小学館・ガガガ文庫より発売中で、『このライトノベルがすごい!(宝島社刊)』殿堂入りを果たし大人気ライトノベル『千歳くんはラムネ瓶のなか』。同作のTVアニメが、10月7日(火)よりAT-X、TOKYOMX、KBS京都、サンテレビ、福井放送、テレビ愛知、BS11にて放送スタート! 分割2クールにて第1話初回拡大版での放送も決定しています。
9月28日(日)新宿ピカデリーにて、第1話先行上映会を開催。舞台挨拶には本作の主人公・千歳朔役の坂田将吾さんの他、柊夕湖役の石見舞菜香さん、内田優空役の羊宮妃那さん、七瀬悠月役の長谷川育美さん、青海陽役の大久保瑠美さん、西野明日風役の安済知佳さんが登壇しました。
本作は、福井を舞台に描かれる青春群像劇。原作や出来上がったアニメの印象について、「裕夢先生の描く青春、瑞々しくて美しい情景描写、言葉のセンス。いろいろなものが美しい原作がアニメになったらどうなるのか。いちファンとしても楽しみでした」と笑顔の坂田は「カット割などすべてが美しくて、虜になりそうな1話だったと思います」と少し早口で原作とアニメの魅力を語り、出来栄えに大満足と言った様子。
福井出身の安済は、本作への思い入れも強いようで、「福井だからこその味わいが出ている作品。まだむず痒い気持ちはあるけれど、福井が舞台で本当にうれしいです!」と満面の笑みを浮かべていた。会場には開催中の「チラムネ福井コラボ2025」の参加者だけがゲットできるアイテムを手にしたファンの姿も。
大久保は「スタンプラリーとか参加してくれたんだと思います!」とコラボ内容を補足。「福井県出身の方も多いのかな…」との坂田のコメントに、福井県出身の観客が反応し、挙手する場面では安済が「東京でこんなに福井県出身の方に一挙に会ったのは初めて!」と大興奮。
長谷川が「今、東京で一番(福井県出身者が)集まっている場所!」などと続くなど、イベント冒頭から観客とコミュニケーションしながら、ワイワイとトークを盛り上げた。
今月初めには福井にて先行上映が開催された。実際に現地を訪れた感想を尋ねられた羊宮が「すごくいいところでした。のどかで…」と微笑むと安済は「福井県で一番の大都会に連れて行ったんだけど…」と苦笑いするも、出身地の福井県を「いい場所」と褒められてご満悦。ちょっぴり慌てた羊宮は「都会だからとか都会じゃないとかは関係ないです!」と続け、今後公開予定のロケ企画で現地の人のあたたかにも触れることができたと感謝していた。
すでに公開済みのグルメロケに参加した大久保と長谷川は「すごくおいしかった!」と盛り上がる。「移動しては食べ、移動しては食べ…」とロケの様子を報告した長谷川の食べっぷりに話題が及ぶと、「食べるの得意なんで」とドヤ顔になった長谷川に、登壇者は大爆笑。
会場にも笑い声が広がっていく中で「おいしく食べるのが得意って言う人は初めてでした」と振り返った大久保に、長谷川が「アピールポイントが発揮できると思って。いっぱいおいしいものをおいしく食べました!」と胸を張る。
ロケは1日がかりで行われたと明かした大久保は、「クイズコーナーもあるし、バスケ部のツーカーコンビという役なので、二人で一緒に(ロケに)行けたのがうれしかったです」と楽しいロケの様子を伝えていた。二人はロケで食べたものをグループLINEで報告したのを受け、
安済は「うれしいと思う反面、茶色いな…って思いました」とグルメの色味に着目し、少し吹き出す場面も。
「茶色いものはおいしい」と言わんばかりに、大久保は「あのカツ丼のためだけにでも福井に行きたい。福井の企画の時は私を呼んでほしいです!」とすっかり福井県に魅了された様子だった。ロケ企画は、10月7日の本放送と一緒に放送予定。ウェブ版では完全版の公開予定となっていることも明らかにされた。
第1話は初回拡大版となりキャラクターたちも勢揃い。ストーリーは「朔が山崎健太くんに関する依頼を受けることになって」という内容だ。
第1話の注目ポイントについて石見は「冒頭(アバン)はそれぞれのキャラクターのナレーションから始まります。裕夢先生の書き下ろしで、そこだけでもキラキラな青春ストーリーが始まっていると感じるくらい、美しい言葉が紡がれていてワクワクしました」とアフレコを振り返り、特に注目してほしいのは魅力的なヒロインが出てくる中、それぞれと向き合う朔の姿だとおすすめ。
石見のおすすめポイントについて坂田が「(それぞれのヒロインと)朔は会話の仕方が違うというディレクションをもらったので、注意しながら演じました」と説明すると、石見が「それ(違い)が第1話から出ています!」と強調していた。
「シンプルにみんながかわいくて、注目ポイントというより、注目しないでいられるポイントがない!」とした羊宮は「ずっとみんながかわいい!」とかわいいを念押しし、目を離すことなくアニメを楽しんでほしいと呼びかけていた。
アフレコ現場は「和気あいあいとしながらも、本が難しいがゆえに、集中して取り組んでいました」と振り返った坂田はディレクションで印象に残っているのは「朔は頭がいいから相手が何を答えるのか大体分かっている」と言われたことだとし、「その場で受け取って会話をするだけじゃなく、先を予想して予定調和のように会話をしてほしいというディレクションでした。そういうディレクションは初めてで印象に残っているし、(朔の)コミュ力のなせる技!だと思いました」と話した。「夕湖ちゃんは天真爛漫で明るいので、テンションを上げて大丈夫だから、もっと明るく!というディレクションでした」と振り返る。
演じた夕湖は「ふと鋭いことも言うし、素直だけど、ハッとさせられるような大人っぽいことを言うキャラクターでもあるので、Aパート、Bパートでもちょっと違いが出るようなところを意識して、繊細に演じたいと思っていました」とアフレコ時の心境を明かした。
アフレコ現場では、福井にちなんだお土産などが置いてあることも多かったそうで、よく食べてよくしゃべっていたと楽しそうに話したキャスト陣。第1話のアフレコ時には大久保が羽二重餅を差し入れし、コラボでゲットしたアイテムなども配っていたことが明かされ、大久保のPRぶりが面白かったとキャスト陣が思い出し笑いをする場面もあった。
本作に登場するキャラクターは基本「頭がいい」という共通点があると話した大久保は「陽は頭がいいけれど、真っ直ぐさが特徴です」と伝え、ディレクションでは「朔が必要になるような女の子にしてほしいと言われたのが面白かったです」とニコニコ。
さらに悠月演じる長谷川とのコンビネーションに触れ「これが初のレギュラー共演とは思えなくて…」と大久保が語ると、「2話くらいからそんなこと言ってたよね」と微笑む長谷川。
第2話のアフレコ後には、一緒に食事にも行ったそうで、「うれしかった」とよろこぶ長谷川に対し、大久保は「ロケも初めてじゃない感じのコンビネーションで」と得意顔。すると長谷川も「役でもキャスト間でも相性の良さがでています!」とうれしそうに話し、大きな拍手を浴びていた。
大久保が「一人ずつ近づいていく計画です!」とキャストみんなとの距離を詰めていたことを告白すると、アフレコ現場ではヒロインを演じるキャスト陣の間で「縮こまって座っていた」と長谷川から暴露された坂田。
大久保は「ヒロインズがばーっと盛り上がって、『ね?坂田くん?』って話しかけると『はいはいはい』みたいな感じだった」と現場の様子を再現。
坂田は「(みんなの話を)聞いて楽しんでいるところがありました。台本を読んでいるフリをしながら話を聞いていました。楽しそうだなって」と優しく微笑む。
坂田が一人一人に対して話題を振るのがうまいなどと、褒め言葉が飛ぶ中、安済は「さかしょー含めて、男性キャストがみんな頭から血を流した経験があるという話をしていたのが面白かった」とケタケタ笑い、「とても和気あいあいとしていました!」と楽しい現場の様子をレポートしていた。
さらに、朔と悠月は特に頭がいいキャラクターだと大久保が指摘すると、長谷川は「私はあまり頭が良くないので…」と吹き出しながら「頭をフル回転させながらやっていました」と二人のシーンでのやりとりで意識していたことにも触れていた。
第1話から眩しい青春の一幕が随所に描かれている本作。「こんな青春を送ってみたかった!」という希望や後悔などはあるのかという質問に「後悔しかない…」と即答した長谷川に会場は大爆笑。
しかし、安済がすぐに「それがあっての今の長谷川育美がある!」と反応し、会場は大きな拍手に包まれる。長谷川は「ニコニコ動画ばかり観て、覚えたボーカロイドの曲を歌いに一人カラオケに行く。無駄じゃなかった…」と青春を振り返りしみじみ。
安済は「15歳で上京したので、こんな高校生活を送っていたら、川辺で本を読んでいたのかな…『幻の女』を読んでいたのかな」と作中に登場する本の名前を挙げ、「もしも…」の高校時代を想像しつつ、「かっこいい(タイトルの)本は読めない。そういうのに憧れるなって思います」とまとめていた。
第2話以降の見どころ、注目してほしいポイントについて坂田は「『チラムネ』はヒロインごとにエピソードがあります。ひとつひとつが深くて濃い。たっぷりと時間をかけているので、1エピソードで1クール観たような感覚になります。楽しみにしていてください!」と密度をアピール。
大久保は「『京まふ』でも話しましたが、まず朔のことを知ってほしいです」と呼びかけ、「ヒロインたちのかわいいところはたっぷりと描かれるので、まずは1話で朔のことを知ってほしいです」とリクエスト。
さらに急に入ってくるシーンにも意味があると指摘する大久保に対しキャスト陣から「脚本家っぽい」との声が上がると、安済が「打ち入りに遅れて行った時に、るみるみ(大久保)が制作スタッフさんに囲まれていて。会議してる?って感じでした」と笑いだすと、大久保は制作陣の心境を代弁するかのように「すべてに意味があって、繋がりがあるからこそ、2クールしっかり観てほしいと思います」と呼びかけ「熱弁で、失礼いたしました!」と付け加え、会場の笑いを誘っていた。
「恋愛ものって面もあるけれど、人としての生き方、周りとの関わり方が描かれています」と切り出した長谷川は「リア充組がメインに集まっている作品ですが、この子たちにの苦悩や経験してきたことが丁寧に描かれています。一人一人に愛着が湧くんじゃないかなぁ」とリア充でもいろいろな経験、悩みがあるとし、「どう受け取ってくれるのか楽しみです!」と期待を込めていた。
最後の挨拶で安済は東京開催、そして福井開催でのイベントの倍率に触れ「たくさんの人が期待している、愛されている作品に出演できるのはうれしいです」とよろこびを噛み締め、「そこに福井がある。むず痒いけれど、嬉しい気持ち。キラキラ輝きすぎて溺れてしまうのではないか、みたいな苦しくなるくらいの青春も待ち受けています。最後まで見守ってください」と特別な思いも込めてアピール。
長谷川は「第1話から青春というものが詰まった描写がたくさんあって、胸がキュッとなります。大人になると青春は清くて尊いものというイメージがあるけれど、酸いも甘いもあるのが青春だと思い返すこともできました。登場人物が壁にぶち当たっていく姿も見届けてください」と呼びかけ、
大久保は「青春ってすごくキラキラしているものだけど、学生の頃は悩みも壁も多かったし、将来に不安を持ったりする生々しさも描いてある作品です。その生々しさを思い出して、共感できるところもあります。原作を読むと章ごとに推し変していくのが恐ろしくもあり、すごくいいところだと思っています。キャストもいろいろな施策をやっている作品で、お互いの意外な一面を知ることができるのも面白いです。施策も楽しみながら、2クール追いかけてください!」と本編以外の企画もしっかりとおすすめ。
羊宮は「アフレコの時から、みなさんのお芝居から生まれる心、声、言葉がアニメーションとなり、どんな景色が広がっていくんだろうってワクワクドキドキしていました。優空ちゃんは、いろいろな方向に優しさがいったりするけれど、そこに寄り添えるように演じさせてもらいました。最後まであたたかく見守ってください!」と演じたキャラクターの魅力とともにおすすめ。
「キラキラな青春だけでなく、それぞれのヒロインがそれぞれのジャンルで、完璧に見えるけれど、そうではない。それぞれの背景、脆さが尊く感じます。愛おしくなり、応援したくなるし、自分と重ねたくなるような素敵なシーンや言葉が詰まっている作品です。いろいろな方の背中を押してくれる言葉を、朔くんが言ってくれるんじゃないかなと思います。一話一話見逃すことなく存分に感じてほしいです。本当に美しい作品になっていると思いますので、ご期待ください!」と主人公・朔が発する言葉にも注目してほしいと呼びかける。
坂田は「裕夢先生の美しい文章が美しく彩られています。それだけでも今後が楽しみです」と作品全体の魅力を語り、演じる朔については「分割2クールの放送で、朔の生き様のようなものを感じていただけたらと思っています。さまざまな苦悩やストーリーが描かれるので、毎週心が揺れ動くと思いますが、楽しみに観てください!これからよろしくお願いいたします」と熱い想いを伝え、イベントを締めくくった。
TVアニメ『千歳くんはラムネ瓶のなか』作品情報
2025年10月7日(火)よりTVアニメ放送開始!
分割2クールにて第1話初回拡大版で放送決定!

放送情報
2025年10月より、分割2クールにて第1話初回拡大版で放送開始!
AT-X:第1話のみ:10月7日(火)18:00〜/第2話以降:毎週火曜23:00〜
<リピート放送>第1話のみ:10月7日(火)23:00〜、10月9日(木)11:00〜、10月13日(月)17:00〜
第2話以降:毎週木曜11:00〜、毎週月曜17:00〜
TOKYO MX:第1話のみ:10月7日(火)18:30〜/第2話以降:毎週火曜24:30〜
KBS京都:10月7日より毎週火曜24:30〜
サンテレビ:10月7日より毎週火曜24:30〜
福井放送:10月7日より毎週火曜25:29〜
テレビ愛知:10月7日より毎週火曜26:05〜
BS11:10月7日より毎週火曜24:30〜
イントロダクション
県内随一の進学校・藤志高校に通う千歳朔。
勉強、運動、コミュ力すべてがハイレベルで、良くも悪くも注目を集める彼の周りには、誰もが羨む華やかな仲間たちが集っていた。
新たなクラスで迎えた2年生の春。
朔は、ひとりの引きこもり生徒の更生を頼まれることに——。
福井を舞台に紡がれる、
どこまでも青く、どこまでも眩しい、
エモーショナル青春ストーリー!
スタッフ
原作:裕夢「千歳くんはラムネ瓶のなか」(小学館「ガガガ文庫」刊)
キャラクター原案:raemz
監督:德野雄士
シリーズ構成:荒川稔久
脚本:裕夢、荒川稔久
キャラクターデザイン:木野下澄江
プロップデザイン:秋篠Denforword日和、枡田邦彰、立田眞一
3D監督:小川耕平
美術背景:スタジオ天神
美術監督:諸熊倫子
色彩設計:宮脇裕美
撮影監督:中村雄太
編集:丸山流美
音響監督:納谷僚介
音響制作:スタジオマウス
音楽:藤澤慶昌
音楽制作:KADOKAWA
アニメーション制作:feel.
オープニングテーマ:Kucci「ライアー」(SonyMusicLabels)
エンディングテーマ:サイダーガール「陽炎」(CIDERRECORDS)
キャスト
千歳朔:坂田将吾
柊夕湖:石見舞菜香
内田優空:羊宮妃那
青海陽:大久保瑠美
七瀬悠月:長谷川育美
西野明日風:安済知佳
岩波蔵之介:阿座上洋平
山崎健太:宮﨑雅也