本作はロバート・エガース監督が幼少期に夢中になった1922年に作られたF・W・ムルナウ監督のサイレント映画『吸血鬼ノスフェラトゥ』に独自の視点を入れ創り上げた渾身の新作映画。不動産業者トーマスが仕事でトランシルヴァニアの伯爵オルロックを訪ねる。その不在中、新妻エレンは得体のしれない「彼」の幻覚に悩まされ、恐怖に囚われていく――。じわじわと忍び寄る不安と美が交錯する、極上のゴシック・ロマンスホラー。

このたび解禁された本編映像は、以前から夜になると正体の見えない「彼」の幻覚に悩まされていた新妻のエレンが、日を追うごとに恐怖感をつのらせていき、やがて自身では制御できない大きな力に憑りつかれてしまうシーン。

エレンの治療を任されたフォン・フランツ医師らの前で、エレンは何者かに憑依される。「彼がやって来る」と怯えながら、これまでにない大きな力に取り込まれたエレンを必死で抑え込もうとするフォン・フランツだったが、まるで悪魔のような形相のエレンは、恐ろしい呪いを口走り、気を失ってしまう。今までの自身のイメージを覆す、体を張ったリリー=ローズ・デップの怪演に圧倒されるシーンとなっている。

この時のエレンの憑依されたダイナミックな動きは、日本舞踏から着想を得たそうで、舞踏家の専門スタッフがデップにアドバイスしたという。「エレンがどのように部屋に入ってくるのか、どのように部屋を横切るのかといった細かな動きについて考えることが重要なの。別世界とつながっている彼女の超常現象的な特徴を演技に取り入れたかった」と、デップはエレンの独特な動きについて語っている。
そんなデップの演技を間近で見ていたキャスト陣も、実際に恐怖を感じたほどで、アーロン・テイラー=ジョンソンは、「スクリーンの中だけではなく、実際の彼女を見るのも怖かった。彼女はエレンの役柄を完全に体現することができ、自意識を美しいほどに取り払っている。虚栄心がない。純粋な本能だ」と、絶賛している。
『ウィッチ』、『ライトハウス』、『ノースマン 導かれし復讐者』などで知られる映画監督ロバート・エガースの最新作『ノスフェラトゥ』がいよいよ明日5月16日(金)より公開。このたび、リリー=ローズ・デップ演じる主人公エレンが、得体のしれない“彼”に憑りつかれる恐怖のシーンを切り取った本編映像が解禁された。
ノスフェラトゥ
2025年5月16日(金) TOHOシネマズ シャンテほかにて公開
原題『Nosferatu』
監督・脚本:ロバート・エガース (『ライトハウス』、『ノースマン 導かれし復讐者』など)
出演:ビル・スカルスガルド、ニコラス・ホルト、リリー=ローズ・デップ、アーロン・テイラー=ジョンソン、エマ・コリン、ラルフ・アイネソン、サイモン・マクバーニー、ウィレム・デフォーほか
■製作年:2024年 ■製作国: アメリカ・イギリス・ハンガリー
■字幕翻訳:松浦美奈 ■映倫区分:PG-12
配給:パルコ ユニバーサル映画
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