映画

高杉真宙『架空の犬と嘘をつく猫』タリン・ブラックナイト映画祭でワールド・プレミア開催!映画人たちから絶賛の嵐

本作は、『川のほとりに立つ者は』で本屋大賞にノミネートされた、寺地はるなの同名小説を『愛に乱暴』で世界の映画祭を沸かせた森ガキ監督が、高杉真宙を主演に迎えて実写映画化。
不完全で、やっかいで、でもどこか愛おしい―
機能不全の羽猫家の約30年間を描いた物語となっています。
『架空の犬と嘘をつく猫』今回、本作のワールド・プレミアがタリン・ブラックナイト映画祭で開催され、上映前には森ガキ監督、宮川宗生プロデューサー、助監督の荒木孝眞氏も登壇
今回公式コンペに選出されたのは日本映画では本作が唯一となっており、森ガキ監督は、約8年振りの本映画祭参加。

現地時間11月15日夜に行われたワールド・プレミア上映は、チケット発売開始とともに即完売となる大盛況!
本映画祭でも最大数となる約300人が収容できる会場には、幅広い世代や国際映画祭ならではの国境を越えた観客など多彩な映画好きが集まり満席に。
『架空の犬と嘘をつく猫』エストニアの首都であり最大都市のタリンで開催される世界15大映画祭のひとつ、タリン・ブラックナイト映画祭(PÖFF)。毎年11月に開催されてきた本映画祭は、北欧で唯一のFIAPE(国際映画製作者連盟)公認のAランク映画祭として作家性やメッセージ性の強い作品を積極的に上映してきた。過去には是枝裕和監督の『真実』や三池崇史監督の『初恋』、手塚眞監督の『ばるぼら』が上映されてきたほか、2011年には塚本晋也監督の『KOTOKO』が日本映画として初となる公式コンペティション部門グランプリを受賞。さらに、2017年には森ガキ監督の長編デビュー作である『おじいちゃん、死んじゃったって。』も同映画祭のNETPAC AWARD(最優秀アジア映画賞)を受賞しており、森ガキ監督作品が約8年ぶりにタリン・ブラックナイト映画祭で上映を迎えた。

現地時間11月15日夜に行われたワールド・プレミア上映は、チケット発売開始とともに即完売となる大盛況!本映画祭でも最大数となる約300人が収容できる会場には、幅広い世代や国際映画祭ならではの国境を越えた観客など多彩な映画好きが集まり満席に。上映前には森ガキ監督、宮川宗生プロデューサー、助監督の荒木孝眞氏も登壇し、森ガキ監督は「自分の映画人生の原点がこの場所にあるので8年ぶりにまた来ることが出来て本当に嬉しいです」と想いを伝えました。そして、映画上映直後には大きな拍手が響き渡り、本作への反響の高さが伺える公式上映となりました。そんな熱気溢れる会場に再び登壇した森ガキ監督は、温かい拍手に包まれる中、今回、日本映画として唯一公式コンペティション部門に選出された本作に対しての観客たちとのQ&Aがスタートしました。
『架空の犬と嘘をつく猫』早速、「日本のイメージと言われると東京を主に思い起こすのですが、なぜこの映画にあるような静かな街にしたのでしょうか?」と全編佐賀でのロケを行った背景を聞かれると、「原作が佐賀なのですが、山吹の心情と感情がすごく佐賀の優しくて静かな土地の空気がとても上手くリンクしていたと思います。」森ガキ監督は回答。続いて、本作では羽猫家がそれぞれに嘘をついて生きている部分に触れ「監督にとって嘘っていうことはモラル的にどう思いますか?」と質問が。森ガキ監督は、「嘘つくことは良くないと思います。でみも嘘をつくことによって助けられることだったり、生きやすくなることだってあるというのがテーマでもあります。物事は全て表裏一体です。」とコメントし、会場からは自然と拍手が沸き起こりました。舞台挨拶、そしてQ&Aが盛り上がる中、森ガキ監督は最後にエストニア語で「Suur aitäh! (大変ありがとうございました!)」とメッセージを送り、世界初上映となるワールド・プレミアを締めくくった。
『架空の犬と嘘をつく猫』
また会場の外では、森ガキ監督に直接感想を伝える観客たちが溢れ、「今年観た中で最高の映画でした」、「とても楽しくて美しかった」、「普段見ている映画は音の種類が多すぎる感じがする中で、この映画は普通の日常の音が反映されたりしていて落ち着いて美しい映画でした」などの感想を受け取り、すでに世界15大映画祭のひとつに参加する映画人たちから、絶賛の声が届いている。タリン・ブラックナイト映画祭は現地時間11月23日まで開催予定。公式コンペティション部門の受賞結果は21日に発表される。

『架空の犬と嘘をつく猫』

『架空の犬と嘘をつく猫』高杉真宙
伊藤万理華 深川麻衣 安藤裕子 向里祐香 ヒコロヒー
鈴木砂羽 松岡依郁美 森田 想 高尾悠希 後藤剛範 長友郁真 はなわ
/安田 顕 余 貴美子 柄本 明

監督:森ガキ侑大
脚本:菅野友恵
原作:寺地はるな『架空の犬と嘘をつく猫』(中央公論新社刊)
音楽: Cali Wang
製作:菊池貞和 津嶋敬介 村松秀信 秋元巳智雄 森ガキ侑大 安部順一 指山弘雄 友廣一雄
プロデューサー:布川 均 赤澤賢司 宮川宗生 ラインプロデューサー:眞保利基
撮影:山崎 裕 照明:尾下栄治 録音:猪股正幸 美術:中村三五 編集:鈴尾啓太 VFX:須藤公平
スタイリスト:髙木阿友子 ヘアメイク:西村佳苗子 音響効果:勝亦さくら 助監督:鈴木雄大 制作担当:羽出和也 スチール:西山 勲
映画「架空の犬と噓をつく猫」製作委員会(ポニーキャニオン ホリプロ 東映エージエンシー ヒューマックスエンタテインメント KUJIRA 中央公論新社 サガテレビ ビ―プラスト)
制作協力:佐賀県フィルムコミッション
製作幹事・配給:ポニーキャニオン 制作プロダクション:ヒューマックスエンタテインメント ホリプロ
(文化庁ロゴ)文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
©2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会 2025年/日本/125分/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/PG12

error: Content is protected !!