短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS Season8」全6作品のラインナップが決定し、2026年1月16日からヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国の劇場で2週間限定の上映が決定した(11月に、撮影地の岡山県で先行上映)。
2020年から始動した伊藤主税、阿部進之介、山田孝之らがプロデュースする「MIRRORLIAR FILMS」(ミラーライアーフィルムズ)は、メジャーとインディーズを超えた多彩なクリエイターによる短編映画制作プロジェクト。2025年のSeason7までに著名クリエイターから一般公募まで、俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなどが監督した52本の短編映画を劇場公開してきた。
加藤浩次、加藤シゲアキらが監督として参加した Season7は先日開催されたショートショートフェスティバル&アジア2025にてショートフィルム文化・産業・地域に著しく貢献し、未来地図形成にも繋がる作品として、映画祭から特別賞を受賞。当初2週間の限定上映だったが、連日の大盛況を受け上映延長、また全国の劇場で上映拡大された。

Season8の舞台となるのは岡山県。発表済みの作品は、「カラノウツワ」「CUT!」「愛骨(あいこつ)」「ラの♯(シャープ)に恋をして」。このほど、MEGUMIがプロデュースする短編のタイトルが「The Breath of the Blue Whale」(佐渡恵理監督)に決定し、濱尾ノリタカが主演を務め、NANAMI KEYESが共演することが発表された。




「カラノウツワ」「The Breath of the Blue Whale」の2作品は「岡山フィルムプロジェクト」として、「映画で、ひらく。」をテーマに掲げ、映画を通じた岡山県の地域活性化と次世代クリエイターの育成を目指した取り組みの一環で制作されており、備中エリアを中心に全編岡山県内で撮影。地元学生が中心にイベントを制作し、岡山で11月に先行上映を行う予定だ。また、テーマソングには、制作拠点である岡山県を象徴する物語「桃太郎」を題材とした、水曜日のカンパネラの2014年のヒット曲「桃太郎」に決定した。

さらに、第78回カンヌ国際映画祭でスペシャル・メンション(特別賞)を受賞した、バングラデシュの俊英アドナン・アル・ラジーブ監督による「ALI」が新たに加わることが決定。女性の歌が禁じられている湖畔の村で、都会への移住を夢見る10代の青年が歌手オーディションに挑戦する姿が描かれる。彼は忌まわしい方法で本当の声を隠しており、その選択がやがて運命を大きく揺るがすことに――。本作は、今年5月にMEGUMIが開催した「JAPAN NIGHT」をきっかけに、阿部・山田両プロデューサーがフランス・カンヌに渡り、現地での交流を通じて選定された作品となっている。
「The Breath of the Blue Whale」主演の濱尾ノリタカ、共演のNANAMI KEYESのコメントは以下の通り。
偶然打ち上げられた花火を凄く特別に感じました。
僕も、シンも、この作品も、
そういった偶然や特別を、大切にしているのだと思います。
岡山の力を存分に纏った、肌で感じることができる作品です。
「ALI」の選定について、山田孝之ならびに阿部進之介プロデューサーのコメント。