田修一監督・長編映画デビュー20周年となるアニバーサリーイヤーに贈る完全オリジナル新作『さとこはいつも』(9/18公開)。
この度、15歳の聡子を演じた姫野花春が、記念すべき人生の初舞台挨拶に登壇した。

 本作で映像デビューを果たした16歳の姫野にとってはこの日が生まれてはじめての舞台挨拶。映画上映後、万雷の拍手で迎えられた姫野は「ちょうど1年前に撮影した作品をこうして観ていただいたんだなと思い、それで胸がいっぱいです。今、ものすごいドキドキしています。入る前はどうしようかなと不安だったんですが、皆さまがあたたかい空気というか、あたたかいお顔をしてくださっているので、本当に良かったです」と挨拶。

 約300人が参加したという本作のオーディションだが、その選考過程は、沖田監督作品ならではの独特な空気だったという。「一次審査と二次審査の二回ありました。一次では、お友だちグループの嶋っちょ(大月美里果)と、かなぶん(泉 有乃)という3人のでのお芝居をやって、二次では寺尾先生(吉田 羊)とふたりでの芝居をやったんですが、ところどころで独特なお願いがあって。ネブライザー(吸入器)をつけてもらっていいですかと言われて。プロデューサーさんや沖田監督につけている姿見られていました」と笑う姫野。

 さらに制限時間5分で「好きな食べ物について書いてください」という課題もあったそうで、「書いている姿を撮られながら、ガーッと5分で書きました。『芋へ』というタイトルで、ひたすらサツマイモへの愛を書いていました」と明かし、会場の笑いを誘った。

 またオーディションや撮影のたびに「記念品としてネブライザーを持ち帰ってください」と言われたそうで、「全部記念品として持ち帰ったので、家に5本くらい溜まっています」と明かし、会場を笑わせた。

そんなオーディションを経て、合格の知らせを受けた時のことを振り返り、「沖田監督の作品に出られたらどれだけ幸せだろうという気持ちでいっぱいだったので、連絡をいただいた時は、いろんな感情が一気にきました。その時、母に連絡したんですけど、私が外で興奮してしゃべり倒すので、『ああ、よかったね。気をつけて帰ってきて』と言われました」と微笑ましいエピソードを披露。だが作品の公開が近づくにつれて、母親の喜びの気持ちもあふれてきたとのことで、「予告編を観て、ウワーッと喜んでました。興奮して、血がたぎってましたね」と明かし、笑ってみせた。

 今回演じた15歳の聡子について、特別な準備はしなかったという。「特別に“聡子をつくらないといけない”ということはしていなくて。沖田監督からも『姫野さんそのままでいいです』と言っていただけたので、自分なりに台本を読んで、髪を切ったり、嶋っちょと、かなぶんと一緒に新大久保に遊びに行って。プリクラを撮って、イエイとやっていました。あとは耳鼻科に行った時に、先生から『ネブライザーをしましょうか』と言われて、本物をやりました」と振り返った。

 そんな具合に、沖田監督からは具体的な指示はなかったというが、クランクイン前に手紙をもらう機会があったという。「その手紙にはすごい勢いで『無敵だと思ってやってくれ』と書いてあって。それを“お守り”に撮影をやっていました」と振り返った。

 撮影は昨年の5月から7月にかけて行われたが、初めての 映画の現場は「いい意味で全部大変でした」という。「最初は『段取りってなんですか?』『リハーサルってなんですか?』というところからのスタートでした。でもいつも沖田監督がいろんなことを教えてくれて、大変なこともあったけど、それ以上に楽しくて仕方ないなという毎日でした」と明かす。

 そして、姫野とともに“3人のさとこ”を演じた有村架純、石田ひかりという先輩たちとの共演シーンについて質問されると、「おふたりとの撮影は1日だけ。ラストのシーンだけだったんですけど、現場は『ついにこの日が来たか!』という雰囲気で。カメラマンの芦澤(明子)さんも『これがずっと見たかったの!』とおっしゃっていて。撮影がワイワイとすごく楽しかった記憶があります」と語る。

 さらに寺尾先生役の吉田 羊について「本当にすごいお芝居をされていて、本当に寺尾先生そのままだったので、私も演じていて、寺尾先生へのあこがれ、かっこいいなという気持ちがどんどん増してきて。それと休憩時間にはパリパリののりたまのふりかけをくださいました」と振り返ると、黒田大輔について「待機部屋にいらっしゃった黒田さんが、せっせとあんこを作られていて。それをクラッカーに乗せて、バターも乗せて。『はじめまして、あんこを作ったんです、どうぞ』と振る舞ってくださったんです。徹夜で作ったそうで、『眠れなかった』っておっしゃっていて。本当にすごかったです」と、和やかな現場の空気を伝えた。

 そうして完成した映画を観て、姫野自身も大きな感銘を受けたという。「『みんな、自分だけの物語があるかもね』と言ってもらえているような、そんな気持ちになりました。そうして観てくださる方の内側にある“物語”も、全部受け止めてくれる。そういう 映画じゃないかなと思います。最後は、すごく胸がいっぱいになります」。

 そんな人生初となる舞台挨拶もいよいよ時間切れ。最後に姫野は、「私も本当に大好きな作品なので、少しでもいいところをお伝えできたらなと思って今日は来ました。映画を応援してくださったら、すごく嬉しいです。本日は本当に楽しかったです」と語ると、深々と一礼。そんな姫野に、会場からは温かい拍手が送られた。

『さとこはいつも』

有村架純
石田ひかり  姫野花春
黒田大輔 宮部純子 泉有乃 大月美里果 小川冬晴
青木柚 川瀬陽太 島田桃依 中井友望 中村優子
細田佳央太 鳴海唯 髙田万作 古舘寛治
吉田羊 オダギリジョー 筒井道隆

監督・脚本 沖田修一
音楽 柴田聡子
主題歌 折坂悠太 「シミレ(feat.柴田聡子)」
製作幹事 アミューズクリエイティブスタジオ
配給 ハピネットファントム・スタジオ 制作プロダクション オフィス・シロウズ
助成 文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画製作支援事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会
©2026 「さとこはいつも」製作委員会

公式サイト:https://happinet-phantom.com/satoko/

公式X(旧Twitter):@satoko_movie

公式Instagram:@satoko_movie

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