映画

劇場アニメ『ひゃくえむ。』 公開御礼舞台挨拶 

公開御礼舞台挨拶
日時:2025年9月30日(火)
会場:TOHO シネマズ日比谷
登壇:松坂桃李、染谷将太、岩井澤健治監督

舞台には主演キャストの松坂桃李、染谷将太、そして岩井澤健治監督が登壇。上映後のファンへ感謝の言葉を伝える場として、作品の裏話や制作秘話、キャスト・監督の思いなどが語られました。

松坂は、生まれつき足の速い“才能型”のトガシ役を、染谷はトガシとの出会いをきっかけに100メートル走に打ち込む“努力型”の小宮役をそれぞれ演じ、二人で主演を務めました。本作は10月12日に北米公開を控えており、世界から注目が集まっています。今回の舞台あいさつは初上映後に行われ、ネタバレも解禁となりました。

松坂は「陸上経験のない知人からも『面白かった』という熱のこもった感想をいただきました。普段あまり連絡をくれない方からも感想が届いて、とても嬉しかったです」と笑顔を見せました。

トガシ役の松坂桃李

染谷は「先日劇場に足を運んだ際、観終わったばかりのお客様が『面白かった』と口にされていて、思わず鳥肌が立ちました」と振り返り、実際の観客の声に触れられた喜びを語りました。また、家族とともに映画館を訪れたことも明かし、「感想を積極的に言葉にしてくださる方が多くて、本当に嬉しかったです」としみじみと語りました。

MCから「反響を聞きたくて席で最後まで待つことはありますか?」と問われると、染谷は「通行の妨げにならないようにしています」と答え、会場は和やかな笑いに包まれました。

小宮役の染谷将太

作中に登場する雨のシーンについては、総作画枚数が9,800枚に及ぶことがMCから紹介されました。岩井澤監督は「実際にはもう少し多いのですが、途中で数えるのをやめてしまいました」と明かし、会場からは驚きの声が上がりました。松坂も「雨のシーンだけで1年ですよ?まさに狂気です」と感想を口にし、監督が「時間をかけた分、納得のいく映像になった」と語ると、大きな拍手が送られました。

岩井澤監督

松坂と染谷が演じるキャラクターのユニフォームの色にちなみ、赤と青の札を使った二択形式の質問コーナーが行われました。お題は「自分は持久力タイプか瞬発力タイプか」という問いに対し、松坂は「悩んでばかりなので」と「持久力タイプ」を選択。一方、染谷は「瞬発力タイプ」として「やってみないとわからない。勢いで走り出して、転ぶこともある」と自身のスタイルを語りました。岩井澤監督も「持久力タイプ」と答え、「持久力がなければアニメ制作は続けられない」と笑顔を見せました。

お題は「勝負日の前日の過ごし方は、普段通りか、しっかり備えるか」。

松坂は「しっかり備える」を選び、「本当は普段通り過ごしたいけれど、心配性でつい準備を重ねてしまう」とコメント。クランクイン前日には何度も台本を読み返し、その結果「寝不足で初日を迎えることが多い」と明かしました。また、自身の様子を「遠足前日に眠れない小学生の逆のパターン。楽しみで眠れないのではなく、『初日だ、大丈夫かな』と不安で眠れなくなる」とユーモラスに表現しました。

一方、染谷は「普段通り」を選択。実際には同じく心配で眠れなくなることもあるそうですが、「だからこそ、できるだけ普段通り過ごそうとしている。言い方を変えれば現実逃避かもしれない」と笑顔を交えて語りました。

さらに、「自分は持久力タイプか瞬発力タイプか」という問いに対し、松坂さんは「悩んでばかりなので」と「持久力タイプ」を選択。一方、染谷は「瞬発力タイプ」として「やってみないとわからない。勢いで走り出して、転ぶこともある」と自身のスタイルを語りました。岩井澤監督も「持久力タイプ」と答え、「持久力がなければアニメ制作は続けられない」と笑顔を見せました。

続いての質問は「燃えるのはライバルとの勝負か、それとも自分との勝負か」というもの。3人とも「自分との勝負」を選びました。松坂は「やろうとしていることを妨げるのは結局自分自身。どれだけ自分に打ち勝てるかが大事で、敵は大体自分だと思います」と語り、岩井澤監督も「自分次第で結果は変わる」とコメント。染谷も「自分に打ち勝たなければ前に進めないし、勝てないとカメラの前に立つこともできないという気持ちです」と思いを述べました。

最後の質問は「必要なのはライバルか、ロールモデルか」。3人全員が「ロールモデル」を選択しました。岩井澤監督は「素晴らしい先輩方や大監督の影響を強く受けてきたので、常にそこに追いつこうという気持ちで作品を作っています」と話しました。松坂は「先輩とご一緒するだけで刺激をもらえますし、自分では気づけなかった新しい扉を開くきっかけにもなる」と述べ、染谷も「現場でお会いする方々や作品すべてがロールモデル。多くの影響を受けながらやってきています」と振り返り、いずれも謙虚な姿勢を示しました。

©魚豊・講談社/「ひゃくえむ。」製作委員会

作品情報
『ひゃくえむ。』
9月19日(金)全国公開
キャスト:松坂桃李、染谷将太、内山昂輝、津田健次郎
原作:魚豊『ひゃくえむ。』(講談社『マガジンポケット』所載)
監督:岩井澤健治
脚本:むとうやすゆき
キャラクターデザイン・総作画監督:小嶋慶祐
美術監督:山口渓観薫
音楽:堤博明
プロデューサー:寺田悠輔、片山悠樹、武次茜
アニメーション制作:ロックンロール・マウンテン
製作:『ひゃくえむ。』製作委員会
配給:ポニーキャニオン/アスミック・エース
©魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会
公式サイト:https://hyakuemu-anime.com
公式X(旧Twitter):https://x.com/hyakuemu_anime

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