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連続ドラマ『北方謙三 水滸伝』“梁山泊最大の敵” 李富に玉山鉄二!梁山泊の前に立ちはだかる壁キャスト 一挙解禁&予告編も公開

2026年2月15日放送・配信開始となる織田裕二主演のWOWOW×Lemino連続ドラマ『北方謙三 水滸伝』で“敵”役を演じる追加キャストとして、玉山鉄二、大塚明夫、萩原聖人らの出演が発表された。併せて、予告編も解禁となった。

北方謙三の小説『水滸伝』を映像化する本作は、腐敗した世にあらがう“はみ出し者”たちの闘いを、現代にも通じる「理不尽な権力への怒り」や「仲間との絆」とともに描き出すスペクタクル群像劇。

主人公・宋江が率いる梁山泊のメンバーたちが立ち向かうのは、腐敗した国家権力。その国家権力側で彼らを迎え撃つのが、情報収集や秘密工作を担う、いわゆる国家のスパイ機関「青蓮寺(せいれんじ)」。国を裏から動かす存在として、あらゆる手段で反体制の芽を摘み取る。

その意志がこの国の命運を左右していると言っても過言ではない青蓮寺の中で、反乱対策を担う幹部として宋江の前に立ちはだかるのが李富である。彼もまたこの国の行く末を思っている。「国を倒して新たに作り直す」ことを目指す宋江とは異なり、傾いた国は内側から立て直すべきだ、という思想を持つ。国家にとって危険の種となり得る梁山泊をつぶすことに執念を燃やす李富は、宋江らにとって最大の敵役だ。演じるのは玉山鉄二。硬軟を自在に演じ分けてきた玉山が、本作では宋江ら梁山泊の前に立ちはだかる大きな壁となる。

解禁されたビジュアルに映るのは、一癖も二癖もありそうな不敵な笑みを浮かべた表情。そして場面写真に捉えられたのは、国の未来と己の正義、その狭間で葛藤しながらも、迷いなく突き進もうとする力強いまなざしだ。冷静沈着に闇を駆けるその姿には、揺るぎない覚悟がにじむ。

本作に李富として参加した玉山は「(もともと)作品に対する想いが強くあった」ため、撮影前は緊張や責任感も感じていたという。李富という役については、「とてもプライドが高い一方で、虚勢を張って自分を強く見せている人間っぽいキャラクター」と語り、「本作には立場の異なる様々なキャラクターが登場しますが、みんな正義を掲げて戦っています。なので様々な立場に立って見ていただければ」とコメントしている。

冷酷な悪役でありながらも人間味を宿す李富。勧善懲悪に収まらない複雑な魅力を、玉山鉄二が幾層もの表情で演じきることで、物語にさらなる深みが加わった。

諜報組織・青蓮寺の総帥であり、李富の上司にあたる冷徹な男・袁明(えんめい)を演じるのは、大塚明夫。国を影から動かす裏の権力者を、圧倒的な存在感で体現する。

青蓮寺のメンバーとしては、暗殺や工作を生業とする「闇軍」の隊長・王和(おうわ)を木幡竜。その副官である高廉(こうれん)を牧島輝が演じる。さらに、青蓮寺の幹部として禁軍担当の蒼英(そうえい)を浜田信也、民政担当の何恭(かきょう)を竹森千人、地方軍担当の呉達(ごたつ)を増田修一朗が務める。

そして、帝の直属軍である「禁軍」の大将で、腐敗した権力の象徴とも言える高俅(こうきゅう)役には池田成志。また、高俅の部下である陸謙(りくけん)を宮下修司が演じる。

一方、宋江らに立ちはだかるのは国家権力だけではない。宋江と晁蓋が奪取を狙う、志を失った賊徒がはびこるとりで。そのとりでの賊徒を束ねる頭目・王倫(おうりん)を演じるのは萩原聖人。圧倒的なカリスマと冷徹さをあわせ持つ“梁山湖のとりでの絶対的支配者”を体現する。静かなまなざしの奥に潜む狂気と、恐れを知らぬ支配欲―王倫という存在は、まさに「恐怖」そのものだ。

王倫の右腕で、とりでの最古参メンバーのひとり、副頭目・杜遷(とせん)を演じるのは神尾佑。もう一人の副頭目・宋万(そうまん)役には、劇団EXILEの八木将康。筋骨隆々とした大男で、杜遷とともに賊徒の初期メンバーとして梁山湖を支えてきた。

ドラマ『北方謙三 水滸伝』予告映像

WOWOW×Lemino連続ドラマ『北方謙三 水滸伝』は、WOWOW×Leminoにて2026年2月15日より放送・配信(全7話)。

※玉山鉄二からのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■玉山鉄二(李富役)

作品に対する想いが強くあって、撮影前は緊張や責任感も感じていましたが、他のキャストの皆さんや若松監督とまたご一緒できたのも嬉しかったです。ロケをはじめ、小道具や衣装もとても素晴らしくて、皆で李富を作り上げて高めてくださったなと思います。

演じた李富という役は、とてもプライドが高い一方で、無理して虚勢を張って自分を強く見せてるという感覚があって、その切なさが人間っぽいなって思えるキャラクターです。人に対してもそうせざるを得ないのが李富の心の強さなのか、また弱さなのか、男性には共感してもらえるんじゃないかなって思っています。

政府側である青蓮寺、それに敵対する梁山泊、本作には立場の異なる様々なキャラクターが登場しますが、みんな正義を掲げて戦っています。なので様々な立場に立って見ていただけると、いろんな水滸伝の姿が見えてくるような、グラデーションのある作品になっています。

出演:織田裕二 ほか
原作:北方謙三『水滸伝』(集英社文庫刊)
 監督:若松節朗、村谷嘉則、佐藤さやか
 脚本:藤沢文翁
 エグゼクティブプロデューサー:西 憲彦(WOWOW)
プロデューサー:大原康明(WOWOW)、古屋 厚(ROBOT)、森安 彩(共同テレビジョン)
 制作プロダクション:ROBOT
 製作著作:WOWOW

公式HP:https://suikoden-drama.com(外部サイト)
公式X&Instagram:@suikoden_drama

連続ドラマ『北方謙三 水滸伝』は、WOWOWにて2026年放送・配信開始。

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