■日 程:9月16日(水)
■会 場:新宿ピカデリー
■登壇者:石橋陽彩(月ヶ瀬和希役)、永瀬アンナ(秋鹿七緒役)、土屋神葉(尾崎幹也役)、玉木宏(高津役)、とた(劇中歌・主題歌アーティスト)、和田純一監督

10月9日(金)の全国公開を目前に控えた映画『どこよりも遠い場所にいる君へ』。この日、完成披露上映が開催され、上映を心待ちにする観客が集まった会場に、月ヶ瀬和希役の石橋陽彩、秋鹿七緒役の永瀬アンナ、尾崎幹也役の土屋神葉、高津役の玉木宏、主題歌・劇中歌を手掛けたとた、そして和田純一監督が登場!大きな拍手と歓声に包まれながら舞台挨拶がスタートした。

トークではまず、完成した本作を観た感想について。石橋は開口一番「どわぁ、です!本当に、どわぁ。涙が……」と興奮気味に切り出し、「何度も作品を読み込んで、自分が一番理解しているはずなのに、物語の結末を見た瞬間に涙が止まらなくなってしまって」と号泣したことを告白。試写で隣の席だった和田監督も「ものすごく揺れていて、隣を見たらボロ泣きしていたので、ちょっともらい泣きしました(笑)」と明かした。
中学生の頃に原作を読んでいたという永瀬も「私も試写では同じように泣きました。大好きな作品が アニメ映画化するという感激もありましたし、一ファンとして本当に素晴らしい作品になって良かったなと思いました」と笑顔。さらに男性陣からは、それぞれ独特な涙の表現が飛び出す一幕も。土屋は「じゅわっと涙が出てきました」と表現し、「原作小説がスクリーンの アニメーションとして描かれていくことに感動もひとしお」とコメント。すると玉木は「僕はじゅわっとではないですけど(笑)、スーッと出てきた」と続け、「映像美や音楽、いろんなものが相まって、大人になって汚れてしまった部分がきれいに洗われるような作品」と語り、三者三様の涙の擬音で作品への感動を表現していた。


本作で初めて 映画の主題歌・劇中歌を担当したとたは、完成作を観て「この素晴らしい映画の一部に私もなれているんだという嬉しさで、自己肯定感が爆上がり(笑)」と喜びを爆発。和田監督は演出について「原作小説を読んだ時に私もすごく泣けた。この作品はちゃんとキャラクターを真正面から捉えて、あまり外しすぎない映像にして、原作小説の雰囲気を出せるように頑張りました」とこだわりを明かした。

続いてそれぞれが演じたキャラクターの話題へ。石橋は感情を表に出さない和希について、「七緒と出会っていくうちに、作品が進むにつれて表情が変わっていくところが魅力」と語り、「胸の内に秘めながら、それをちゃんと芝居に乗せるという繊細な表現を意識しました」と回顧。永瀬は七緒について、「和希との出会いや島で過ごす時間を通して変わっていくところが素敵」と語り「石橋さん演じる和希の呼吸や温度感に寄り添うことを意識しました」と明かした。一方、尾崎幹也役の土屋は、キャラクターの魅力について「全部ネタバレになるんですよ(笑)」と悩みつつ、自身との共通点として、昔から尾崎豊の大ファンであることを告白。原作にも尾崎豊が登場することや、幹也の苗字も“尾崎”であることから「そこが唯一、今言える僕のすべてです!(笑)」と笑いを誘った。高津役の玉木は「ぶっきらぼうではあるけれど冷たく見えすぎないように、いい距離感で二人を見守るようなお芝居を心がけました」と振り返った。

アフレコ現場について、まず石橋・永瀬とともに収録した土屋は「お二人とも役の雰囲気をまとっているんですよ。僕は結構元気なキャラクターなので、温度差は感じていました(笑)」と振り返ると、永瀬も「いい意味で学校っぽかったですよね。微妙な距離感で、お互い探りつつ収録に取り組んでいる感じが」とコメント。今回が初共演だった石橋と永瀬は、当初「最初、めっちゃ距離ありました」「本当に端と端でした(笑)」と明かすも、同い年ということもあり徐々に打ち解けていったそう。石橋は「作品が進むにつれて僕らの距離も縮んでいった。役に近しい感じでできたかなと思います」と和希と七緒の関係性とも重なる収録を振り返った。
また、これまで一人でアフレコをすることが多かったという玉木は、石橋・永瀬との収録について「第一声から、声を発すると同時にその世界が出来上がって、仕事をしているのを忘れるくらい。お二人の声に引っ張っていただいた」と絶賛。永瀬も「玉木さんが入られる前にテストをしていたのですが、実際玉木さんと改めて一緒に録ったら、こちらのお芝居も全然変わりました」と明かし、玉木も「みんなでやることによってちゃんとキャッチボールが生まれるんだなと。いい経験をさせてもらいました」と語った。

そして話題は本作と深いつながりを持つ島根県・隠岐へ。祖父母と父が隠岐出身で、自身も幼い頃から訪れている玉木は「幼い時と今とで新しいものがそんなに増えていなくて、変わらないことに落ち着きを覚える。いい意味で“足るを知る”ことができる場所」と特別な想いを語った。先日初めて隠岐を訪れた石橋は、「空気がすごくおいしくて、自然が豊かすぎて。海も本当にキラキラしていて」と感動し、「これは永瀬さんに共有しなきゃと思って。動画を撮って送りました!」と告白。“神隠しの入り江”のモデルとなった場所についても「写真じゃ伝わらないくらい大きくて、ここ日本なのか?と思うくらい素敵な場所」と興奮気味に振り返った。さらに満天の星空の話になると、玉木も幼い頃の思い出を振り返り「空に吸い込まれていくような感じ。本当にきれいだと思います」と懐かしんだ。

続いて本作を彩る音楽の話題へ。和田監督から「ラストシーンから繋がり、ピアノの音から入ってほしい」というオーダーを受け、主題歌「オリーブ」を書き下ろしたとた。自身が初めて触れた楽器もピアノだったことから、「もしかしたら和希もそうなんじゃないかなと思って。ひとつ道が切り開けたのがピアノでした」と制作秘話を披露。「自然の景色の中だからこそ感じられる音」を想像しながら制作するうちに、「少しずつ和希になっていくような、シンクロしていく感覚があった」と語った。そんな「オリーブ」について永瀬は、「曲で泣くということを初めて経験したかもしれません。とたさんの歌声や歌詞、音楽がすべて祈りのように聞こえる。本当に大好きです」と絶賛した。

イベント終盤には、タイトル『どこよりも遠い場所にいる君へ』にちなみ、「今、一番行ってみたい遠い場所」を発表。石橋は隠岐で満天の星空を見た経験から「月に行って、月から地球を見てみたい」、永瀬は「第五次元に行って、過去を見たい」とスケールの大きな回答を披露。土屋は「隠岐に行ってみたい」と答え、「石橋くんとは仲がいいのに、僕には隠岐の動画を送ってくれなかったので(笑)」と嫉妬をのぞかせると、石橋が「一緒に行きましょう!」と提案し、二人の仲睦まじいやり取りに会場も笑いに包まれた。
玉木は「マダガスカル島」、とたは「隠岐」と回答。実はとたは楽曲制作時に隠岐行きを計画していたものの、飛行機が欠航し、フェリーも大雪で運休となり断念したそう。「結局、地酒だけ飲んで帰りました(笑)。次こそはリベンジしたい」と話すと、石橋から「雨女どころじゃないじゃないですか!(笑)」とツッコミが入り会場を沸かせた。

まだまだトークが尽きない中、イベントも終了の時間に。最後に作品を代表して石橋が「皆さん、ハンカチ持ってきました?ティッシュ持ってきました?」と呼びかけ、「それくらい涙なしでは観られないような感動の作品です。めちゃめちゃ最高な作品なので、最後まで楽しんで観ていただけたら嬉しいです」とメッセージ。会場は温かな拍手に包まれ大盛り上がりの中、完成披露イベントは幕を閉じた。 映画『どこよりも遠い場所にいる君へ』は、10月9日(金)より全国公開となります。ぜひ劇場でお楽しみください。

 

監督を務めるのは、繊細な心情描写を得意とする『HIGH CARD』シリーズの和田純一。脚本は、『ストロボ・エッジ』や『ジョゼと虎と魚たち』など、瑞々しいラブストーリーを数多く描いてきた桑村さや香。キャラクターデザイン・総作画監督は、イラストレーターとしてゲームやライトノベルなどの分野でも活躍し、今話題の『超かぐや姫!』も手掛けた、へちま。さらに、透き通るような歌声と等身大の歌詞で同世代から圧倒的な支持を集める、シンガーソングライター・とたが、劇中歌に加え、主題歌「オリーブ」を書き下ろすことも決定。そして、国民的 アニメを数多く手掛けてきた老舗アニメスタジオのトムス・エンタテインメントが アニメーション制作を担当し、ある秘密を抱える男子高校生・月ヶ瀬和希と、浜辺で倒れていた謎の少女・七緒の出逢いから始まる感動の物語を、優しく、美しく紡ぎ出していく。
「神隠しの入り江」「ある秘密」「マレビト」「1974年」――すべてが一つに繋がった先で、届けられる想いとは。

©阿部暁子/集英社・『どこよりも遠い場所にいる君へ』製作委員会

石橋陽彩 永瀬アンナ 土屋神葉 / 藤木直人(友情出演) / 玉木宏
原作:阿部暁子「どこよりも遠い場所にいる君へ」(集英社オレンジ文庫)
監督:和田純一
脚本:桑村さや香  キャラクターデザイン・総作画監督:へちま
美術監督:大西穣 美術設定:坂本竜 撮影監督:木村俊也 色彩設計:歌川律子
編集:坂本久美子 音響監督:はたしょう二 音響効果:出雲範子
©阿部暁子/集英社・『どこよりも遠い場所にいる君へ』製作委員会
音響制作:HALF H・P STUDIO 音楽:中村弘二
劇中歌:とた「鳳仙花」(RECA Records)
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント/第6スタジオ  配給:松竹
製作幹事:松竹・ポニーキャニオン
製作:『どこよりも遠い場所にいる君へ』製作委員会