俳優の菊川怜が主演する映画『種まく旅人~醪のささやき~』の公開日が、10月10日に決定した。併せて本ポスターと予告編映像が31日に解禁となった。
同作は、日本の第一次産業を応援する映画『種まく旅人』シリーズ最新作。故・塩屋俊監督の「映画を通して第一次産業の素晴らしさや豊かさを伝えていきたい」という思いをもとに製作された作品群で、これまでに大分県臼杵市、兵庫県淡路島、岡山県赤磐市、石川県金沢市を舞台に、各地の第一次産業をテーマにした物語が描かれてきた。
シリーズ第5弾となる本作は、兵庫県淡路島を舞台に、日本酒とその原料となる酒米・山田錦に焦点を当て、酒造りに携わる人々のものづくり精神や現場での葛藤をリアルに映し出す。菊川は15年ぶりに映画出演を果たし、農林水産省官僚・神崎理恵役で主演に。老舗酒蔵を訪れる中で、現代の酒造りが直面する問題に向き合う姿を演じる。
この度解禁となったのは、菊川演じる“日本酒オタク”の異名をとる理恵が、老舗酒造の伝統を未来へ伝え、直面する問題に真摯(しんし)に向き合う姿に心打たれる予告映像。跡継ぎ問題、後継者の育成、伝統の継承など、神崎が目の当たりにした日本酒産業が直面するさまざまな問題や課題。それでも「人一倍、日本酒を愛してる」と、伝統を守り、人々の思いを、一緒に未来へとつないでいこうと奮闘する彼女の熱意が、徐々に周りの人間に伝わっていくさまがドラマチックに描かれている。
併せて解禁されたポスターも「人々の想い。土地の願い。伝統を重んじて、未来へ繋いでいく。」というキャッチコピーと、老舗日本酒酒蔵に携わる面々の真剣なまな差しが印象的で、本作が織りなす味わい深い人間ドラマに期待が膨らむ。同作は淡路島の土地で生きる人々の営みと葛藤、そして日本の第一次産業の現状、そこに関わる人々の未来を映し出している。