毎日映画コンクールは、1946年に毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社によって創設された映画賞である。日本の映画産業の振興および映画文化の普及を目的としている。賞は、作品賞や俳優賞などの演技部門に加え、撮影、美術、録音などの技術部門、さらに一般映画ファンが選出する部門など、多岐にわたって設けられている。

主演男優賞は、映画「国宝」で主演を務めた吉沢が受賞した。同作は、吉田修一が3年間にわたり歌舞伎の黒衣として楽屋に入った経験をもとに執筆した小説を原作とする映画である。任侠の一門に生まれながらも歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げた主人公・喜久雄の50年に及ぶ生涯を描いた作品である。

吉沢は受賞に際し、栄誉ある賞を受けたことへの感謝と喜びを述べた。また、「国宝」が主演男優賞を含む7部門で受賞したことについて、作品に関わったスタッフへの謝意を示すとともに、改めて作品づくりに携わった現場の充実ぶりを振り返った。

現在の心境について吉沢は、数年前に別の映画祭で助演男優賞を受賞した際、主演男優賞を受賞した中井貴一のスピーチが強く印象に残っていると述べた。中井が「助演男優賞は自ら取りに行くものだが、主演男優賞は皆さまから頂くものだ」と語っていたことを紹介し、その言葉がいま自身の中で強く思い起こされていると語った。

吉沢は、李相日監督が喜久雄という役に出会わせてくれたことに触れたうえで、多くのスタッフやキャスト、さらに作品を鑑賞した観客への感謝を述べた。また、本作に関わったすべての関係者の支えがあってこそ現在があるとし、謝意を示した。

<第80回毎日映画コンクール 受賞結果>
■日本映画大賞:『敵』(吉田大八監督)
■外国映画ベストワン賞:『ワン・バトル・アフター・アナザー』(ポール・トーマス・アンダーソン監督)

■俳優部門
主演俳優賞:吉沢亮『国宝』
助演俳優賞:佐藤二朗『爆弾』
助演俳優賞:窪田正孝『宝島』
スポニチグランプリ新人賞:林裕太『愚か者の身分』

■スタッフ部門
監督賞:李相日『国宝』
脚本賞:奥寺佐渡子『国宝』
撮影賞:ソフィアン・エル・ファニ『国宝』
美術賞:種田陽平、下山奈緒『国宝』
音楽賞:原摩利彦『国宝』
録音賞:白取貢『国宝』

■ドキュメンタリー部門
ドキュメンタリー映画賞:『よみがえる声』(朴壽南、朴麻衣監督)

■アニメーション部門
大藤信郎賞:『普通の生活』(水尻自子監督)

■TSUTAYA DISCAS映画ファン賞
日本映画部門:『おいしくて泣くとき』(横尾初喜監督)
外国映画部門:『F1/エフワン』(ジョセフ・コシンスキー監督)

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