映画

『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』初日舞台挨拶

初日舞台挨拶
日程:9月26日(金)
会場:TOHOシネマズ新宿
登壇:池松壮亮、麻生久美子、永瀬正敏、オダギリジョー監督

本作は、2021年にNHKで放送されたオダギリ氏が脚本・演出・編集を手掛けたオリジナルドラマ『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』を劇場用に再編集した作品である。物語は、狭間県警鑑識課警察犬係のハンドラー・青葉一平(池松)と、彼にだけ酒やタバコ、女性好きといった欲望にあふれた中年男性の姿に見える警察犬オリバー(オダギリ)が、数々の難事件に挑む姿を描いている。

企画から完成までに3~4年を要し、ようやく公開初日を迎えたオダギリ監督は「皆さんに届けられることを嬉しく思います」と語り、制作に関わった多くのスタッフへの感謝を述べた。さらに「現在は映画館に足を運ぶ機会が減っていると聞きますが、劇場でしか味わえない体験があります。この作品も、大きなスクリーンや音響でこそ楽しんでいただける仕上がりになっています」と、映画館での鑑賞を勧めた。

また、親子試写会で子どもたちが自由に笑いながら作品を楽しむ姿を目にし、「分かりにくいと評されることもある作品ですが、子どもたちは気兼ねなく楽しんでくれていました。映画館では周囲を気にして笑いを控えることもありますが、この作品は気軽に、声をあげながら楽しんでもらえたら」と思いを述べた。

本作には、8年ぶりに映画出演となる深津絵里も参加している。深津は、犬の気持ちを理解できる優秀なハンドラーを演じており、オダギリ監督はその存在感について「本当に素晴らしい。深津さんが涙を浮かべながら歌う場面では、スタッフも感動をこらえながら撮影していた。本物の芸術を目の当たりにしているようだった」と称賛した。

オダギリ監督は撮影現場で「深津さんはゴディバ、麻生さんは10円チョコ」と例え話をしていたことを紹介。これに対して麻生は「ひどいですよね」と苦笑しつつも、「安いチョコも食べたくなるものですし、私も好きなので傷ついていません」と明るく応じ、会場を和ませた。オダギリ監督も「安いチョコもいいよね」と笑顔を見せた。

また、麻生は「美しくて、本当にご一緒できてうれしかった」と深津絵里との共演を振り返り、感謝の気持ちを述べた。そのうえで「その話を伝えに行ったら、チョコの例え話になってしまって」とユーモアを交えて明かした。

池松は「ドラマシリーズから始まり、2021年の放送以来長い時間を共に歩んできた作品を、映画という形で皆さんに届けられたことを嬉しく思います」と振り返り、作品への思いを語り、オダギリの取り組みに触れ、「責任感と強いこだわりを持って作品を生み出していく姿を間近で見てきました。他の作品と比較できない独自の世界観を築き上げてくださったことに感謝しています」と心境を述べた。

また、永瀬も「オリジナリティあふれる存在であり、監督としても新しい扉を開いてくれました。今後もぜひ監督を続けてほしいと思います」とコメントし、オダギリの創作姿勢を評価した。

さらに撮影中のエピソードとして「歌舞伎のしぐさをまねしたときに、手が深津さんの顔に当たってしまい申し訳なかった」と語ったが、これに対し池松壮亮が「深津さんご自身がそうおっしゃっていました。麻生さんは悪くない」とフォローを入れる一幕もあった。

『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』脚本・監督・編集・出演:オダギリジョー
出演:
池松壮亮、麻生久美子、本田翼、岡山天音、黒木華、鈴木慶一
永瀬正敏、佐藤浩市、嶋田久作、宇野祥平、香椎由宇
吉岡里帆、鹿賀丈史、森川葵、髙嶋政宏、菊地姫奈、平井まさあき(男性ブランコ)
深津絵里
制作プロダクション:MMJ
公開表記:2025年9月26日(金)全国公開
配給:エイベックス・フィルムレーベルズ
© 2025「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」製作委員会

error: Content is protected !!