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音楽ドキュメンタリー『ミシェル・ルグラン 世界を変えた映画音楽家』

音楽ドキュメンタリー『Once upon a time Michel Legrand(英題)』が、『ミシェル・ルグラン 世界を変えた映画音楽家』の邦題で9月19日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて劇場公開されることが決定した。

2019年1月26日に逝去した作曲家ミシェル・ルグラン。75年に及ぶ音楽人生の中で、ジャック・ドゥミ監督とのコンビで名作を生み出し、『シェルブールの雨傘』、『ロシュフォールの恋人たち』などの音楽を手がけた。3度のアカデミー賞に輝き、これまで手がけた映画は200作以上。マイルス・デイヴィス、シャルル・アズナヴール、バーブラ・ストライサンドらと共演を重ね、今世紀最も評価された音楽家のひとりだ。

本作は、ルグランのこれまでの軌跡を辿りながら、2018年12月にフィルハーモニー・ド・パリで行われた“人生最後の公演”に臨む姿に迫る音楽ドキュメンタリー。ルグランの晩年の姿に密着するとともに、スティングをはじめ、ナナ・ムスクーリ、クロード・ルルーシュ、ノーマン・ジュイソンなど、45名以上の音楽家や映画監督、ルグランの家族たちのインタビューを交え、練習において自他共に一切の妥協を許さない厳格な姿勢、数々の栄光の裏に隠された挫折と苦悩など、ルグランの素顔を余すことなく映し出す。

さらに、ジャック・ドゥミの『シェルブールの雨傘』、『ロシュフォールの恋人たち』、ジャン=リュック・ゴダールの『女と男のいる舗道』、アニエス・ヴァルダの『5時から7時までのクレオ』、ノーマン・ジュイソンの『華麗なる賭け』、クロード・ルルーシュの『レ・ミゼラブル』、バーブラ・ストライサンドの『愛のイエントル』など、ルグランが携わった30作以上の名場面が登場。16mmカメラで撮影された若き日のルグランの秘蔵映像や音声録音など個人的アーカイブも。ルグランは、1979年に公開された日本映画『ベルサイユのばら』や『火の鳥』のメインテーマも手がけ、死の直前まで日本でのブルーノート公演に情熱を燃やすなど、長年にわたる親日家としても知られている。

あわせて公開された日本版ポスターは、『シェルブールの雨傘』をモチーフとし、作品をイメージしたピンクと青の配色。中央には、若き日のルグランが収められた傘のシルエットが。その下には、ピアノの前に座る晩年のルグランが配置されている。

また、若き日と晩年、それぞれのルグランが同じポージングで指揮をする姿を切り取った場面写真も公開された。

■公開情報

『ミシェル・ルグラン 世界を変えた映画音楽家』
9月19日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
出演:ミシェル・ルグラン、アニエス・ヴァルダ、ジャック・ドゥミ、カトリーヌ・ドヌーヴ、バンジャマン・ルグラン、クロード・ルルーシュ、バーブラ・ストライサンド、クインシー・ジョーンズ、ナナ・ムスクーリ
監督・脚本:デヴィッド・ヘルツォーク・デシテス
脚本:ウィリー・デュハフオーグ
製作:マルティーヌ・ド・クレルモン・トネール、ティエリー・ド・クレルモン・トネール、デヴィッド・ヘルツォーク・デシテス
配給:アンプラグド
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
2024年/109分/フランス/原題:Il était une fois Michel Legrand/カラー/5.1ch/1.85:1/日本語字幕:大塚美左恵
©-MACT PRODUCTIONS-LE SOUS-MARIN PRODUCTIONS-INA-PANTHEON FILM-2024
公式サイト:unpfilm.com/legrand