『架空の犬と嘘をつく猫』大ヒット記念舞台挨拶
『愛に乱暴』で世界の映画祭を沸かせた森ガキ侑大監督最新作『架空の犬と嘘をつく猫』が、高杉真宙を主演に迎え、大ヒット公開中。
本作の大ヒットを記念し、1月20日(火)に主演の高杉真宙と森ガキ侑大監督が登壇し、大ヒット記念舞台挨拶を実施した!
映画上映前、大勢の観客が集まった会場内にやってきた高杉と森ガキ監督。1月9日に初日を迎えてからの反響を聞かれると、森ガキ監督の親戚は初日に見て連絡をしてきてくれたとのことで、「高杉君の最後のシーンでの演技で号泣したという連絡が来たんです。高杉君にメールしようかなと思ったんですけど、高杉くんは忙しそうだったんで、今伝えました(笑)」と隣に立つ本人に向けて反響を報告。笑顔でその報告を聞いた高杉は「僕の家族は感想を伝えないタイプで、一切連絡は来ないですね。観てくれているとは思うんですけど……」と苦笑まじりに回答。そんな高杉に森ガキ監督は「でも僕のところには高杉君の演技のことでLINEがワーッと来てますよ」と改めて大きな反響が届いていることを告げると、高杉も照れくさそうな顔で「うれしいですね」と笑顔を見せていた。
鑑賞する人によって、共感する登場人物が違うことが特色の本作。週末に「誰に共感した?」というアンケートを実施したところ、1位は、嘘と嘘つきがきらいで、高校時代に家を飛び出した主人公・山吹の姉・紅(向里祐香)、2位は僅差で高杉演じる山吹という結果になったとか。(参考までに3位は頼、4位は淳吾、5位は澄江、6位はかな子、7位は雪乃、8位は正吾)。
アンケートのコメントが書かれた用紙を見つめながら森ガキ監督は「皆さんのコメントを見ていたら、やっぱり『家族だからストレートに何でも言えるわけじゃないんだ』というのを実感して。親や兄弟にもストレートに言いづらいというのがあるのかもしれません。山吹の感情に共感するコメントも結構ありましたし、それはうれしかったですね」と振り返った。一方高杉は、数あるコメントの中から「私自身も、自分自身の優しさは偽りなのではないかと思う瞬間があります。山吹はお母さんの苦しむ姿を少しでも軽減するために手紙を送り続けていると感じたのですが、私も山吹君の立場ならそうするのかなと考える場面でもありました」と気になるコメントを読み上げ、「僕自身もそういうふうに思いながら(山吹を)演じていた部分もありました。彼自身の優しさと、自分自身が生活していく中での優しさはどれぐらい優しさとして成立しているのかなとか。その行為自体は自分自身のためであって、他人への優しさとして成立しているのかどうか。そういう意味では『偽りなのではないかと思う瞬間がある』というのはすごくよく分かります」とコメントへの共感を明かしていた。
©2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会さらに姉の紅に投票が集まったということに関して、森ガキ監督は「お姉ちゃんは一番まともなんですよね。だからこそこの家族から逃げ出したくなるのが普通だよなって思うから。僕の中で演出をしながら、紅ちゃんと(祖母の)澄江がいるからこそ、この家族は成り立っているんだなと思っていた」と説明。「でも、それが接着剤的な感じにはなっているけれど、それを修復させようとしている山吹の懸命な姿は、演出をしながら実はちょっと心の中でジーンときてしまいました」と付け加え、撮影時のエピソードを披露した。
©2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会舞台挨拶の最後には、家族の30年を描いた物語にちなみ、あらためてふたりにとっての家族とは?という質問が。そんな質問に高杉は「無償で助けられるというか。もちろん向こうも助けてくれるっていうのもあるでしょうし、そういう助け合いの形なのかなと思います」と、自身の家族像を語り、森ガキも「切っても切り離せないというか。いいこともみんなで共有できるけど、嫌なことも共有しなければならない。それが家族かなと思っていて、受け入れないといけないかなと。なので、いい時と悪い時、その両方を重ねて家族になるのかなと思います」と家族への想いを明かしていた。
©2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会そんなイベントもいよいよ終わりの時間に。高杉は「この映画を映画館で観ていただけることを本当にうれしく思います。僕自身もこの映画のことがすごく大好きで、もう一度見たいと思ってますし、多くの人に観ていただきたいなと思っている作品の一つです。ぜひ、ご家族やSNSなどで広めていただけたらうれしいです」とメッセージを投げかけ、森ガキ監督も「スタッフと役者と一丸となってすごくすてきな映画を作れたかなと自負しております。この映画が世の中に送り出されて、皆さんにこの映画を映画館で観てもらえるということが一つの映画の完成につながったんじゃないかなと思っています。今日はありがとうございました」と改めて感謝の気持ちを示し、イベントを締めくくった。






