映画

ティルダ・スウィントン、岩塩坑で熱唱!本編映像『THE END(ジ・エンド)』

『アクト・オブ・キリング』、『ルック・オブ・サイレンス』で世界的に注目を集めたジョシュア・オッペンハイマー監督が主演にティルダ・スウィントンを迎えた黙示録的ミュージカル『THE END(ジ・エンド)』が2025年12月12日より公開される。この度、ティルダ・スウィントンが、シチリアに実際にある岩塩坑で熱唱する姿を捉えた本編映像が解禁された。

舞台は、環境破壊によって居住不可能となってから25年後の地球。母、父、息子の3人は、母の親友と医者、執事とともに豪奢な地下シェルターで暮らしていた。ある日、見知らぬ少女がシェルターに現れ、彼らの日常は一変する。外の世界を知らない世間知らずの息子は、外の世界を知る来訪者に心を奪われる。そして、家族をつなぎとめていた繊細な絆が急激にほころび始め、長く抑え込んできた後悔や憤りが一家の均衡を乱しはじめる――。

解禁された映像は、母(ティルダ・スウィントン)が岩塩坑の奥深くで、声を震わせながら歌い上げる圧巻のシーン。「また1日、また1日…」「なぜ私は何の連絡もせず──ママ、私は…」。閉ざされた地下シェルターで“不自由なく生きてきたはず”の家族の時間は、突然あらわれた“地上から来た少女”の存在によって静かにほころび始める。「愛を送るわ」「どうか元気でいてね」。彼女が歌に乗せて吐き出すのは、地上に置いてきた家族へのどうしようもない想い――胸を締めつける歌唱映像がついにお披露目される。

劇中音楽を手がけたのはブロードウェイでも活躍する作曲家ジョシュ・シュミット。ティルダ・スウィントンやマイケル・シャノンら豪華キャストが披露する歌声の多くは「実際に現場で録音されたもの」とシュミットは語る。アイルランド、ケルンのスタジオ撮影から、シチリアの本物の岩塩坑でのロケ、そしてリハーサルまで――「歌やダンスのシーンには必ず立ち会っていました」と振り返り、必要に応じて当日に楽曲を監督と共に修正することもあったという。

「俳優によって自分の音楽が生命を宿す瞬間が、何より好きなんです。キャストには言葉にならないほど感謝しています」。その熱量ままに、作品の“心臓”ともいえる音楽が完成した。

監督は、1960年代インドネシアで行われた大量虐殺を加害者視点で描いた『アクト・オブ・キリング』(2014)で第86回アカデミー賞®長編ドキュメンタリー部門にノミネートされ、さらに同事件を被害者視点で描いた『ルック・オブ・サイレンス』(2015)で世界的に注目を集めたジョシュア・オッペンハイマー監督。初めての長編フィクション作品を、終末後の世界をミュージカルという奇想天外な舞台に設定、黙示録的なテーマを<衝撃的なミュージカル>として作り上げた。主演はプロデューサーも務める母親役のティルダ・スウィントン、息子役にジョージ・マッケイ、そして父親役をマイケル・シャノンが演じるなど、実力派キャストが集結、それぞれが劇中で美しい歌声を披露している。

監督:ジョシュア・オッペンハイマー 脚本:ジョシュア・オッペンハイマー ラスムス・ハイスタ―バーグ
出演:ティルダ・スウィントン ジョージ・マッケイ モーゼス・イングラム ブロナー・ギャラガー ティム・マッキナリー レニー・ジェームズ / マイケル・シャノン
原題:The End/2024年/デンマーク・ドイツ・アイルランド・イタリア・イギリス・スウェーデン・アメリカ合作/148分/シネマスコープ/カラー/デジタル/字幕翻訳:松浦美奈   配給:スターキャットアルバトロス・フィルム  宣伝:東映ビデオ
©Felix Dickinson courtesy NEON ©courtesy NEON
公式HP:https://cinema.starcat.co.jp/theend/
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