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MUBI 2021年度視聴数No1『Shiva Baby シヴァ・ベイビー』2月日本公開決定、ティザービジュアルも

カナダの新鋭エマ・セリグマンによるコメディ「Shiva Baby(原題)」が、「Shiva Baby シヴァ・ベイビー」の邦題で2026年2月27日に公開されることが決定。ティザービジュアルとメイン写真が披露された。

ティザービジュアル

本作は、世界中の映画ファンから熱狂的な支持を集めるアートハウス系ストリーミングサービス/配給会社MUBIにて、21年度の最高視聴数を記録。さらにアメリカ・ニューヨークで16週間連続上映という異例のロングランを達成し、コロナ禍で見過ごされた傑作として語られてきた。セリグマン監督が25歳のときに監督を務めた長編デビュー作でもあり、主演にZ世代のアイコンとしてアメリカで絶大な人気を誇る俳優でクリエイターのレイチェル・セノットを抜てきした。

大学の卒業を目前に控えたある日、ダニエルは親戚のお葬式(シヴァ)へと参列する。故人宅では、幼なじみで元カノのマヤがロースクールに合格したことで賞賛を受ける一方、ダニエルはパッとしない進路や容姿の変化について親類縁者たちから不躾に詮索され、次第に身の置き所を失っていく。そんななか、数時間前に会ったばかりのパパ活相手マックスが、容姿端麗な実業家の妻・キムと泣き叫ぶ赤ん坊を連れてシヴァに現れる。

セリグマン監督は、本作について「家族、伝統、自立と格闘する若い女性の物語」だという。

「自分の性的パワーに思っていたほどの影響力がなく、そして自尊心は性的に認められることでは築けないということを若い女性が突きつけられた時に感じる苦い現実です」
「閉鎖的なユダヤ人コミュニティで育った私は、何度もシヴァに参列していました。そのたびに私はお葬式を面白がったものです。なぜなら誰かが亡くなったばかりだというのに、人々はベーグルを食べ、不平を言い、子どもを見せびらかし、おせっかいな質問をして、個人的な境界線を踏み越えてくるからです。私はこのコントラストが好きで、“大人になる物語”にこれほど完璧な舞台はないと思いました」

さらに、ダニエルのような若い女性たちに向け、「『Shiva Baby シヴァ・ベイビー』を見た若い女性たちが“矛盾して窒息しそうなプレッシャーのなかにある自分たちを誰かが見てくれている”と感じてくれたら嬉しいです。そして何よりも、ダニエルの物語を見てユーモアを感じ、少なくとも一時的な安堵感を味わってほしいと思っています」とエールを送っている。

画像2(C)2020 SHIVA BABY LLC. All Rights Reserved.

ティザービジュアルは、シヴァで振る舞われたクリームチーズとサーモンのベーグルを掲げ、「理想の自分」を具現化したようなコケティッシュなダニエルの姿を捉えたもの。ホイップクリームのようにキュートなドレスを纏ったダニエルの虚ろなまなざしが、彼女のアイデンティティ崩壊の予兆を感じさせるビジュアルとなっている。また、メイン写真は、シヴァで遭遇したパパ活相手のマックスに、自分よりも魅力的で自立した妻がいること知り、ベーグル片手に呆然とするダニエルの姿が切り取られている。

「Shiva Baby シヴァ・ベイビー」は、26年2月27日から東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開。

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