初日舞台挨拶
日程:11月7日(土)
会場:新宿バルト9
登壇:錦織敦史監督、南沙良、長谷川育美、安済知佳、富田美憂、釘宮理恵

オリジナルアニメーション映画『GROTESQQQUE-グロテスク-』の公開を記念した舞台挨拶が11月7日、東京・新宿バルト9で行われた。イベントには錦織敦史監督をはじめ、収録作品の一つ「夜露死駆★少女(よろしくしょうじょ)」から、ステラ役の南沙良、名無し役の長谷川育美、ソード役の安済知佳、しふぉん役の富田美憂、ポヨミ役の釘宮理恵が出席し、作品にまつわるトークを繰り広げた。

錦織監督が監督・脚本・キャラクター原案を担当し、CloverWorksがアニメーション制作を手がけた本作は、「エリィアンズ」「夜露死駆★少女」「ノクターン~このグロテスクな夜に~」という、趣の異なる3つのオリジナル作品を一挙に楽しめる構成となっている。11月6日の劇場公開に合わせ、8日まで3日間連続で記念舞台挨拶が企画されており、2日目となる今回は「夜露死駆★少女」のキャストが顔をそろえた。

イベントの幕開けに、錦織監督は「実はかなり緊張しています」と心境を吐露。「皆さんに観ていただけるうれしさがある一方、どんな反応が返ってくるのか不安もあります。期待と緊張が入り交じっていますが、ほっとした気持ちもあります」と、感慨を語った。

錦織敦史監督

前日に全国公開された本作について、南は観客からの反応を尋ねられると「きっと皆さんに届いているんじゃないでしょうか」と冗談めかして返答

南も「こうして無事に初日を迎えられたことは、やはり何度経験してもうれしいものです」と喜びを口にしたが、その表情には緊張の色も。「ようやくこの日が来たという感じですよね、監督」と錦織監督に笑顔を向けた。

南沙良

南は、声優陣と並んで登壇する状況に、「本当に居心地が悪いです。私の立場も少しは考えてほしいくらい。まだ出てきたばかりの人間がここにいてすみません」と恐縮し、会場の笑いを誘った。

自身の声が作品の中でどのように聞こえたかを問われた南は、「やっぱり恥ずかしくて、まともに聞いていられないです」と照れ笑い。普段からアニメを楽しんでいるだけに、「いつも観ているアニメの世界に自分の声が入っているのが、なんだか不思議でした」と、振り返った。

続いて、劇中でステラが心を寄せる“推し”の存在に絡め、登壇者それぞれが日々の活力となっているものを明かす企画へ。南は「どうしよう、何も考えていなかったです」と戸惑い、思ったことをそのまま口にする姿に周囲からツッコミが飛ぶ場面もあった。

しばらく考えた南が挙げたのは、飼っている2匹の愛犬。「大きい子と小さい子がいるんですけど、その2匹ですね」と答え、「この子たちにごはんを食べさせるために働いています」「ワンちゃんたちのために頑張っています」と愛情たっぷりにコメント。さらに、マネージャーがこちらを見ていることに気付くと「マネージャーさんがこっちを見ていて怖い」と会場の笑いを誘った。

3作品の印象について尋ねられた長谷川は、それぞれが異なる世界観を持っている点に注目。「どの作品も個性が全然違うので、錦織監督の脳内には一体どんな世界が広がっているんだろうと気になりました。監督の頭の中を体験できる作品という捉え方で合っていますか?」と興味津々に問いかけた。これに錦織監督は「自分の中にあるものを分けて表現すると、今回の3作品になるのかもしれません」と回答した。

長谷川育美、安済知佳

釘宮は作品の魅力について、「女の子ならではのきらびやかさや愛らしさだけでなく、芯の強さ、凛とした美しさ、かけがえのなさ、繊細さなど、さまざまな魅力に触れることができました。観終わると心までかわいらしくなれるような作品です」と感想を語った。

釘宮理恵

この言葉を受けた錦織監督は、自身がこれまでアニメ制作に関わってきた『アイドルマスター』の存在を挙げ、「この作品に携わった経験が大きいと思います」と回答し、会場を笑わせた。

安済知佳
富田美憂

さらに、錦織監督は「美少女を描くクリエイターというイメージを持たれていると思いますし、それは自分の強みでもあります」と話したうえで、過去に親しい人物から「アイドルが好きなのではなく、自分自身がアイドルになりたいんじゃないか」と指摘された経験を告白。その言葉に納得したといい、「年齢を重ねた自分にはない、かわいらしさや美しさを持つ人たちが懸命に努力する姿に、尊敬や憧れを抱いています。そうした思いもあり、今回は女の子たちが活躍する物語を形にしたいと考えました」と、企画の背景にある自身の思いを明かした。

釘宮は、「最初は何をどうしていいのか全然分からなかったんです」と当時を振り返った。手元にあったのはシンプルな台本だけで、映像もほとんど完成していない状態で、「まずは勢いでやってみてください」という指示を頼りに、試行錯誤しながら声を当てていったそうだ。それに対して錦織監督は恐縮した様子で、「困ったときは、つい釘宮さんに頼ってしまうんです」と語り、さらに「声そのものに説得力があるので、つい安易にお願いしてしまって。とても頼りにしています」と信頼をにじませた。また、今回のキャスティングでは事前のオーディションを実施しなかったことにも触れ、「この役にはこの声優さんの芝居が合うのではないかと最初から思いながら進めていて、普段以上に大胆な表現にも挑戦してもらいました。そのことで、それぞれのキャラクターの個性が際立つ仕上がりになりました」と、手応えを語った。

舞台挨拶の締めくくりに、南と錦織監督がそれぞれ来場者に思いを伝えた。南は、錦織監督をはじめとする豪華な顔ぶれと同じステージに立てたことへの喜びを示し、「今日の出来事は、いつか人生を振り返るときにも思い出したいくらいです」とコメント。さらに、「3つの作品にはそれぞれ異なる面白さがありますし、何度観ても新しい発見があると思います。ぜひ何度でも劇場で楽しんでいただけたらと思います」と作品をアピールした。

南沙良

そして錦織監督は、完成まで長い時間を共に歩んできたスタッフやキャストへの感謝を述べ、「多くの方々に支えていただきながら、時間をかけて作り上げた作品です。観てくださった皆さんの心に何か一つでも残るものがあればという思いを込めました。ぜひ身近な方にも作品の魅力を伝えていただければと思います」と呼びかけ、感謝の言葉とともに舞台挨拶を締めた。

公式サイト:https://movie-gtq123.com/
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『GROTESQQQUE-グロテスク-』は全国で公開中
『エリィアンズ』『夜露死駆★少女』『ノクターン~このグロテスクな夜に~』
監督・脚本・キャラクター原案:錦織敦史
キャスト:安済知佳、市ノ瀬加那、一ノ瀬美空(乃木坂46)、井上和(乃木坂46)、内田真礼、大久保瑠美、釘宮理恵、冨里奈央(乃木坂46)、富田美憂、中西アルノ(乃木坂46)、長谷川育美、早見沙織、星野源、南沙良(五十音順)
配給:ANIMEC
©Atsushi Nishigori, CloverWorks/Project GTQ