屋外上映会&トークイベント
日付:11月3日(火・祝)
場所:東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場
登壇:那須大亮(元サッカー日本代表)、蘭乃はな(元宝塚歌劇団花組トップ娘役)、岸枢宇己監督、矢花宏太(企画/プロデュース)
MC:ヒデ(ペナルティ)

この度、11月3日(火・祝)に第39回東京国際 映画祭の屋外上映イベントにて、 映画『サッカー日本代表映画「最高の景色」への挑戦』のイベントが開催され、ペナルティ・ヒデをMCに迎え、元サッカー日本代表の那須大亮、元宝塚歌劇団花組トップ娘役であり、熱烈なサッカーファンとして知られる蘭乃はな、作品を手がけた岸枢宇⼰監督、企画/プロデュースの⽮花宏太が登壇した。
第39回東京国際映画祭

まず話題は今回のイベントで上映された、サッカー日本代表映画『ONE CREATURE』(2026年6月5日公開)の感想へ。

蘭乃は「森保監督体制下で見てきた日本代表の試合の感動が再び蘇って色鮮やかにそのシーンそのシーンを思い出すことができてすごく嬉しかったのと、そのシーンの裏側で何があったのかをより深く知ることができたので嬉しかった」と振り返る。さらに、試合の裏側で何が起きて居たのかを深く知ることができたことに加え、「テレビのインタビューでは聞くことができないくらい、選手の方々が赤裸々に自分の思いとか考えを話していてそれを知ることができて嬉しかった。」と振り返り、どのようにして選手たちの率直な気持ちなどを引き出せたのかと岸監督へ質問。
岸は「引き出したというのは烏滸がましいですけど」と謙遜しながらも、幼少期からサッカーを続け、特に攻撃の選手としてプレーしてきた経験に触れ、「上田選手とか鎌田選手とか、攻撃を操っている選手と割と共通言語を持っていたところにあったんじゃないかなと思います」と振り返った。
また、ブラジル戦を振り返った那須は、選手たちは日本のベストを尽くして戦ったとしながらも、強豪国との間にはまだ差があると自身の見解を語る。そのうえで、「ブラジル代表に勝つには、選手レベルだけじゃなくて、世論の皆様思いを集合体、まさにこのワンクリーチャー、この一つの生命体として大きなパワーを持った時に、同等以上の戦いができるんだと思います。」とコメント。
それを受け蘭乃は「我々サッカーファンのことも含めてワンクリーチャーって言ってくださったのがすごく嬉しくって。」と喜びを語った。さらに矢花がブラジル戦やアジアカップでの敗戦など、さまざまな結果が作品に影響を与えていると言及。「サポーターの皆さんの力もあれば、選手一人一人の思いというか、その時のコンディションもあって、それを岸さんがうまく引き出していたので、なんか本当にいろんな変数が 映画の中に集まって、作品として完成させることができたなと改めて思っています。」とコメント。

続いて、ヒデから岸監督自身が撮影を通して発見した日本代表の姿について尋ねられると、岸は鎌田選手のエピソードを紹介。普段は多くを語らない印象があったものの、質問を投げかけると饒舌に答えてくれたといい、「普段から考えながら練習、試合をプレイしているかっていうことがよくわかった。」と回顧。「日本代表選手っていうのは、単にうまいだけじゃなくて、本当に考える力がすごくて、人間力があって、チームにとって自分がどういうふうに役立つかっていうことを常に考えてわかっている方たちが集まるからより十一人以上の力になるんだなということを改めて思わせてもらいました。」と語った。
那須は「ピッチ上での国歌斉唱の瞬間というものは、なかなかリーグなどでは感じられない国の重みだったりとか、サポーターの皆さんの笑顔とか、いろんな顔が思い浮かんで、それを背中にまとって、ピッチ上で表現する喜びだったりっていうのは、本当に特別なので、いつまでも劣化しないで風化しない思い出にはなりますよね。」としみじみ。
ヒデから「蘭乃さんはどちらで(ワールドカップを)見られてたんですか?」と質問されると、蘭乃は自宅で家族と観戦していたと明かし、特に印象に残っている試合として、グループステージ初戦のオランダ戦を挙げた。「2度リードを許しながらもしっかり追いついて、ちゃんと勝ち点1を取りに行ったっていうのが、もう私としては胸アツだった」と振り返り、普段サッカーを見ない友人や仕事関係者からも「日本代表すごいね」と声をかけられたことで、日本国内の熱気が高まっていくのを肌で感じたという。さらに、堂安選手が語っていた“みんなとつながる”という思いにも触れ、「カタールワールドカップやアジアカップがあって、いろんなことをみんなで乗り越えて繋がった結果、あの試合につながったんだなって思うから。 映画を観ると、さらにグッと胸が熱くなります」と語った。

これを受けて那須は、「(舞台裏などが)映像で残されるってことがなかったので、非常にありがたい。」とコメント。映像として記録に残ることの意義を語るとともに、「日本代表がこんなにも強く、世界と対等かそれ以上に戦えると証明されたっていうのはすごいことですよね。」と今大会の戦いを讃えた。
続いて、最新作『サッカー日本代表映画「最高の景色」への挑戦』の制作へと話題が移ると、岸監督は「もともとワールドカップが終わった後っていうのを想定して映画を作り始めて、怒られるかもしれないですけど、 2作目をやるために1作目があったというような感覚です。」と制作の背景を明かした。
一方で、結果については、「優勝してくれたならもちろん最高でしたけど、那須さんがおっしゃったように、そんな簡単なことではもちろんない。」と振り返り、ブラジル戦直後のチームの様子についても言及。自身はロッカールームには入っていないものの、チームから届いた映像には「誰も何もしゃべっていない、ほかの試合ではありえないような空気」が映し出されていたという。
矢花は作品を届けるうえで大切にしていたこととして、「映画を観てもらいたいことはもちろんあるんですけど、観てもらった後にサッカーの話をしたくなるっていうのがとても大事にして居たこと」と説明。「映画を観た後に、日本サッカーは強くなったとか、これからこうしたらいんじゃないかっていうふうに皆様が語れるような作品を作りたかった」と、作品に込めた思いを語った。
また、那須は大会前に三笘選手の負傷や遠藤航選手の離脱など、さまざまな想定外の出来事があったことに触れ、森保監督が掲げる「想定外を想定内に」という考え方を紹介。「(そうした出来事を)パワーに変えて、期待値に変えて、ブラジルとの堂々たる戦いの中で、感動だったり、いろんな感情を動かす戦いをしてくださったということがすごい」と、選手たちの奮闘を称賛した。
そしてイベントでは、最新作『サッカー日本代表 映画「最高の景色」への挑戦』の約5分間にわたる特別冒頭映像を上映。
ワールドカップに挑む日本代表の姿や、選手たちの言葉が映し出され、会場の観客と登壇者は映像に見入っていた。
約5分間の特別上映が終わると登壇者たちは改めて映像の感想を語り合った。
蘭乃は「メンバー選出というところから、すでにドラマが始まっていますし、森保監督の語気もかなり強くなっていくというか、気持ちが入っていくっていくさまを、これだけでも見せてもらえて本当に嬉しいです。」とコメント。
さらに、森保監督が掲げる「想定外は想定内」という言葉にも触れ、「何かネガティブなことが起きたときにも動じない、ネガティブにならずにすべてをポジティブに捉えて展開していく、森保監督の凄みがさらに見られるんじゃないかなっていうのは、すごいなんか期待値高まってます。」と、作品への期待を寄せた。
那須は、森保監督について「ネガティブという言葉自体が、根本的に存在しないのではないか。」とコメント。「大会が始まれば、それが想定外っていうところが全部想定内だから、それをみんなで乗り越えるための次の策を、手段をみたいなところしかないかなみたいな感じで感じられるので。」と自身の見解を語った。
岸監督はワールドカップという大会の特別さについて言及。自身も初めてチームの近くで練習や会見の様子を見たことで、その独特な空気を肌で感じたといい、「チームの近くでワールドカップを感じるとどうなるのか劇場に行くと、よりそれがこの大きな画面と音によって包まれると思うので、それも体感していただきたいと。」と、劇場で鑑賞する魅力を伝えた。
矢花プロデューサーも、会場で映像を観た観客の反応に感謝を述べるとともに、今作のナレーションを務める中村倫也について紹介。「ナレーションを録っているとき、映像を見ながら、思わず副音声のようにたくさん言葉が出てくるんです」と明かし、映像を観るだけでも自然と言葉があふれるサッカーの魅力を、改めて感じたと語った。

イベントの締めには、登壇者からそれぞれメッセージが贈られた。岸監督は、前作『ONE CREATURE』が今作のためにあったと言っても過言ではないと振り返り、「ワンクリーチャーができていく過程を見ていただいたと思うので、そのワンクリーチャーがどういう風にその世界の舞台で生きたか、どういう風に機能したか、あるいは機能しなかったのかというところをぜひちょっと見ていただけたらなと思います。」と呼びかけた。
矢花も、会場に前作のグッズを持って来場した観客の姿を見つけ、感謝を伝えながら、「サッカーに対して熱い人たちと会話ができることがとても嬉しいことだなと改めて思いましたし、ぜひ最新作を観て、またこれからのサッカーの話、夢の話、皆さんと一緒にできるといいなと思います。」とコメント。
蘭乃は、「ずっと代表を応援してきて、なんかこうなんじゃないかな、こういう風にみんな思ってるんじゃないかなって想像してたことを、やっぱりそうだったんだって、教えてもらえたような気がしてすごく嬉しかったんですよね」と振り返った。さらに、「皆さんとさらに日本代表を応援するべく、サッカー愛をどんどん深めていくために、最新作も見に行きたいと思います。」と、作品への思いを語った。
最後に那須は、4年後のワールドカップに向けて、すでに歩み始めている選手たちに触れながら、「新しい景色を作るためには、みんなで一つの生き物として、どれだけ自分ごとにできるかっていうことが大事だと思います。新しい景色は見るものじゃなくて、みんなで作り上げるもの。サッカーに関心のない方にも、必ず通ずるものがあるので、ぜひ皆さん、たくさんの方にこの 映画を紹介していただければと思います」とメッセージを送った。サッカー日本代表への熱い思いを共有し、会場は大きな拍手に包まれながらイベントは幕を閉じた。

出演:サッカー日本代表 SAMURAI BLUE
監督/岸 枢宇己(テレビマンユニオン)
エグゼクティブプロデューサー/佐藤祐亮、木村航大、和佐野健一、杉田浩光、関英祐
プロデューサー/前田章利、伊藤友紀、篠崎淳、小杉宝、刀根実香子、後藤遷也
キャスティング協力/朝野飛雄馬
配給担当/荻野俊之
宣伝プロデューサー/寺嶋将吾、伊藤充輝
企画・プロデュース/矢花宏太
製作/電通 東映 テレビマンユニオン NHKエンタープライズ
配給/東映
制作/テレビマンユニオン
制作・企画協力/WRITING&DESIGN PARTNERS
公認・監修・制作協力/公益財団法人日本サッカー協会
テーマ曲/「勝利の笑みを 君と 〜日本サッカーのために〜 」ウカスカジー
©︎2026「ONE CREATURE」製作委員会