「第三回東京インディペンデント映画祭」の受賞作品が決定した。
「次世代の映画監督を育成する」をモットーに、新たなムーブメントを呼び起こす夢のある映画祭として、2022年に誕生した同映画祭。審査員長には映画監督の藤井道人を迎え、映画業界の審査員チームが受賞作品を選定し実施された。
受賞作品やスカラシップ作品は、「ABEMA」配信に加え、国内外での上映企画を通じて届けられ、「第二回東京インディペンデント映画祭」グランプリの『東京逃避行』は長編化も発表された。
そして今年は、「アートによるまちづくり」を新たなテーマに掲げて開催。公募によるコンペティション部門では、前回に引き続き短編作品に焦点を当て、「スカラシップの贈呈」や「撮影機材調達支援」を行い、国内屈指の映画コンペティションへの成長を目指して積極的に取り組んでいる。
グランプリ作品は、激動する時代の中で弾き落とされた日系ブラジル人親子が、互いに衝突し合いながらも仕事と人生を模索する旅に出て、そこで暮らす様々な人々に触れ合い、自身のアイデンティティに向き合い、新たな生き方を模索する物語『NOVA』に決定。

監督を務めた寺田悠真は、日本映画大学在学中に監督した日韓合同製作短編映画『腰抜け』が数多くの映画祭に入選し、助監督として『半世界』『シン・仮面ライダー』などに参加している。
また、準グランプリ作品は『つぐない』(宮部一通監督)、審査員特別賞作品は『BARA』(chavo監督)、入選作品として『エッセル坂を越えて』(西端実歩監督)と『軽トラック娘』(高平桃見監督)が選出された。

今回の特別審査員は、吉岡里帆が務め、11月1日(土)の授賞式に登壇予定。グランプリ作品受賞監督には、総額1,500万円規模のスカラシップ支援のもと、藤井監督プロデュースによるオリジナル作品の製作権が授与される。
なお、2023年12月以降に青少年健全育成条例に基づき、警視庁によってトー横が封鎖され、集っていた少年少女たちが居場所を求めてもがき、さまよう姿を描く『東京逃避行』の最速試写会も映画祭で実施。試写会への事前参加予約は、本日より受付開始される。

「第三回東京インディペンデント映画祭授賞式」は11月1日(土)ワテラスコモンにて開催。
『東京逃避行』は2026年初春、全国にて公開予定。