『ミッドサマー』『関心領域』などで知られるスタジオA24の最新作『愛はステロイド』(原題:LOVE LIES BLEEDING)が、8月29日(金)より全国公開される。このたび、エド・ハリス演じる“サイコな父”の姿を収めた日本版特別映像が解禁された。
公開された映像では、ハリスが演じる父親が銃を乱射し、怒声をあげ、器物を破壊し、さらには飼っているカブトムシを食べてしまうという常軌を逸した姿が描かれている。本人もインタビューで「これは普通の映画ではない」と語るほどの狂気ぶりだ。共演者のデイヴ・フランコは「町を仕切る支配者であり、恐怖と尊敬の対象」と評し、娘役のクリステン・スチュワートは「銃を口に突きつけるシーンが印象的だった」と撮影を振り返っている。

さらに、映像の中で印象的な長髪スタイルはハリス自身のアイデアによるもの。監督ローズ・グラスはその姿を「セクシーさと『アダムス・ファミリー』のカズン・イットの中間」と表現したという。偶然にもスチュワートの実父と同じ髪型だったことも明かされ、役柄に奇妙なリアリティを与えている。
本作は1989年を舞台に、ジムで働くルー(クリステン・スチュワート)が、ボディビルダーのジャッキー(ケイティ・オブライアン)と出会い恋に落ちるところから始まる。しかし、裏社会を牛耳る父(エド・ハリス)の存在によって、ふたりの愛は暴力と犯罪に巻き込まれていく。
監督は『セイント・モード/狂信』で注目を集めた新鋭ローズ・グラス。Rotten Tomatoesで94%フレッシュ、世界各国の映画賞で44ノミネートを果たし、第74回ベルリン国際映画祭にも出品された話題作である。

監督・脚本:ローズ・グラス(『セイント・モード/狂信』)
共同脚本:ヴェロニカ・トフィウスカキャスト
出演:クリステン・スチュワート(『スペンサーダイアナの決意』)、ケイティ・オブライアン(『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』)、エド・ハリス(『トップガンマーヴェリック』)、ジェナ・マローン(『メッセンジャー』)
配給:ハピネットファントム・スタジオ