9月4日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて劇場公開される映画『スワロウテイル 4Kリマスター』に寄せて、同作に出演した三上博史、Chara、伊藤歩からのメッセージが到着。また、4K新規場面写真9点が公開された。

1996年9月に公開された岩井俊二監督の映画『スワロウテイル』の公開30周年を記念し、岩井監督完全監修のもと、4KリマスターとDolby Atmos化された同作。2025年の東京国際映画祭にて4K版が上映されたが、この度公開となる『スワロウテイル 4Kリマスター』は、さらにブラッシュアップを重ねたものとなる。

物語の舞台は、かつて「円」が世界で一番力を持っていた頃の架空の無国籍都市。ゴールドラッシュのような輝きを持ったその街を、移民たちは「円都(イェンタウン)」と呼んでいた。一方、日本人はこの名前を忌み嫌い、移民たちを「円盗(イェンタウン)」と呼んで蔑む。そんな街で母を亡くした少女・アゲハが、歌手を夢見て上海からやってきた娼婦のグリコに拾われ、なんでも屋「青空」で働き始めることでストーリーが展開されていく。

出演者には、三上博史、Chara、伊藤歩、江口洋介、アンディ・ホイ、渡部篤郎、山口智子、大塚寧々、桃井かおりらが集結し、夢を追う者たちをエネルギッシュに演じた。劇中のバンド「YEN TOWN BAND」の楽曲は音楽監督の小林武史が手掛け、撮影は篠田昇、照明は中村裕樹、美術は種田陽平が担当。英語、中国語、日本語が入り混じる混沌とした世界を作りだしている。

今回、円都に暮らす移民=イェンタウンのフェイホン役を演じた三上博史、歌手を夢見る娼婦・グリコ役のChara、フェイホンとグリコとの出会いを通して大きく人生が変わっていく少女・アゲハ役の伊藤歩からのメッセージが新たに公開された。同作のメインキャラクターを演じた3人による、時を超えて甦った同作への想いが込められている。

三上博史(フェイホン役) コメント

この映画を30年ぶりに観ました。
初号試写では、オープニングから涙が止まらなくて。
静かに熱いものがブワーっと出てくる感じで、エンドタイトルまでずっと泣きっぱなしでした。
この涙の理由はなんなのか。
それを一つずつ検証していくいい機会になりました。
「4Kリマスター」ということで、オリジナルよりもはっきり見えてくるものもあります。映像面で美しくクリアになったこと、当時とは僕自身の見方、視点も違っていることもあるのか、フェイホン、グリコ、アゲハたち一人ひとりのお話がすごくよかったなって。それぞれの物語の筋がすごく綺麗に見えた感じがあります。
公開から30年経った映画が全国公開されるというのは、本当に奇跡みたいなこと。
岩井監督をはじめ、いろいろな人のこだわりと想いが詰まった贅沢な作品です。
ぜひ、この機会に、触れていただけたらうれしいです。

Chara(グリコ役) コメント

今年は岩井さん30周年なんだね
もう、イェンタウンのglicoから30年も過ぎたんだね。たまたま、今年の夏はアゲハの幼虫を保護して孵化させたりしていたから
幼虫からサナギ→一回ドロドロの液体になって→あの蝶の形態に変身して空に飛び立つのを神秘的で強い物をすごく感じて夢中になった。
人だって人知れず変身しながら外敵から身も守るような事してると思うけど
あの時、撮影だったとはいえ映画の中に生きるっていう感覚?私は忘れていたけど
岩井俊二という人は、多分なんだけど
私を蝶に変えてくれたんだろうな〜
と、ふと思う夏です。
みなさん、お元気ですか?
你好吗

伊藤歩(アゲハ役) コメント

剥き出しのエネルギーと欲望が渦巻く、混沌の都"YENTOWN – 円都"
日本に生まれながら名前も国籍も与えられず、孤独に生きてきた少女・アゲハ。円に魅せられ円都でたくましく生きるグリコやフェイホンたちと出会い、それぞれの運命が動き始める…。
映画の中に生きるアゲハと同じように、この映画は私の人生を大きく変えてくれました。
どのキャラクターも愛おしく、久しぶりに出会ったアゲハは、本当に私が演じていたのかと思うほど、遠くへ羽ばたいていました。
一足先に4Kリマスター版『スワロウテイル』を鑑賞し、その圧倒的な世界観に今も心が震えています。
30年の時を超えて、再びスクリーンに蘇る岩井俊二監督の世界を、ぜひ劇場でご覧ください。

さらに、『スワロウテイル 4Kリマスター』に続いて9月25日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開される、岩井監督の初期代表作『undo』と『PiCNiC』の4Kリマスター版ポスタービジュアルも解禁された。

『undo』は1994年10月、シネスイッチ銀座にて1週間限定公開されると、レイトショーながら連日長蛇の列が発生し、1995年8月に行われたテアトル新宿のロードショーでも劇場動員記録を塗り替え、再上映を求める問い合わせが殺到した。『PiCNiC』は1994年の夏に撮影されながら、1996年6月に公開されるまでその存在が伝説と化していた、『スワロウテイル』へとつながる岩井監督×Charaの初タッグ作品。2作品とも4Kリマスターを施され、『undo + PiCNiC 4Kリマスター』と銘打って同時上映が行われる。

ポスタービジュアルはそれぞれ初公開時のビジュアルをベースに、1作品ごとに制作されている。『undo』には「深淵にて輝く 岩井俊二伝説のカルト作が 時を超え甦る」、『PiCNiC』には「世界の果てに屹立する岩井俊二初期傑作 スクリーンに帰還」とのキャッチコピーが入り、岩井監督のフィルモグラフィーにおいても異質な魅力を放つこの2作品が表現された。『undo』と『PiCNiC』の4Kリマスター版公開に寄せた岩井監督のコメントも発表されている。

岩井俊二(監督) コメント

当時、ドラマや映画ではできない、ちょっと変わった企画というお題目の下
とにかく自由に、クリエイティブの翼を広げて創作したのが、『undo』と『PiCNiC』でした。改めて見返してみると、ここまでカルト的な作品は、意外とあんまり作ってこなかったなと、もっと作るべきだな、とそんな思いにさせられました。 撮影が 16mm で、かつ実験的に増感現像や減感現像を施してもいて、リマスター作業も苦心しましたが、納得できる仕上がりになりました。改めてみなさんの目にどう映るか非常に楽しみです。

また8月12日(水)17時より、2作品のムビチケ前売券(オンライン)が発売されることも新たに決定した。購入特典として、スマホ用のスペシャル壁紙が2種付与される。

『スワロウテイル 4K リマスター』
9月4日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
出演:三上博史、Chara、伊藤歩、江口洋介、アンディ・ホイ、渡部篤郎、山口智子、大塚寧々、桃井かおり、河井真也
脚本・監督:岩井俊二
音楽:小林武史
“Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜”YEN TOWN BAND(プロデュース:小林武史 ボーカル:Chara EPIC/SONY RECORDS)
原作:『スワロウテイル』岩井俊二(角川文庫/KADOKAWA刊)
撮影:篠田昇
照明:中村裕樹
美術:種田陽平
CGディレクター:原田大三郎
製作プロダクション:ロックウェルアイズ
配給:ポニーキャニオン
日本初公開日:1996年9月14日/148分/日本/カラー
©SWALLOWTAIL PRODUCTION COMMITTEE
公式サイト:https://swallowtail4k.jp

『undo 4Kリマスター』
9月25日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開(『PiCNiC 4Kリマスター』と2本立て)
出演:山口智子、豊川悦司
脚本・監督:岩井俊二
撮影:篠田昇
美術:細石照美
音楽:REMEDIOS
1995年/日本/カラー/47分
©FUJI TELEVISION/PONY CANYON

『PiCNiC 4Kリマスター』
9月25日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開(『undo 4Kリマスター』と2本立て)
出演:Chara、浅野忠信、橋爪浩一
脚本・監督:岩井俊二
撮影:篠田昇
照明:隅田浩行
美術:細石照美
音楽:REMEDIOS
1996年/日本/カラー/68分
©FUJI TELEVISION/PONY CANYON