公開記念舞台挨拶
日時:10月25日(土)
会場:TOHOシネマズ 新宿
登壇:北村匠海、林裕太、綾野剛、山下美月、永田琴監督
『愚か者の身分』公開記念舞台挨拶が10月25日(土)にTOHOシネマズ新宿で行われ、北村匠海、林裕太、綾野剛、山下美月、永田琴監督が登壇した。
前日の10月24日(金)に公開を迎えた本作。北村さんは「この映画で見た景色は、これまでの俳優人生の中でも初めての経験が多く、感謝にあふれた旅でした」と振り返り、「この作品を通じて、皆さんの人生が少しでも明るくなったり、笑顔になっていただけたら嬉しいです」と観客に向けてメッセージを送りました。
本作の舞台挨拶は、物語の舞台にもなった新宿・歌舞伎町のTOHOシネマズ新宿で開催。北村さんは「歌舞伎町でオールアップした時、周囲では街の人たちが飲みに出かけたり、酔ってお店から出てきたりする中で、スタッフのみんなに囲まれながら『お疲れ様です』と言葉を交わしたのを覚えています」と撮影を懐かしそうに振り返りました。
林裕太と北村匠海共演の林は、撮影の日々について「とても楽しかったです」と笑顔でコメント。「一緒に缶蹴りをしたのを思い出します。本気で歌舞伎町で缶蹴りをするとは思っていませんでした。そんな日々が映像として残るのは少し寂しいようで、でも嬉しい気持ちもあります」と語りました。さらに「匠海くん(北村さん)は強いんです。サッカーみたいに全部取られちゃう」と明かすと、北村は「僕、小学生の頃サッカーの右サイドバックだったので」と笑顔で応じ、会場を和ませました。綾野さんが「缶蹴りってどういうルールだっけ?」と尋ねると、北村は「無秩序です。本来は隠れてやるんです」と返し、笑いが起こりました。
北村匠海また、撮影を振り返り、山下は「私の演じる希沙良の最初の登場シーンは、歌舞伎町の大型ビジョン前で撮影しました。エキストラの皆さんとリハーサルを大久保公園で行ったのですが、独特の雰囲気がありました。早朝の歌舞伎町での撮影もあり、東京出身の私でもなかなか訪れない時間帯だったので、街の“リアル”を改めて感じました」とコメント。作品の舞台となった街の空気を実感しながら撮影に臨んだ様子を語りました。
北村さんや林さんとの撮影について、山下は「撮影があっという間に終わってしまって、まるで風のように過ぎ去っていった感じです」と笑顔でコメント。「北村さんと林さんは撮影の合間もとても仲が良くて、本当に兄弟のように見えました。楽屋でもソファに並んで座って一緒にゲームをしていて、役を超えた絆を感じて素敵だなと思いました」と撮影現場でのエピソードを明かしました。これに対して北村さんは「なついちゃってね」と笑顔で応じ、会場を和ませました。
一方、綾野さんとの共演について山下は「一瞬でしたね。待ち時間のほうが30倍くらい長かったです」と冗談交じりに話し、笑いを誘いました。
山下美月また、本作の“おすすめシーン”を聞かれた綾野は、サービスエリアで北村演じるタクヤと2人きりになる場面を挙げ、「このシーンは唯一“プラマイゼロ”の時間。何気ない時間を過ごしているだけなのに、外から見るとまるで逃避行のように見えるのが面白いんです」と説明。北村さんは「ほぼアドリブのような感覚で撮影していたので、完成した映像を見て『剛さん、こんなことしてたんだ』と驚きました」と振り返りました。
綾野剛一方で、山下は「マモルとタクヤがアジの煮付けを食べるシーン」を印象的な場面として挙げ、「痛みを抱えた時間が続く中で、2人が食卓を囲む姿に温かさを感じました。改めて“幸せとは何か”を考えさせられるシーンでした」と語りました。また、「北村さんは料理がとても上手だと聞いていて、実際に作る姿を見て本当に器用だなと思いました」と明かすと、北村は「魚をさばいたことがなかったので、撮影前に練習しました。今ではプライベートでも魚をさばくようになりました」と話しました。永田監督も「北村さんは本当に器用で、すぐにできてしまうので悔しいくらい。おにぎりを握るのも上手なんです」と称賛しました。
永田琴監督さらに山下は「この映画を観てアジの煮付けが食べたくなったので、大戸屋に行こうかな」と笑いを誘い、会場は和やかな雰囲気に包まれました。
トークの中で、林は印象的なエピソードとして“梶谷の汗”について触れました。林は「剛さんは芝居の中で自分の力で汗をかけるんです。しかも、汗の質まで変えられる」とコメント。それを聞いた綾野は少し照れくさそうに「恥ずかしい」と笑顔を見せ、林は「そこまで自分をコントロールできる俳優がいるんだと驚きました」と称賛しました。
続いて北村は「僕と剛さんの中では、この映画は“マモルの物語”、つまり林裕太くんの映画だと話していました」と語り、「本当に彼がマモル役でよかったと思います。山下さんをはじめ、このキャストの皆さんと一緒にこの作品を作れたことがとても嬉しいです。まさに“出会いに感謝する映画”でした」としみじみとした表情で振り返りました。
さらに「この映画を通して、たくさんの景色を見ることができました。より多くの方々に観ていただきたいです。特に、今を生きる若い世代の皆さんに、この作品が伝えようとしているメッセージを感じてもらえたら嬉しいです。何度も見返したくなるような、心に残る映画になればと思います」と力強くメッセージを送りました。
北村匠海
林 裕太 山下美月 矢本悠馬 木南晴夏
綾野 剛
プロデューサー:森井 輝 監督:永田 琴 脚本:向井康介
原作:西尾 潤「愚か者の身分」(徳間文庫) 主題歌:tuki.「人生讃歌」
製作:映画「愚か者の身分」製作委員会 製作幹事:THE SEVEN
配給:THE SEVEN ショウゲート
©️2025映画「愚か者の身分」製作委員会
公式サイト:orokamono-movie.jp




















