トラウマ映画の金字塔『レクイエム・フォー・ドリーム 4Kリマスター』のダーレン・アロノフスキー監督が制作秘話を明かすコメントと本編シーン映像が解禁されました。

舞台はニューヨーク・コニーアイランド。孤独な未亡人のサラ(エレン・バースティン)は一人息子のハリー(ジャレッド・レト)と暮らしている。サラの唯一の楽しみは、TVを見ながらチョコレートを食べること。ある日大好きなクイズ番組のスタッフを名乗る人物から出演を依頼されたサラは、サイズアウトした赤いワンピースを着るために「ダイエット薬」に手を出す。ハリーは恋人マリオン(ジェニファー・コネリー)との未来に向けて友人のタイロン(マーロン・ウェイアンズ)と麻薬売買を始める。それぞれに夢を抱いていたはずの彼らは、やがて抜け出せない地獄へと堕ちていく──。

到着した映像は、“痩せて美しい姿でTVに映りたい”というささやかな願いをきっかけに、知らぬ間に地獄の入り口へと足を踏み入れていくサラの姿を捉えたもの。憧れのクイズ番組に、かつてお気に入りだった赤いドレス姿で出演するため、ダイエット薬の服用を始めたサラ。ところが、期待したような効果は一向に現れず、次第に物足りなさを募らせた彼女は、迷いながらも複数の薬を一気に飲み干してしまい……。

本作のストーリーについて、「すべての“依存”は本質的に同じものであり、人はただ心に空いた“穴”を埋めようとしているにすぎない」と言うアロノフスキー監督。作品に普遍性を持たせるため、1970年代の原作に登場するスラングや空気感はあえて残しつつ、コードレス電話や大型テレビといった現代の消費文化を意図的に混在させ、それらを、時代の匂いを感じさせないコニーアイランドの風景の中に配置、特定の時代に縛られない世界観を構築したと振り返ります。

中でも「原作で最も際立っていたのは、セルビーの“言葉”だった」と監督は強調。「彼の詩のようなスラングは、どうしてもそのまま残したかった。言葉には髪型や服と同じように流行り廃りがある」「だからこそ、現代のテクノロジーとセルビーの言葉、そしてコニーアイランドのノスタルジックな風景を組み合わせることで、“寓話”のような、時間を超えた世界観を生み出そうと考えた」と明かしています。

『レクイエム・フォー・ドリーム 4Kリマスター』

監督:ダーレン・アロノフスキー
脚本:ヒューバート・セルビー・Jr.、ダーレン・アロノフスキー
原作:ヒューバート・セルビー・Jr.
出演:エレン・バースティン、ジャレッド・レト、ジェニファー・コネリー、マーロン・ウェイアンズ
2000年/アメリカ/英語/102分/カラー/ビスタ/5.1ch/字幕翻訳:髙橋彩/原題:Requiem for a Dream/R15+

日本公開:2026年2月6日(金)より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開
配給:クロックワークス
公式サイト