弱冠25歳でレオス・カラックスの作家としての評価を決定づけ、 極限まで美に徹した、鮮烈な色彩のフィルム・ノワール『汚れた血』が1月10日(土)からユーロスペースほか全国にて4Kレストア版で劇場公開、予告映像と『侍タイムスリッパー』に主演しドラマや舞台で活躍する俳優・山口馬木也の推薦コメントが解禁となった。

『侍タイムスリッパー』に主演しドラマや舞台で活躍する俳優・山口馬木也は、1988年の日本初公開当時、『汚れた血』に多大な影響を受けたひとりだ。「この作品『汚れた血』は、自身が役者を目指すきっかけになった作品です。元々は火吹き芸人としてストリートで生きていた彼を、監督のレオス・カラックスが 自分の分身であると評し主演に抜擢したそうです。そんなドニ・ラヴァンに当時高校生だった僕は多大な影響を受けました。映画の舞台となったパリに行き、劇中で彼が着ていた革ジャンを探し、乗っていたバイクに憧れ、ストリートで音楽をやり… そして役者の道を志しました。あれから30年以上経ちますが、今でもこの映画は色褪せず、そしてドニ・ラヴァンへの憧れは薄れません。この機会に是非多くの方に触れて欲しいです! 」と熱い推薦コメントを寄せている。

「アン・ドゥ・トロワ」ラジオのチャンネルをまわし、カラックスと同じ11月22日が誕生日のベンジャミン・ブリテンが作曲した『フランク・ブリッジの主題による変奏曲』第8変奏「葬送行進曲」がかかり幕が開ける。恋人のリーズをバイクにのせてバイクを走らせるアレックス、「もし君とすれ違ってしまったら世界全体とすれ違うことになる」アレックスとアンナの邂逅、何者かに見張られているマルク、銃を構えた警察に取り囲まれるアレックス、強い意志をたたえた瞳からこぼれる涙、頬についた血の温もりを確かめるように手を添えて走るアンナ、車を横転させる怪力男、「もっと速く!もっと速く!」アレックスは疾走する。
<愛が加速する>アレックスのアンナへのひたむきな愛とスピードの恍惚がほとばしる予告となっている。

汚れた血

監督・脚本:レオス・カラックス/撮影:ジャン=イヴ・エスコフィエ/出演:ジュリエット・ビノシュ、ドニ・ラヴァン、ミシェル・ピコリ  1986年/フランス/カラー/120分/DCP
配給:ユーロスペース 公式サイト http://carax4k.com