映画

映画『鍵』制作決定!

谷崎潤一郎原作「鍵」が、いまおかしんじ監督のメガホンによって映画化されることが決定。キャストの吹越満、菅野恵、小出恵介からコメントが到着した。

「鍵」は谷崎潤一郎が70歳の年に発表された作品。老夫婦の日記を交互に示す手法で性の深奥を描きだす作品で、過去には市川崑、神代辰巳、池田敏春ら名監督たちによって映像化されてきた。

舞台を現代に置き換え、大胆なオリジナルストーリーとして映画化に挑戦するのは、脚本・監督業30年目を迎えたいまおかしんじ。映画監督として多彩な作品を手がけるほか、「死神バーバー」では初のテレビドラマ監督を務め、また脚本家としても劇場アニメ「化け猫あんずちゃん」(久野遥子監督・山下敦弘監督)が国際的な評価を受けるなど活躍している。今回、いまおか監督がユーモアあふれる温かい目線で〈老人の性〉から〈夫婦愛〉の物語へと変容させる。共同脚本を「真夏の果実」に続きタッグを組む松本稔が務める。

併せてキャストも発表された。余命宣告を受けた主人公・剣持を演じるのは映画・テレビドラマ・舞台と幅広い分野で活躍する吹越。剣持の年の離れた妻・郁子を「海の沈黙」(若松節朗監督)で映画初出演ながら大きな存在感を残した菅野が演じるほか、物語のキーパーソンとなる男性・木村に「愛のぬくもり」以来2度目のいまおか組への参加となる小出が扮する。

吹越は「どちらかというとMの僕が思いきりMのおじさんを演る映画の撮影が始まります」と意気込んでいる。菅野は「新たな『鍵』としておかしみと温もりのある作品になっていると感じました」と脚本の印象を語り、小出は「不思議なキャラクターばかりの中、果たして木村は何を担うのか…。現場でのいまおか節も併せて、楽しみにさせて頂く次第です!」と期待を込めた。

そして、いまおか監督は「妻を抱きたい。ただそれだけのために愚かなことを繰り返す。涙ぐましくみっともなくそれでも必死に生きようとする人たち。あんたらもアホやけど俺もアホや。お互い悶絶してどんでん返ししましょう。撮影が楽しみでしかない」とコメントしている。2026年公開予定。

コメント

吹越満(剣持役)

どちらかというとMの僕が思いきりMのおじさんを演る映画の撮影が始まります。
かなりタイトなスケジュールでかなりのシーンを撮るみたい。
これは大変ではありますが、Mの俳優にとって楽しみではあるわけです。

菅野恵(郁子役)

原作の艶かしさに怯みそうになりながらオーディションを受けたのですが、頂いたシナリオはその雰囲気ともまた違い、新たな「鍵」としておかしみと温もりのある作品になっていると感じました。いまおか監督のもと、どんな風にシーンが立ち上がっていくのか今からとてもワクワクしています。

小出恵介(木村役)

いまおか組再び! 木村役の小出恵介です。
前回とは違うしっとり、大人な世界観が台本から薫ります。
不思議なキャラクターばかりの中、果たして木村は何を担うのか……。現場でのいまおか節も併せて、楽しみにさせて頂く次第です!
吹越さんとは銀平町ぶり! 非常に、非常に楽しみにしております。
沢山振り回してもらおう!!

いまおかしんじ(脚本・監督)

妻を抱きたい。ただそれだけのために愚かなことを繰り返す。涙ぐましくみっともなくそれでも必死に生きようとする人たち。あんたらもアホやけど俺もアホや。お互い悶絶してどんでん返ししましょう。撮影が楽しみでしかない。

■公開情報

『鍵』
2026年公開予定
出演:吹越満、菅野恵、小出恵介
監督:いまおかしんじ
脚本:いまおかしんじ、松本稔
製作:レジェンド・ピクチャーズ
2026/日本/DCP/カラー/ステレオ
配給:ムービー・アクト・プロジェクト

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