カンヌ監督週間 in Tokio 2025
世界最前線の映画に出会うイベント「カンヌ監督週間 in Tokio 2025」が12月12日(金)~25日(木)の14日間で開催される。この度『国宝』から吉沢亮、横浜流星、李相日監督、『見はらし世代』から井川遥、団塚唯我監督が登壇することが決定した。
実写の邦画における歴代1位の興行収入を記録した李相日監督作『国宝』は、12月16日(火)12時30分の回でゲスト登壇があり、料金は2200円均一となる。(チケットぴあ 一般発売:12月12日(金)10:00~)
日本人史上最年少となる26歳で「監督週間」選出となり、先日「第30回新藤兼人賞」の金賞を受賞した団塚唯我監督の『見はらし世代』は12月13日(土)14時00分の回でゲスト登壇があり、料金は2000円均一となる。
「監督週間」アーティスティック・ディレクターのジュリアン・レジ氏は「監督週間は高い作家性をもった芸術的な作品を常に支援してきましたが、本作(今回公開される邦画2作)の興行的な成功は私たちにとっても大変喜ばしい結果となりました。さらなる国際的な成功を心から願っています」と語っている。

上映作品は11作品&特別上映1作品の計12本。1968年、作家性や芸術性の高い作品を称揚するためにカンヌ映画祭に創設された「監督週間」だが、そのセレクションはラディカルで自由な矢を放ち、見る者の心を打つメッセージ性の高い作品ばかり。日本の映画ファン、映画・映像業界に携わる方々、そしてこれからその世界に飛び込もうとしている若者たちへ向けて、VIPO(映像産業振興機構)がセレクトした世界の最前線の映画たちをお届けする。
「カンヌ監督週間 in Tokio 2025」は12月12日(金)~12月25日(木)、ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催。
◆「カンヌ監督週間 in Tokio 2025」ラインナップ5作品(’25 10/24 発表時)
★オープニング上映
『ザ・プレジデンツ・ケーキ』(英題:The President’s Cake)〈観客賞&カメラドール受賞作〉

監督:ハサン・ハディ
出演:ワヒード・タベット・クライべット、サジャド・モハマド・カズム、ラヒム・アルハッジ、ベニン・アフマッド・ナエフ
【2025年|102分|イラク、アメリカ、カタール】
イラクでは、サダム・フセインからの制裁に、人々が日々戦々恐々としていた頃。9歳になるラミアは、フセイン大統領の誕生日を祝う為にケーキを準備する役目にクラスの抽選で選ばれてしまう。もしケーキが準備できないと、大統領を軽んじたとして当局から厳しい罰を受ける事になる。ケーキの食材を集めるため、ラミアは祖母と、なけなしの貴重品を持って街に出かけていくが……。
『国宝』(英題:Kokuho)

監督:李相日
出演:吉沢亮 横浜流星 高畑充希 寺島しのぶ 渡辺 謙 他
【2025年|175分|日本|<PG12>】
後に国の宝となる男は、任侠の一門に生まれた。この世ならざる美しい顔をもつ喜久雄は、抗争によって父を亡くした後、上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎に引き取られ、歌舞伎の世界へ飛び込む。そこで、半二郎の実の息子として、生まれながらに将来を約束された御曹司・俊介と出会う。正反対の血筋を受け継ぎ、生い立ちも才能も異なる二人。ライバルとして互いに高め合い、芸に青春をささげていくのだが、多くの出会いと別れが、運命の歯車を大きく狂わせてゆく……。誰も見たことのない禁断の「歌舞伎」の世界。血筋と才能、歓喜と絶望、信頼と裏切り。もがき苦しむ壮絶な人生の先にある“感涙”と“熱狂”。何のために芸の世界にしがみつき、激動の時代を生きながら、世界でただ一人の存在“国宝”へと駆けあがるのか?圧巻のクライマックスが、観る者全ての魂を震わせる——。
『ミラーズ No.3』(英題:Mirrors No.3)

監督:クリスチャン・ペッツォルト
主演:パウラ・ベーア
【2025年|86分|ドイツ】
週末の田舎へのドライブで、ローラは奇跡的に自動車事故から急死に一生を得る。無傷で済んだが精神的には深く傷付き、彼女は事故の目撃者の中年女性・ベティ宅にしばらく寄食する事となり、愛情のこもった介抱を受ける。ベティの夫と息子もローラに慣れ親しむようになり次第に4人は家族のように過ごすのだが、やがてベティ一家のどうにも忘れられない苦悩の過去が浮き彫りにされていく。
『ザ・ガール・イン・ザ・スノウ』
(英題:The Girl in the Snow)

監督:ルイーズ・エモン
出演:ガラテア・ベルージ、マチュー・ルッチ、サミュエル・キルヒャー、オスカー・ポンズ
【2025年|98分|フランス】
19世紀末のある嵐の夜、共和党のエメは子どもたちの教師として、アルプス山麓の雪深い小さな村にやって来る。村人たちから疑念の目を向けられながらも、彼女は古めかしい因習に対して光を放とうと強い気持ちでいたのだが、やがて村に馴染み始めるにつれて次第に官能を刺激されてしまう。
『イエス』(英題:Yes)

監督:ナダヴ・ラピド
出演:アリエル・ブロンズ、エフラト・ドール、
ナーマ・プレイス
【2025年|150分|フランス、イスラエル、キプロス、ドイツ】
2023年10月7日に起こったハマス等のパレスチナ武装勢力によるイスラエルへのテロ攻撃の余波を未だ引きずる中で——ジャズ・ミュージシャンのY(ユー)は葛藤を抱えながら、なんともやるせない日々を過ごし、ダンサーの妻ヤスミンと共に、芸術・魂・身体をも最高額の入札をしてくれる支配者たちに売り渡しながら、喜びと慰めを流血の祖国にもたらしていた。やがてYは、新しい国歌を作曲するという最も重要な任務を託される事になるのだった。
◆「カンヌ 監督週間 in Tokio 2025」概要
【日 程】 2025年12月12日(金)~25日(木)《14日間》
【会 場】 ヒューマントラストシネマ渋谷(東京都渋谷区渋谷1-23-16 ココチビル7・8F)
【主 催】 監督週間(Quinzaine des Cinéastes/Directors’ Fortnight)/
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
【共 催】 東京テアトル株式会社
【宣 伝】 SUNDAE(Powered by Filmarks)
【特別協力】三菱UFJフィナンシャル・グループ/株式会社ティー ワイ リミテッド
【協 力】 AKIRA H/株式会社IMS Group/株式会社平成プロジェクト/株式会社セレモニー/
在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
© Cannes Directors Fortnight in Tokio 2023-2025
▼公式HP:https://www.cannes-df-in-tokio.com/
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