■日時:10月7日(火) 20:10~20:30 ※上映なし、マスコミのみ
19:30 マスコミ受付開始
■会場:西武渋谷店モヴィーダ館・特設会場 6階
(東京都渋谷区宇田川町19)
■出席者(敬称略・予定):
北田祥一郎(冴島大河役)、小西遼生(冴島鋼牙役)、藤田玲(涼邑零役)、肘井ミカ(御月(冴島)カオル役)、雨宮慶太(原作)
2025年に生誕20周年を迎える『牙狼<GARO>』シリーズ。10月17日(金)より、最新作となる劇場版『牙狼<GARO> TAIGA』が公開されます。
このたび、10月7日(火)に西武渋谷店モヴィーダ館・特設会場 6階にて開催された、初回『牙狼<GARO>』放送20年記念日マスコミ向け記者会見の公式レポートが到着!
北田祥一郎さん(冴島大河役)、小西遼生さん(冴島鋼牙役)、藤田玲さん(涼邑零役)、肘井ミカさん(御月(冴島)カオル役)、雨宮慶太監督(原作)が登壇し、『牙狼<GARO>』シリーズの面白さや魅力を語り尽くしました。
「牙狼<GARO>」シリーズが放送を開始してから今年で20年。あらためてその月日を振り返った小西は「20年という年月も、たってしまえばあっという間ですけど、最初から思い返したら、かなりいろいろなことをやって挑戦してきた作品なので。それがちゃんと皆さまに届いて、受け継がれていって、いろいろな作品に広がっていることを、僕自身すごく実感しています。これから劇場版『牙狼<GARO> TAIGA』もはじまりますし、道外流牙シリーズもはじまるということで。まだまだ可能性がある作品なんだなと、喜びもいっぱいです」と感慨深い様子。
続く藤田も「あの時生まれた子どもが二十歳になってるってことですからね」と20年の重みをかみ締めている様子で、「最近、共演する若い役者さんから『小さい時から観てました』と言われることもかなりあって。それはすごい誇りですし、やってきて良かった」と笑顔。シリーズが20年愛されてきたということに「もちろん監督が全力で自分のつくりたいものをつくり続けた結果であり、そこに僕らは最初から出させていただいて。ものすごく愛のある20年間だったなと思います」と振り返った。
さらに肘井は自分の人生と重ね合わせる部分もあったようで、「20年と聞くとあっという間ですが、その間にわたしが演じたカオルという女性も人生のいろいろなステージを経てきました。それと一緒に自分のステージもどんどん変わっていきました」とコメント。「この「牙狼<GARO>」シリーズが続いてきた裏には、スタッフさんたちのたくさんの努力と思いが詰まっているのと同時に、応援してくださった方々のおかげなので。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」とファンへの感謝の思いを述べた。
そして雨宮監督は「僕は常々、「牙狼<GARO>」はみんなでつくるものだと言ってきたんです」と切り出すと、「1作目からやってきたチームと、新作のチームとでは顔ぶれが変わっているんですが、作品に取り組む魂や、思いは変わりません。そして“「牙狼<GARO>」はみんなでつくるもの”と言っている中には、20年前から応援してくださってる皆さんのことも思い浮かべながらつくっているので。「牙狼<GARO>」が好きな方、いいと言ってくださる方々がいたからここまで来ることができました」と力強く語った。
そんな先輩たちの熱い言葉を聞いた北田は「この20周年という節目の年に、僕が(新作に)主演させていただくことになったわけですが、それはこうして先輩方がつくってきてくださったものがあるから。「牙狼<GARO>」に関わるスタッフの皆さま、出演者の皆さまには本当に感謝の気持ちでいっぱいです」とあらためてシリーズを受け継ぐことへの重みをかみ締めているようだった。
そしてあらためて冴島鋼牙というキャラクターについて、「この作品は役者自身も、半分本人と言えるくらい、成長譚(たん)として描かれている」と語る小西は、シリーズを通じて成長を感じたという。「20年前なので、今観たらまだまだ青い部分もあって、すごく恥ずかしいんですけど、でも勝手に感動しちゃうんです。作品を見返してもまだまだ学ぶこともあったりして。僕の中で永遠に人生のバイブルになっている作品です」と語ると、藤田も肘井も深くうなずいた。
そんな中、小西が「女性の「牙狼<GARO>」ファンの方が、かなりの確率で言うのが、「牙狼<GARO>」がものすごいラブストーリーだということ。それは多分、カオルと鋼牙の関係性も大きいと思います」と語ると、肘井も「そうですね」とその意見に同意する。それを聞いた雨宮監督も「やはりラブストーリーにならないと『牙狼<GARO>』の系譜が途絶えてしまうんで。自然と男女が惹かれあって、ひとつになるという構造は外せないんだよね」と明かした。
さらに「牙狼<GARO>」シリーズが持つ哲学について、雨宮監督は「変わらないこと」と語る。「牙狼のデザインも、20年前からほぼ変わっていませんし、役者さんも変わっていない。もちろん大河の若い頃を北田くんが演じるというのはあるんですが、冴島鋼牙は冴島鋼牙だし、涼邑零は涼邑零で変わらないから。カオルは名字は変わりましたけども(キャラクターは)変わらないんです。これは若さ至上主義ではないということ」。
その思いについて雨宮監督はこう語る。「僕はその年代の、その時の役者さんの一番いいところ、一番きれいなところ、一番かっこいいところを撮っている。もちろん演者さんだけでなく僕らも年を重ねているが、年を重ねたところで出てくる魅力、その年代にしか出せない雰囲気があるので。そこを撮っていくのが一番面白い」。そしてその言葉に肘井も「こんなにもみんなが元気で、現役でやってるのはすごいことですよね」としみじみ語った。
間もなく公開される劇場版『牙狼<GARO> TAIGA』をひとあし先に観たという小西は「画面に宿っていたのは、完全に僕たちが背中を見ていた、『強くなれ』という言葉を託してくれた大河だった。しかも僕らが観たかった、鋼牙が生まれる前の、若かりし頃の大河の姿を見ることができて。めちゃくちゃ感動しました」と興奮気味にコメント。「そのたたずまいや画面に僕は、(テレビシリーズで大河を演じた)渡辺裕之さんを感じることができて。渡辺さんの持つチャーミングなところだったりとか、そういうものを監督が愛情を込めて撮っているのがすぐに分かったので。それを完璧に演じた北田くんに早く会いたいと思っていました。映像の中の大河は、まさしく大河でした。カッコ良かったです」と賛辞を送った。
さらに藤田が「変な言い方ですけど、監督が撮ってた『牙狼<GARO>』ってこうだったよな、と思ったというか。ここに来てまた久々に初期の『牙狼<GARO>』に戻ってきてくれるんだなと。だから多分、シリーズが初めての方でも観ることができる映画だなと思いました」と語ると、肘井も「終わった後、席を立てなくなってしまいました。そのあふれんばかりの思いに、もう圧倒されてしまって。それが『牙狼<GARO>』の20周年の作品なんだということにめちゃくちゃ感動してしまって。北田くんが大河を演じてくださって、感謝しかないです」とそのコメントに熱をこめると、北田もグッときた様子で「皆さんのあふれる愛に泣きそうになっちゃいましたね」と語ると、「大河をやらせてもらった時に、今の自分とすごく重なって。強くならなきゃと思いました」とあらためて思いを強くしている様子だった。
そんなキャスト陣が並ぶ姿を見た雨宮監督は「すごくうれしいし、ホッとした」としみじみ。「この映画の試写会は、小西、肘井たちにも来てもらった。それはなぜかというと、もともとこの作品は渡辺裕之さんの追悼作品というリクエストではあったんですけど、僕は追悼作品という形では撮りたくなかったから。やはり一緒に『牙狼<GARO>』をつくってきた人なので。どちらかというとナベさんと一緒に撮っているような気持ちで。ナベさんと一緒に大河をつくったらこうなるんだろうなという思いがあった。だからみんなにもそれを共有してもらいたかったし、本当はその時に北田くんも呼べば良かったんだけど、その時は呼べなかったので。今日、この並びを見ることができて。すごくホッとしています」と語った。
