完成披露試写会
日時:2026年1月14日(水)
場所:日経ホール
登壇:高橋文哉、天海祐希、齋藤飛鳥、宮世琉弥、大沢たかおと伊藤智彦監督

直木賞作家・東野圭吾氏の小説を、初めてアニメーション映画化した『クスノキの番人』の完成披露試写会が14日、東京・大手町の日経ホールで行われ、声優を務めた俳優の高橋文哉、天海祐希、齋藤飛鳥、宮世琉弥、大沢たかおと伊藤智彦監督が舞台挨拶に登壇した

高橋は、「東野先生による初のアニメーション作品である点に強く惹かれた一方で、その事実に胸が高鳴るような緊張感も覚えていた」と語り、喜びと同時にプレッシャーを感じていたことを明かした。主演として選ばれたことについては、「率直にうれしい気持ちだった」と話している。また、原作を読んだ際には、「文章一つひとつに込められた丁寧な情景描写や、登場人物それぞれを魅力的に描き出す表現力に心を打たれた」と述べ、原作が持つ力に圧倒されたという。さらに、「この物語がアニメーション映画としてどのような形になるのか想像するだけで期待が膨らんだ」と振り返り、当初から作品に対して強いワクワク感を抱いていたことを明かした。

天海は、出演にあたり監督から丁寧なメールが届いたことについて、「作品に込められた思いが伝わってきた」と明かしている。その内容を受け、「自分も何か力になれれば」と感じ、出演を決めたという。オファー後に原作を読んだ際には、「東野圭吾の描く文章によって情景が自然と心に広がった」と語り、「千舟という人物を真摯に演じたい」と思いを新たにしたという。また、「原作から受け取った感情や印象を、作品を観る人々にしっかりと届けたい」という思いを込めて、アフレコに臨んだことを明かしている。
アフレコについては、通常は映像に向かって声を吹き込む作業が中心となる中で、「ある場面では主人公・直井玲斗役の高橋文哉と向き合いながら芝居をする機会があった」と振り返る。「互いの表情を見ながら演じることができた経験は、とても印象に残っている」と語った。

大沢は、出演が決まった際について、「台本や原作に強い印象を受けた」と語っている。物語については、「心に響く内容で、登場するキャラクターそれぞれに共感できる魅力があり、作品として完成度の高い原作だと感じた」という。オファーを受けた経緯については、「長年の旧友からの連絡だったこともあり、不思議な縁を感じた」と明かし、その流れで本作への参加を決めたことを語った。

アフレコ時について、高橋は天海との共演シーンに触れ、「実写の芝居に近い表現を意識した演出があった」と明かしている。伊藤監督からは、「ある場面で互いに向き合って演じてみよう」という提案があり、「天海の表情を見ながら芝居ができた経験は強く印象に残っている」という。一方で、高橋が一人で収録に臨んだ場面では、「より臨場感を高めるための工夫も取り入れられていた」と振り返り、「スタッフと実際に体を動かしながらセリフを収録する場面もあった」と語っている。
天海も、二人で向き合って演じたシーンについて言及し、「相手の表情を見ながら声を重ねていく芝居は印象深かった」と述べ、「高橋との掛け合いに確かな手応えを感じた」と語った。

齋藤は、オーディションを受けた当時について、「声優の経験がなかったので、初めての挑戦でした」と語っている。また、東野圭吾の初のアニメーション作品ということもあり、「オーディションに参加するだけでも記念になると思い、参加させていただきました」と述べた。当日の記憶はあまり鮮明ではないものの、「監督の指示に従って声を出しましたが、特に手応えを感じることもなく、伊藤監督の反応も控えめでした」と振り。「それでも、とても貴重な経験になりましたし、参加できたことに感謝しています」とも語った。

これに対し伊藤監督は、齋藤がブースで声を出している様子を見て、心の中でガッツポーズをしていたことを明かし、「いたっ!と思ったけれど、それを表情には出さずに見守っていました」と語った。齋藤もこれを聞き、「うれしいです。表情では見せてくれなかったので、今聞けて安心しました」と安堵した様子。

同じくオーディションを「手応えゼロ」と振り返った宮世は、終了後にマネージャーに電話する習慣がある中で、今回のオーディションについては「絶対落ちたと思って」と話すほど自信がなかったという。しかし、合格の連絡を受けると、「えっ?」と驚いたと振り返っている。伊藤監督は宮世について、「自信なさげな方が、かえって役に合う場合もある」と感じたことを明かした。

アフレコ現場での経験について、齋藤は「すごく難しかった」と振り返り、さまざまな要素に注意を払いながら、頭をフル回転させて演技することの大変さを語った。伊藤監督は齋藤について、「こちらのリクエストに対して的確に応えてくれる」と評価し、「意外と難しいはずなのにスムーズに対応してくれるので、あまり指示を出す必要がなかった」とその対応力を称賛した。また、監督は「ありがたい気持ちでいっぱいだった」と感謝の意を示すと、齋藤は控えめに「多分サービストークだと思います(笑)」と謙遜した。しかし監督は、「本当です。ブースにいた皆も同じように感じていました」と語り、齋藤の実力を認めた。

宮世は、アフレコ時の記憶について「ほぼ頭が真っ白で、覚えていない」と明かした。共演経験のある高橋の存在に支えられたと語りつつ、「文哉くんがいなくなった後、監督との一対一のアフレコは非常に緊張した」と振り返っている。収録中には、伊藤監督が「聞いてみる?」と声をかけ、宮世が演じた音声を実際に確認してもらう場面もあったという。宮世はその際、「落ち込んでいた」と述べ、監督からさまざまなアドバイスを受けながら、少しずつ役を作り上げていった苦労を明かしている。

『クスノキの番人』高橋文哉/天海祐希
齋藤飛鳥 宮世琉弥/大沢たかお

【STAFF】
原作:東野圭吾「クスノキの番人」(実業之日本社文庫刊)
監督:伊藤智彦
脚本:岸本卓
キャラクターデザイン:山口つばさ 板垣彰子
音楽:菅野祐悟
美術監督:滝口比呂志
美術設定:末武康光
色彩設計:橋本 賢
衣装デザイン:高橋 毅
CGディレクター:塚本倫基
撮影監督:佐藤哲平
編集:西山 茂
スーパーヴァイジングサウンドエディター:勝俣まさとし
リレコーディングミキサー:藤島敬弘
制作:A-1 Pictures / Psyde Kick Studio
配給:アニプレックス

【主題歌情報】
主題歌:Uru「傍らにて月夜」
作詞: 清水依与吏
作曲: 清水依与吏
編曲: back number

【主題歌リリース情報】
2026年1月19日 digitalリリース
2026年1月28日 CDリリース
©東野圭吾/アニメ「クスノキの番人」製作委員会

公式HP:@kusunoki-movie.com
公式X:@movie_kusunoki
#クスノキの番人