映画

「イタリア映画祭2025」開会式実施

会期:5月1日(木)
会場:有楽町朝日ホール(東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11階)

登壇者:フランチェスコ・コスタービレ監督(『ファミリア』)
ファビオ・グラッサドニア監督&アントニア・ピアッツァ監督(『シシリアン・レターズ』)
ヴァレリオ・マスタンドレア監督(『にもかかわらず』)
ジュリア・ルイーズ・スタイガーウォルト監督(『ディーヴァ・フトゥーラ』)
マッテオ・ロヴェレさん(『ディーヴァ・フトゥーラ』プロデューサー)
マルゲリータ・フェッリ監督(『ピンクのパンツを履いた少年』)
ロベルト・プロイア(『ピンクのパンツを履いた少年』脚本&プロデューサー)
パオロ・ジェノヴェーゼ監督(『狂おしいマインド』)
パオロ・デル・ブロッコ(「ライ・チネマ」CEO)

2001年に始まり今年で25回目となる「イタリア映画祭2025」が、東京では5月1日(木)より、大阪では5月10日(土)より開催となる。

国際映画祭をにぎわした名監督の最新作や、イタリア国内で大ヒットを果たした話題作までフレッシュでバラエティーに富んだ貴重な作品が並ぶイタリア映画祭。初日を迎えた東京会場では10名の来日ゲストが登壇する開会式が行われ、会場を盛り上げた。

今年の来日ゲストは、長編2作目となる『ファミリア』で、主演俳優をヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門最優秀男優賞に導いたイタリア映画の新世代監督の一人フランチェスコ・コスタービレ。

トニ・セルヴィッロとエリオ・ジェルマーノのスター俳優が初共演の犯罪ドラマ『シシリアン・レターズ』からはシチリア出身の監督コンビファビオ・グラッサドニアとアントニオ・ピアッツァ。

2024年のイタリア映画を象徴する作品の1つとなった『ピンクのパンツを履いた少年』の監督マルゲリータ・フェッリとその脚本とプロデューサーを務めたロベルト・プロイア。

イタリア映画界を代表する名優の一人であり、自身の監督第2作となる『にもかかわらず』からヴァレリオ・マスタンドレア。

さらに『ディーヴァ・フトゥーラ』から、女優・脚本家・監督と多岐にわたる活躍を見せるジュリア・ルイーズ・スタイガーウォルトとプロデューサーを務めたマッテオ・ロヴェレ。

昨年のイタリア映画祭に続き2年連続登壇の最新作『狂おしいマインド』の監督を務めた名匠パオロ・ジェノヴェーゼ。

さらにイタリアの配給会社ライ・チネマのCEOパオロ・デル・ブロッコの総勢10名の豪華な登壇となった。

初めに、イタリア文化会館館長シルヴァーナ・デマイオは「四半世紀という節目を迎えこれまでの歩みを振り返るいい機会となります。これまで実に300本を超える新作を日本で紹介してきました。これらは新たな発見ができる貴重な機会となっていることと思います。ぜひ今年もお楽しみください」と25周年を迎えた喜びをイタリア語と日本語の両方で語った。

その後温かな拍手に迎えられ、登壇した監督たちは皆自身の作品の見どころを紹介した。フランチェスコ・コスタービレ監督は「『ファミリア』で描かれる家庭内暴力はイタリアだけのテーマではなく、いろんな国に共通すると思います」と本作に込めた思いを話す。

開会式後に監督作『シシリアン・レターズ』の上映を控えたファビオ・グラッサドニア監督&アントニア・ピアッツァ監督は「この映画はマフィアについてのお話です。ただ、血は流れないし、刺激すぎるわけでもない。2人の男が手紙を通じて連絡を取りながら逃亡するこのお話をどう見てもらえるのかが楽しみです」と笑顔を見せた。

パオロ・ジェノヴェーゼ監督は「私の作品は明後日の土曜日に上映されるので、偶然この辺りに居たら観に来てほしいです」と簡潔に締め、会場を沸かせた。

続くヴァレリオ・マスタンドレア監督は「ジェノベーゼの次に話すのはとても緊張する」と冗談めかして前置きしつつ「今日ここにいるのは実に17年ぶりです! またこの舞台に立てて嬉しい」とイタリア映画祭2008年の上映作『考えてもムダさ』以来2度目の参加に喜びの様子を見せた。

開会式前に上映されていた『ピンクのパンツを履いた少年』のマルゲリータ・フェッリ監督と脚本とプロデューサーを務めたロベルト・プロイアは「上映後のQ&Aでは愛に満ちた質問をたくさんもらえてうれしいです。ぜひご友人に共有してください」と楽しいひと時を振り返る。

ジュリア・ルイーズ・スタイガーウォルト監督とプロデューサーを務めたマッテオ・ロヴェレは「『ディーヴァ・フトゥーラ』は1980年代、イタリアにはじめて誕生したポルノ界をテーマにしました。ポルノの隆盛と衰退が描かれています。この作品のテーマは魅力に満ちていますが、世に出すには大きな挑戦となりました。明日のQ&Aがとてもたのしみ」と翌日行われるトークイベントに期待している様子。

最後に、「ライ・チネマ」CEOのパオロ・デル・ブロッコは日本語で「わたしはパオロ・デル・ブロッコです!」と挨拶し盛り上げ、「いままでライ・マチネでたくさん制作してきた作品を日本でも多くの観客に観ていただけることが本当にうれしい」と喜びを表した。

巨匠から若手まで、多種多様な12作品(新作11本&旧作1本)が6日間にわたり、作り手たちの思いを感じながら、最新のイタリア映画の今を垣間見ることのできるイタリア映画祭。来日ゲストと触れ合いながらユーモア溢れる日々になりそうだ。

イタリア映画祭2025 開催概要

▼東京会場
会期:5月1日(木)~5月6日(火・祝)
会場:有楽町朝日ホール(東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11階)
主催:朝日新聞社、イタリア文化会館、チネチッタ/特別後援:イタリア共和国大統領/後援:イタリア大使館

※ チケットは4月5日(土)12:00からあさチケ(https://l-tike.com/st1/asahi-id-top-29、外部サイト)にて発売。
(システムの都合上、座席を選択して購入ができるのは、4月6日[日] 0:00からになります。)

<前売券(オンライン)>1回券:一般1,500円/学生1,200円
<当日券(オンライン)>1回券:一般1,900円/学生1,600円
<当日券(会場販売)>1回券:一般2,200円/学生1,900円

▼大阪会場
会期:5月10日(土)~5月11日(日)
会場:ABCホール(大阪府大阪市福島区福島1-1-30)
主催:朝日新聞社、イタリア文化会館-大阪、チネチッタ/特別後援:イタリア共和国大統領/後援:イタリア大使館、イタリア領事館

※ チケットは4月12日(土)12:00からあさチケ(https://l-tike.com/st1/asahi-id-top-29、外部サイト)にて発売。
(システムの都合上、座席を選択して購入ができるのは、4月13日[日] 0:00からになります。)

<前売券>1回券:一般1,400円/学生1,100円
<当日券>1回券:一般1,800円/学生1,500円
<当日券(会場販売)>1回券:一般2,100円/学生1,800円