『劇場版 かげる針路』公開記念舞台挨拶
公開記念舞台挨拶
日付:8月1日(土)
場所;池袋シネマ・ロサ
登壇:井上明監督、古賀ひかる:福島テレビアナウンサー
この度、2025年5月の地上波放送(第34回FNS ドキュメンタリー大賞ノミネート)を経て、大きな反響を呼び、「 劇場版」として完全にリメイクした福島テレビ初の ドキュメンタリー映画『劇場版 かげる針路』の公開記念舞台挨拶が本日8月1日(土)に池袋シネマ・ロサにて行われました。
井上監督は全国公開を迎え、「福島だけの問題ではなく、福島で生み出された電力を消費する首都圏を含め、日本全体の問題として受け止めてほしいという思いで制作しました」と作品に込めた思いを語った。

また、原発事故から15年が経った現在も、福島では再生可能エネルギー開発が進み、電力供給地としての役割は変わっていないと説明。「ニュースでは伝わりにくい福島の現状を知り、考えるきっかけになれば」と呼びかけた。
劇場版では、福島弁への字幕や地図を追加し、県外の観客にも理解しやすい内容へ再編集。浜通り、中通り、会津の各地で起きているメガソーラーを巡る課題を描き、「福島全体で起きている問題として伝えたかった」と制作意図を明かした。
古賀さんは、「この作品に正解はありません。だからこそ、ナレーションは感情を入れず、できるだけフラットに伝えることを大切にしました」とコメント。観客一人ひとりが自分自身の視点で考えられる作品になるよう心掛けたという。

舞台挨拶では、故郷の景観が変わることへの住民の喪失感と、復興の象徴としてメガソーラーを受け入れる人々の思いという、相反する立場にも触れられた。井上監督は「善悪では語れない複雑な現実が福島にはある」と話し、さらに事業者撤退後の管理責任や、老朽化した太陽光パネルの廃棄問題など、今後も続く課題についても言及した。

最後に監督は、「私たちが毎日使う電気がどこで、どのように作られているのかを知り、日本のエネルギーの未来や福島の現状について考える入口になればうれしい」と来場者へメッセージを送り、 舞台挨拶は温かな拍手の中で幕を閉じた。
監督:井上明
撮影:「かげる針路」撮影班 題字:玄侑宗久(福聚寺住職)
撮影・編集:小野靖晃 音響効果:新國伸太郎
制作協力:福島映像企画 取材:「かげる針路」取材班
制作:福島テレビ
配給:ギグリーボックス
2025年/日本/95分/G/ ドキュメンタリー/カラー





