第76回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品された染谷将太主演、岩崎裕介監督作「チルド」が、国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞)を受賞した。

本作は、2022年に設立され、設立からわずか数年で、国内外で高い評価を受ける映画レーベル「NOTHING NEW」の実写長編第1作で、コンビニという日常の象徴的空間を舞台に、人間の内面に潜む不安や暴力性を浮かび上がらせるホラー作品。唐田えりか、西村まさ彦が共演し、2026年劇場公開される。

岩崎監督は、63rd ACC CREATIVITY AWARDS フィルム部門にて、自身が監督を務めたCMがグランプリを受賞するなど、作家・演出家としても高い評価を受けており、会話劇を軸に、静的で異物感のある演出を持ち味とし、2024年に発表した脚本・監督作である短編「VOID」はロッテルダム国際映画祭、 サンフランシスコ国際映画祭など数々の映画祭に入選し、注目を集めた。

FIPRESCI賞は、世界各国の映画批評家で構成される国際映画批評家連盟が選出する賞であり、芸術性や革新性、映画表現としての挑戦を重視する権威あるアワードで、過去には相米慎二監督の「あ、春」、行定勲監督の「リバース・エッジ」などが受賞している。

賞を受け取ったラインプロデューサーの長束雄介賞を受け取ったラインプロデューサーの長束雄介

独立審査員全員による記者会見が実施され、選考理由について、「ホラー・コメディとしての軽妙さと極端な暴力の間で、ユーモラスでありながら恐ろしくもある本作。現代日本の若者が抱えるリアルなプレッシャーとそれに対峙する姿を、鋭い風刺で描かれた点に審査員一同強く心を奪われました」とコメントした。会場にはラインプロデューサーの長束雄介が登壇し、賞を受け取った。

画像2
▼コメント全文
■岩崎監督
もがきながら作った初めての長編映画でこのような栄えある賞をいただけたこと、夢のようです。
個人的な物語として作ったものが、こうして海を超えて多くの方々にご覧いただき、まがりなりにも共感や衝撃を与えられたことが、すこし不思議な感覚です。映画制作の面白さを実感しました。もっと勉強して、また作りたいです。
■染谷将太
ベルリン国際映画祭で国際映画批評家連盟から「チルド」へFIPRESCI賞を!新たな映画文化に対する賞を頂き本当に光栄であり、審査員の方々のセンスの塊に脱帽と歓喜です。
この映画のジャンルを超越した先にある岩崎監督の哲学に触れてくださった結果だと勝手に思っております。
刻一刻と進む時代に遅れないこの作品を劇場で1人でも多くの方々にみて頂きたいと願っております!
©『チルド』製作委員会 (NOTHING NEW・東北新社)

キャスト&スタッフ

出演:染谷将太 唐田えりか 西村まさ彦
監督・脚本:岩崎裕介
プロデューサー:林健太郎 下條友里 井上 淳
企画・プロデュース:NOTHING NEW
制作プロダクション:東北新社