完成披露試写会
日付:10月3日(金)
場所:新宿ピカデリー
登壇:市原隼人、武田玲奈、田澤泰粋、栄信、いとうまい子、六平直政、小堺一機、綾部真弥監督
市原隼人主演 映画『おいしい給食 炎の修学旅行』が10月24日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開いたします。
この度、映画『おいしい給食 炎の修学旅行』完成披露試写会が10月3日(金)都内劇場で開催され、主演の市原隼人をはじめ、武田玲奈、田澤泰粋、栄信、いとうまい子、六平直政、小堺一機、綾部真弥監督が上映後の舞台挨拶に登壇し、会場は大きな盛り上がりを見せた。
俳優の市原が、主演映画『おいしい給食』シリーズの最新作となる劇場版第4弾の舞台挨拶に登壇しました。冒頭では台本を手に一人で登場し、主人公・甘利田先生になりきって劇中のセリフを朗読。おなじみの「私は給食が好きだ」という印象的な一言から始まり、メロンパンやせんべい汁を味わうシーンを身振り手振りや表情を交えて再現し、会場を大いに盛り上げました。
市原は「この日を本当に楽しみにしていて、どんな気持ちでこの日を迎えればいいのか分からないほどです」と率直な思いを語りました。
2019年にスタートした『おいしい給食』シリーズが、6年にわたって続いていることについて、市原は「最初は小さな規模で始まった作品でしたが、ここまで続けてこられたのは、応援してくださる皆さまのおかげです。本当に感謝しています」と、これまでの歩みを振り返りながら、支えてくれたファンへの感謝の気持ちを語りました。
市原は「青森でわんこそばをいただくことになるとは思っていませんでした」と驚きを交えながら、「給食のために学校に通っている先生が、給食以外の食にも振り回される展開がとても楽しく、夢のような時間でした」と、撮影の充実ぶりを笑顔で振り返りました。
また、市原は今後、全国80か所で舞台挨拶を実施する予定であることも明かし、その理由については「気持ちです。お声がけいただければ、時間の許す限りどこへでも伺いたい」と、真摯な思いを述べました。
さらに、市原は「私たちは“ビジネスと夢が交差する世界”の中で作品をつくっています。ビジネスの力なくして作品は生まれませんが、その中でも『夢を掴みたい』という強い想いで、この作品を形にしました。『おいしい給食』は、まさに私にとっての夢です」と、作品に込めた熱意語る場面もありました。
映画『おいしい給食』の舞台挨拶では、久しぶりの出演となった武田玲奈さんが登壇。「ただいま戻りました」とあいさつすると、客席からは「おかえり!」という温かい声が飛び交いました。
武田は「またカムバックできて本当に嬉しく、前向きな気持ちで撮影に臨みました」とコメント。さらに、「甘利田先生が想像以上にパワーアップしていて、『こんなことになってるんだ!』と驚きました。久々に近くでその姿を見ることができ、とても楽しく、元気をもらいました」と、笑顔で撮影時の様子を振り返りました。
市原も、御園先生役の武田との再共演を喜び、「シリーズを続けてきたからこそ味わえる喜びを感じました。まさか『season1』のヒロインが戻ってきてくれるとは夢にも思っていませんでした」と感慨深げに語りました。
また、映画の中では、6年前の『season1』の映像も使用されており、市原さんは「本当に懐かしかったです。当時は先のことなんて何も考えていませんでした」と振り返ります。「若い頃の武田玲奈さんの姿を見て、いろいろな思い出がよみがえってきました」としみじみと話しました。
田澤は「綾部監督から『撮影期間の1か月を意味のあるものにしてほしい』という言葉をいただきました。粒来ケンが甘利田先生に思いを伝えるシーンでは悩みも多く難しさを感じましたが、周囲の皆さんの支えもあって、自分なりの演技ができたと思います」と語りました。
また、甘利田先生と粒来による卓球のシーンについて、市原は「卓球は未経験だったため、東京でプロの方から指導を受けました。その後も泰粋くんの学校近くの卓球場まで通い、長い日には6時間ほど練習を重ねました」と語り、わずかなシーンにも真摯に取り組んだ姿勢に、会場からは驚きと感嘆の声が上がりました。
映画『おいしい給食』の舞台挨拶では、出演者それぞれが撮影中の思い出や作品への思いを語りました。
栄信は、今作で初めて甘利田先生の食事シーンに隣で登場したことに触れ、「これまでドラマシリーズや映画を通しても、給食シーンに関わることがなかったので、今回やっと作品の“根幹”に触れられたような気がして、本当に嬉しかったです」と、満面の笑みで語りました。
いとうまい子は、劇中で修学旅行に同行せず学校で“留守番”をしていたという設定について、「どこにも行かせてもらえなくて、皆さんと同じ気持ちで本編を観て『わあ、楽しそう!』と思っていました」と、少し寂しそうに振り返りました。
一方で、「今回はとても心に残るセリフがありました」とも語り、「ちょっとつらいことがあって自信を失っていた時に、『自信とは自分を信じること』というセリフを読んで、思わず泣いてしまいました。あらためて“信じること”の大切さを感じられて、本当に良い作品に出会えたと思いました」と、作品から受け取った前向きなメッセージを明かしました。
また、六平は、共演者たちの演技力を高く評価。「みんな本当に演技が上手いんです。シュールなシーンでも、シリアスな場面でも、それぞれがしっかり表現していて、いつも『上手いなあ』と感心しながら見ていました。日本で一番うまい役者が集まったんじゃないかと思うほど、飽きない現場でした」と、共演者たちに惜しみない賛辞を送りました。
小堺も、いとうさん同様に“修学旅行には行けなかった”側として登壇。「マネージャーから『またお話があります』と聞いて、『今度こそ修学旅行か』と期待したんですが、今回も行けなくて…。校長先生は行かないものなんですね。行けると思っていたんですが」と、どこか残念そうに語り、会場の笑いを誘いました。
舞台挨拶では、共演者から主演・市原の称賛の声も寄せられました。あるキャストは「撮影は寒い時期でしたが、不思議と寒さを感じることがありませんでした。それは、市原さんの熱量が現場を温めてくれていたからだと思います」と話し、「“芝居は相手を見ることでできる”と教わったことがあるのですが、甘利田先生の表情を見ていると、セリフが自然と感情に変わっていくような感覚になりました。まるで人生の先生に出会ったようでした」と、市原さんの演技に深く感動した様子を語りました。
さらに、「控室でもずっと台本を読み込んでいるのに、誰かに話しかけられるときちんと対応するんです。まさに“サラウンド座長”。こうした存在は、最近ではなかなか出会えないと思います」と、全幅の敬意を込めて市原を称えていました。
綾部監督は、今回の映画が初めてドラマの続編ではなく、独立した劇場版作品として制作されたことについて、「今回は修学旅行という設定で、学校の外に出るという新たな展開がありました。甘利田先生の“外食”をいかに面白く描くかが大きなテーマでした」と語りました。
また、「私自身も若いころに1か月ほど東北を旅した経験があり、青森・岩手・函館というルートでロードムービーを撮るのが夢でした。まさか『おいしい給食』のメンバーと一緒にその夢を実現できるとは、本当にうれしく思います」と、作品への思い入れを明かしました。
舞台挨拶の終盤には、MCから早くも次回作への期待の声が上がり、観客からも「待ってます!」という声援とともに大きな拍手が起こりました。これに対し綾部監督は、「大きなことは言えませんが、私たちは常に一作一作に全力で向き合ってきました。この作品が皆さまに届き、もしまたご期待いただけるなら…次は南のほうへ行けるかもしれませんね」と、次回作への希望もにじませながら感謝の言葉を述べ、会場はあたたかい空気に包まれました。
また、劇中でも修学旅行が描かれる本作にちなみ、現役高校生の田澤は「来月、ちょうど九州へ修学旅行に行く予定です」と明かし、「食事が楽しみです」と笑顔を見せました。
他の出演者たちも自身の修学旅行の思い出を語る中、市原は「寝るのがもったいなくて『朝まで起きていよう』なんて言っていたら、気がつけば本当に朝になっていたりして(笑)。修学旅行は、道端すらテーマパークのように感じるほど楽しかった記憶があります」と当時を懐かしみながら語りました。
さらに市原は田澤に向けて、「友達と一緒にいるだけで幸せを感じられるのが修学旅行。『あのときに戻りたいな』と思えるような、かけがえのない時間になるはずなので、ぜひ全力で楽しんでください」と、温かいエールを送りました。
舞台挨拶の締めくくりに、綾部真弥監督は本作に込めた思いを語りました。
綾部監督は、これまでも撮影を終えた際、生徒役のキャストたちに必ず伝えているという言葉を紹介しました。それは、自身が映像の世界に入った当初、師匠から教わった言葉だといいます。
「『こういうつもりで演奏した』『こういう気持ちで演じた』『こういう想いで撮った』――そういった気持ちは、作品に必ずしもそのまま映るとは限らない。映画というものは、そんなに簡単なものではない。けれど、“汗”は映る」との言葉を引用しながら、「どんなときも全力を尽くし、真摯にスクリーンに向き合う。それが私たちのモットーでした」と振り返りました。
さらに、「数え切れないほどのスタッフの努力と熱意が積み重なって、この作品が完成しました。不器用かもしれませんが、一つひとつに誠実に向き合いながら、一人でも多くの方に届くよう願って取り組んできました。今後とも皆さまのお力添えをいただければ幸いです」と、感謝の思いを込めて呼びかけました。
続いて、主演の市原も本作に込めた想いを語りました。
市原は「『おいしい給食』で描きたいテーマは、最初の『season1』から変わっていません」と前置きしながら、「甘利田先生は、いろいろなことに振り回されながらも、常に『好きなものは好き』と胸を張り、時には自らの負けを認める潔さを持つ人物。そんな彼の姿を見て、皆さんの中に活力が生まれたら嬉しいです」と語りました。
「物語は1984年の昭和から始まり、今回の映画では1991年の平成初期へと進みます。そこには、今の私たちが忘れかけている“古き良き日本人の心”がたくさん詰まっていると思います。作品全体に、たっぷりと“愛”が込められています。それを感じ取っていただけたら、私たちにとってこれ以上の喜びはありません」と、丁寧に言葉を重ねました。
さらに、市原が印象的なセリフとして挙げたのが、「御園先生はこんなもんですか?」という劇中の一言。「このセリフがすごく好きなんです。自分に問いかけるような言葉で、私自身、これからもずっと心に留めていたいと思っています。“いや、こんなもんじゃない。笑わせんじゃねぇ!”――人は誰しも、自分でも気づいていない魅力を持っていると思います。この作品が、その魅力と出会うきっかけになることを願っています」と、まっすぐな思いを客席に届けました。
市原隼人
武田玲奈 田澤泰粋 栄信 田中佐季
片桐仁 いとうまい子 赤座美代子 六平直政 高畑淳子 小堺一機
監督:綾部真弥 製作総指揮:吉田尚剛 企画・脚本:永森裕二 プロデューサー:岩淵 規
撮影:小島悠介(JSC) 照明:西野龍太郎(JSL) 録音:井家眞紀夫 美術:伊藤悟 小道具:千葉彩加 衣裳:小磯和代 ヘアメイク:近藤美香 フードスタイリスト:松井あゆこ 助監督:湯本信一 制作担当:田山雅也
音楽:沢田ヒロユキ・ペイズリィ8(ロゴ有り) 編集:岩切裕一 グレーディング:河野文香 整音:田中俊 効果:佐藤祥子 ポスプロ・マネージャー:豊里泰宏
主題歌:「君の花~4th session~」(AMG MUSIC) 制作プロダクション:メディアンド
企画・配給:AMG
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